表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/27

18話:夕影守護隊本部へ 5章:夕影騒動編

18話:夕影守護隊本部へ

5章:夕影騒動編



リオ「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!! 夕影守護隊ってのはどこだぁぁぁぁぁ!!!!」

フィーニス国王にソルベを捕らえたと夕影守護隊なる組織に報告すれば懸賞金がもらえると聞いて俺は言われた通り大通りを真っ直ぐ進んでいたのだが……

リオ「うぉぉ…ぉぉ……はぁ…はぁ……な、無くね……?」

どこにもそんな大層な名前のしたものなんてなかった。

リオ「おかしいな……冒険者協会みたいなところって言ってたからわかりやすいかと思ったんだけど……」

見逃してしまったのか? だとしたら引き返してもう一度見て見ないと……

ゲン「おーいリオ!」

アリス「リオ! 1人で先走りすぎだって!」

立ち往生していると遅れてみんながやってくる。

リオ「遅かったなみんな。 フィーニス国王に言われた通り来たんだけど何処にも夕影守護隊なんてなかったぞ」

カイ「惜しかったねリオ、あともう少し先行った所にあるよ」

アリス「リオなら絶対訳の分からない所行ってると思ってたよ。 ほら、後ろ見てみな」

リオ「んぇ?」

アリスに言われた通り後ろを振り返ってみると少し遠くに『夕影守護隊本部』と書かれた施設が見える。

ゲン「ほら、行くぞ。 にしても妙に静かだな。 今昼時だぞ?」

カイ「言われてみれば……誰もいないね」

確かにゲンの言う通り昼時なのに全く人がいない。

ここは大通りだし昨日はあんなに人がいたんだからもっと人がいてもいいと思うが……

リオ「まぁ細かい事は気にしなくていっか! たのもー!」

ゲン「ちょ、おい!」

夕影守護隊本部についたので俺は大きな声でそう言いながら扉を開ける。

するとそこには……

「ぶわっはっは! おい酒だ! 酒持ってこい!」

「あ、兄貴……お金無いのにそんなにお酒飲んだら……」

「コッチには唐揚げ定食頼むよ!」

「誰か盗賊職の方はいませんか〜? ダンジョンの罠探知スキルを持ってる人を探してます!」

「ここにダークウィザードはいないか? いたらパーティに……」

リオ「すげぇ……外に人いないと思ってたらこん中にこんなに人がいたのか」

様々な武装をした人達が飲食をしていたり声を出し一緒に戦うメンバーを探している。

恐らく外に人が見当たらないのはここに大半の人が集まっているからだろう。

アリス「す、凄い人の量……私一応この国の王女様なのにこんな所ができたの知らなかったわ……」

カイ「ここにいる人はみんな旅をする冒険者達なんだよね? こんなに沢山の冒険者がいるなんて」

ゲン「どちらかと言うと冒険者協会って言うよりもはや酒場だな。 フィーニス国王の言う通りならここで『ステータスカード』とかいう身分証明書みたいなのを作れるんだよな?」

