表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖夜の黄昏  作者: 那王
3章 揺れる水平線
24/46

次なる港へ

ノードハイムを出航してから約一週間。オーロラ号は、ノルドヴェーグの沿岸を離れて広大な北大西洋を西へと進んでいた。船旅は順調に進み、いよいよ彼らが降り立つ目的地であるスネーランドの港が近づいてきた。火山と氷河の国として知られるその島は、水平線の向こうに、まだその全貌を見せてはいない。


「もうすぐスネーランドに着くわね」

リリィが窓の外を眺めながら言った。「どんな食材に出会えるか、楽しみだわ。火山灰土壌で育つ野菜とか、珍しい海藻があるかもしれない。ここからは陸路で、じっくり探してみたいわね」


「僕も楽しみだよ! スネーランドって、どんな国なんだろう? 陸の冒険も始まるんだね!」

ノエルもワクワクしていた。


長かったようで短かった船上の時間は、ここで一旦区切りとなる。彼らはこのスネーランドでオーロラ号と別れ、新たな冒険へと足を踏み出すのだ。しかし、これは長い旅のほんの一区切りに過ぎない。イリスの影は依然として彼らの先にあり、世界は不穏な動きを見せ始めている。


オーロラ号はゆっくりと速度を落とし、港へと近づいていく。海鳥が船の周りを飛び交い、遠くに荒々しくも美しい島の影が見え始めた。ノエル、リリィ、ルドルフは、スネーランドでの新たな出会いと挑戦への期待、そして見え隠れする不安を胸に、下船の準備を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