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第18話:魔灯が照らす影の道

翌朝、陽の光が差し込む村の宿。

静かな部屋で、悠斗は新しいカードを見つめていた。


昨日のガチャで手に入れた高レアスキル――

【スキルカード:「双影剣舞そうえいけんぶ」】


カードの表面には、影と光が交差するような双剣の模様。

その中央に、文字が浮かぶように煌めいている。



【スキル習得確認】


双影剣舞そうえいけんぶ

・タイプ:連携剣技(影属性)

・条件:二刀流装備時のみ発動

・効果:影を模した第三の剣を生成。実体化はせず攻撃判定のみ追加。

・連撃数:+1.5倍

・影縛り(20%):攻撃対象を一瞬行動不能にする。


→このスキルを習得しますか?

▶はい/いいえ



悠斗はゆっくりと「はい」を選んだ。

光がカードからあふれ、胸元へと吸い込まれていく――。


ズン……と重みが胸の奥に走り、同時に冷たい剣の感触が背中を撫でた。


「……これが、スキルを覚える感覚か……!」


まるで自分の一部に、新しい動きと感覚が加わるようだった。



ミリアがノックもせずに部屋に入ってきた。


「もう、早く行くって言ったのに……あっ、スキル、覚えたの?」


「うん。“双影剣舞”っていうスキル。これ、かなり強いよ」


「名前からしてかっこいいじゃない」


ふたりは装備を整え、ダンジョン第三層へと向かった。



◆ダンジョン第三層:魔灯の回廊まとうのかいろう


第三層に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。

灯りのない石造りの通路。だが、壁の間には無数の「魔灯」が浮かび、ほんのりと周囲を照らしている。


「光があるけど……この灯り、なんか不自然だな」


「うん……影が妙に濃いのよ。魔法の灯り、きっと仕掛けがあるわ」



一歩進むたびに、灯りが反応するようにチカチカと点滅した。

そして、悠斗の影が床を這い……その影から、何かが這い出してきた。


――ギィィ……


影の中から、黒い鎧をまとった騎士のような魔物が現れた。



【魔物情報】

■名:影従騎士えいじゅうきし

・属性:闇(光に弱い)

・能力:影移動・武器投影・影捕縛

・特徴:灯りに反応して出現する

・弱点:光魔法、影源の破壊



「影を使って攻撃してくるタイプか……!」


「わたしの魔法じゃ、直接は効かないかも。でも、灯りを強くしてみる!」


ミリアが魔導具を掲げる。


「《照光の種子》!」


浮かぶ灯りが一斉に強くなり、騎士の影が一瞬薄れた。

その隙を見逃さず――


「いくぞ、双影剣舞!」


悠斗が両手の剣を構え、スキルを発動。


ザシュッ! ザザッ!


一振り、二振り――

さらに第三の“影剣”が、悠斗の動きに合わせて空間を切り裂く。


「なっ……影から、もう一撃が……!」


影従騎士は完全に反応できず、剣が胸元を貫いた。


ギャァア……ッ!


叫び声を残して、魔物は影の中へと崩れ落ちた。



「……やった。新スキル、すごいな……!」


「剣が、まるで君の“意志”みたいに動いてたよ。影を操る力、これからの階層でかなり役に立ちそう」



第三層の奥へと進むふたり。


道中には、まだ多くの魔灯と、影の魔物が潜んでいる。

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