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第1話 隠された組織

自衛隊2年目の前原武瑠まえはら たける宍戸柊ししど しゅう、犬猿の仲である2人はある日突然全自衛官を管理する紅兜べにかぶとという役職に就いている板垣正義いたがきまさよしに声をかけられ、暗殺集団OA(Official Assasin)に入ることとなる

98!99!100!

「ふぅー」

前原武瑠は疲れきった顔でため息をつく


198!199!200!

「おい武瑠、お前そんなもんで終わりか?いくら1位と5位だからってここまで差が開いてるんじゃ、俺を超えるのは不可能なんじゃねぇのか?」

宍戸柊は笑いながら前原武瑠を罵倒する


「う、うるせぇ!俺にはな、引退するまでにお前に勝って、恥ずかしい思いさせるっていう大きな夢があるんだよ!!」

前原武瑠は恥ずかしそうに言い返す


「なんだよその夢、そんな人を不幸にさせることが夢とか言うやつに俺が負けるわけないだろ?そもそもそんなのが長続きするとも思えないし」

宍戸柊は少し笑いつつ、落胆した様子で言う


「うっ、確かに、そんな夢持つのは自衛官としてふさわしくないか...」

前原武瑠は何も言い返せなくなったので黙り込む


「ま、せいぜい俺に勝てるよう努力するんだな、俺と違って才能の無い凡人君!」

宍戸柊はまた笑いながら立ち去る


「くそっ!柊の野郎、何が俺と違ってーだ!確かにお前には才能があるかもしれんが、才能あるから誰にも負けない訳じゃねぇからな、いつか見返してやるあのクソキノコ」

前原武瑠はムカついたまま自室に向かう



俺たち2人は陸上自衛官で、1年前に入隊したばかりの新人だ

その時から俺と柊はライバルみたいな関係だ、正直ライバルと言って良いのか分からなくなるほど能力に差がある

柊は高校の時、全国で行われる体力測定のテストで全分野1位を取り、体育会系の大学から大量の推薦を貰った秀才だ

一方俺武瑠は普通の人より少し運動ができるレベルの、いわゆる凡人だ

ここまで差があるとライバルって言葉を使うのは悪い気がしてる



カシュ!

「はぁ、いつまで馬鹿にされ続けるんだろう、おっさんになっても馬鹿にされてるのはなんかなー、嫌だなー」

前原武瑠は自動販売機で買った缶ジュースを飲みながら独り言を喋る


「あー、いたいたー」

ガタイの良い男性が前原武瑠に声をかける


「え?貴方は!板垣紅兜!?な、なぜこちらに?」

前原武瑠はしどろもどろになりながら板垣紅兜に話しかける


「いやー、実はねー、君に頼みたいことがあるんだよー、ちょっと私の部屋、じゃなくて紅兜室に来てちょうだい」

板垣紅兜は前原武瑠に甘い感じで接した



紅兜、それは数年前に作られた新しい役職のことである

全自衛官を直接管理する役職で、個人のデータ全てをたった一人で管理し、それぞれの長所や短所等の特徴を把握した上で、自衛官の高品質な育成を目指すために作られた役職である



ガチャ

「どうぞー」

板垣紅兜は甘い声で喋る


「失礼します、ん?」

前原武瑠は違和感を覚える


「ゲッ!」

前原武瑠と宍戸柊の声がハモる

前原武瑠はなんでお前がいるんだよと言いたくなった


「2人にはちょっとした質問をするから、緊張せずに本音で話してね」

板垣紅兜はまたまた甘い声で喋る


前原武瑠は俺達の仲が悪いことについて聞かれるのかなと不安になる


「2人はー、人が目の前で死んだ時どんなことを思うのかな?」


「え?」

前原武瑠は想定してた質問と全く違ったため言葉につまり

「か、悲しい気持ちになって、泣きますかね」

少し落ち着いてから質問に答える


「俺は、その時の状況によりますけど、亡くなった経緯とかが気になりますかね、悲しい気持ちも少しはありますけど」

宍戸柊は淡々と話す


「そうかい、前原君は人間味があって素晴らしいね、宍戸君は冷静に分析できるこれ以上被害を増やしたくないタイプの人間なのかな?」

板垣紅兜は甘い声で喋った後

「実はね、2人には暗殺者となって、日本を脅かす極悪人共を駆逐して貰いたいんだよね」

少し狂気を出しつつ甘い声で話す


「え?あ、暗殺者?」

前原武瑠は動揺しながら聞き返す


「つまりはな、日本国内で暗躍してるテロリストやスパイを、日本を守るために殺して欲しいってことだよ、その暗殺者に俺らが選ばれたってこと」

宍戸柊は前原武瑠に淡々と説明する


「そゆことそゆこと、日本にはね、テロリストを処罰する法律はあっても処分する法律は無いのさ、

スパイに関しては処罰する法律すらないのよ、だから法律が無くても処分できるようにするため、君たちには暗殺者となって貰いたいわけ」

板垣紅兜は淡々と話す


「俺はやりますよ、そういうやつらには昔から腹が立ってたんで」

宍戸柊は言う


「で、でも人を殺したら殺人罪で捕まるんじゃ?」

前原武瑠は質問する


「大丈夫大丈夫!警察のお偉いさんやその他のお偉いさん達とは話がついてるから捕まる心配は無し!事情を知らない警察官に捕まっても、前科は付かないしすぐ釈放になるから安心して」

板垣紅兜は陽気に話す


「そうなんですね」

前原武瑠は少し黙り込み

「分かりました、やります」

意思強めに答えを出した


「りょうかーい、んじゃあ明日の5時にこの部屋来てー、色々説明するから、ちなみにこのことは誰にも話しちゃいけないよ、関係者以外に知られると色々面倒だし多分私が処分されるから」

板垣紅兜は笑いながら話す


「分かりました!」

前原武瑠と宍戸柊の声がハモる


「2人は仲悪いように見えるけど、結構相性良いのかもね」

板垣紅兜は笑いながら言う

前原武瑠は照れながら、宍戸柊は不貞腐れながらそれぞれ自室に戻った



「宍戸君と前原君の2人がOAに入ることになったからよろしくね」

板垣紅兜は電話越しに誰かと話す

「え?宍戸は分かるんですけど、なぜ前原がOAに?あの子、特別優秀でも動きが良いわけでもありませんよね?」

電話越しに誰かが話している

「前原君はね、素質があると思うんだよ、日常生活での動きとか、経歴とか色々ね」

板垣紅兜は落ち着いた声で話す

「確かに、一般的な環境で育ったわけではないのは知っていますが、それでOAの存在を知らせるというのはリスクが高すぎませんか?」

電話越しに誰かが話す

「うん、今回は少々リスクがあったのは事実だ、でも後悔は無いよ、だってあの子

自分が捕まることに対しては抵抗があったのに、人を殺すことに対しては抵抗無かったんだもん」

暗殺集団OA(Official Assasin)に入ることとなった2人は、暗殺者として鍛えられ、最初の暗殺の日まで待つことになる

2人のこれからはいかに

そして、板垣紅兜と話す電話越しにいる相手の正体はいかに

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