アリス「そう言ってたよね。 でも一体どこで作れるんだろう?」

ゲンとアリスはそう言いながら辺りをキョロキョロと見渡す。

俺も辺りを見渡してみるが人が多すぎてどこへ行けばいいのか分からない。

「なぁなぁ嬢ちゃん達。 もしかしてここに来るのは初めてかな?」

カイ「え? あ、はい。 ステータスカードって言うのを作りに来てて……」

辺りを見渡していると酔った様子の男二人組がそんなことを言いながらカイに絡んでくる。

「あーステータスカードね〜。 アレは1人5000円を支払うと貰うことができるんだよねぇ〜」

リオ「え? そうなん?」

「そーそー。 で、登録料として更に5000円を支払うから合わせて1万必要だぜ」

カイ「それ本当? そんなにお金かかるもんなの?」

「本当だってぇ〜なぁ?」

「おーおー。 俺の言うことが信じられねぇってのか?」

カイが2人の話を疑うと1人がおぼつかない足取りでカイに詰め寄る。

ゲン「おい、お前酔ってるだろ。 それにその話本当の事とは思えん。 俺達を騙そうとしてるんじゃないのか?」

「んなわけねぇだろ。 だってお前ら作り方知らねぇんだろ? 大人しく言うこと聞いとけって」

カイ「いや、良いです。 他の人にも聞いて見るんで」

リオ「だな。 流石の俺もコイツらの話は怪しいと思うわ」

「あん? んだテメェ、俺の言う事が信じられねぇって言いたいのか? おら、さっさと来いって行ってんだろ」

カイ「ちょ、触らないで!」

俺らが胡散臭い話をもちかけてきた男二人から逃げようとするとカイの腕を掴んでくる。

リオ「おい、お前ら。 俺の仲間に手を出すと痛い目に……」

「「あぁん???」」

リオ「いや……その、ちょっと手を離してくれると嬉しいかな〜って」

ゲン・アリス「「り、リオ……」」

おっと、後ろから呆れた視線を感じますね。

「まぁいい、ひとまずお前だけでも来いよ」

カイ「ちょ、だからいい加減離し……」

「おやおやおや、君達何をやってるのかな?」

「あん? なんだテメェ」

カイの手を掴み引っ張ろうとしていた男を俺とゲンが止めようとしたところ、後ろから珍しい服を着た謎の女が割って入ってくる。

「私は誰だっていいだろう? それよりもウザ絡みはそこまでにしておいた方が身のためだと思うよ」

「はぁ? 何言ってんだお前。 俺達が何しようとどこの誰かも知らないお前に口出しされる筋合いはねぇんだよ! おら、早く来いよ」

カイ「嫌だって言ってるでしょ? そろそろ怒りますよ」

「なんだなんだ? 喧嘩か?」

「なんだあの集団? 見たことない顔だな」

謎の女に指摘され頭に来たのか男二人組は声を荒らげてカイを掴む。

ゲン「おいおいよしてくれよ……来たばっかなのに早速悪目立ちしちまってるじゃないか」

ゲンの言う通り周りには俺達を見ている野次馬が沢山集まってきている。

「おい嬢ちゃん。 俺達の言うことが聞けねえってなら痛い目見るぜ? いいのか?」

カイ「ふん、出来るならやってみなよ」

まずいぞ……今にもカイが殴りかかりそうだ。

「まぁまぁお嬢さんも落ち着いて。 気持ちは分かるけどここは穏便に済ませようじゃないか」

謎の女はカイを宥めると男二人組に歩み寄る。

「しつこいぞ女。 お前も痛い目に会いたくなけりゃとっとと失せ……」

「まぁ2人も落ち着いて。私は君達2人を思って仲裁してあげてるんだよ?」

「はぁ? 俺たちのためだ? 戯言もいい加減に……」

「君達、あそこにいる人が見えないのかい?」

謎の女はそういうとアリスを指さす。

アリス「……? えと、何か?」

「あ? アイツがなんだってん……!?」

「お、おい! アイツ……じゃない、あの方は……!」

「どうやら気がついたみたいだね」

突如慌て始めた男二人組はアリスの前へ走り出すと土下座をして、

「「た、大変申し訳ございませんでした王女様!!!!!」」

アリス「 ちょ、いきなり土下座なんてやめてください!」

「お、おい、あの二人今なんて言った?」

「おい見ろ! あれアリス様じゃないか!?」

「ほ、本当だ! 何故こんな所に!」

「行方不明なんじゃなかったのか!?」

男二人組がアリスの事を王女様と大声で叫び謝罪したせいで周りの野次馬達がアリスのことに気がつき騒ぎ始める。

「お、王女様! 何故こんな所に!?」

アリス「え、えっと、実はステータスカードってのを作りに来ていまして……」

「行方不明になったと聞いてましたがいつの間にか戻っていらしたんですね! 心配しましたよアリス様!」

「一体どこに行っていたんですか!?」

アリス「いやぁ……まぁ色々ありまして」

アリスが王女だと気がついた人達が大量に押し寄せアリスを囲む。

ゲン「これだから目立ちたくなかったんだ……これじゃあ目立って行動しずらくなってしまうからな。 どうしたものか」

リオ「どうするも何もどいてもらうしかないだろ。 すみません、ちょっとアリスが困ってるんでどいてもらっても……」

「は? なんですかあなたは? それにアリス様を呼び捨てなんて失礼ですよ」

うん、帰りたい!

「みんな、そこまでにしなよ。 アリス様が困っちゃってるじゃないか」

俺がへこんでいるとさっきの謎の女がアリスを囲んでいた人達を引き離す。

アリス「そ、そうなのみんな! 今日はちょっと私用事があってここに来たのでお話はまた今度にして貰えると嬉しいです!」

「アリス様がそう言うなら仕方が無い……分かりました」

「ほら、散るぞみんな!王女様がお困りだ!」

アリスが大声でそういうとアリスを囲んでいた人達は残念そうに去っていく。

アリス「た、助かった……そういえば私がフィーニスタウンに戻ってきた事は国民のみんなまだ知らないんだった……」

ゲン「だからなるべく目立ちたくなかったんだが……すまないなアリス、変装か何かさせればよかったな」

アリス「いいって、どうせステータスカード作る時バレるんだし。 あとありがとうございました! えっと……」

「ん? あ、私かい?」

カイ「私も助かりました! えと、名前は?」

カイとアリスが名前を聞くと謎の女は少し声を小さくして、

影「私の名前は烏羽影くろはえい、探偵をやってる者だよ。 気軽に影と呼んでくれ」

リオ「探偵? なんだそれ?」

影「探偵と言っても私のやってる所は特殊でね。 色んな人のちょっとした悩みから厳重な問題まで受け付ける言わばなんでも屋みたいなものだよ」

ゲン「探偵……それに名前からして夕影出身か」

影「そういう事。 でも私はちょっと用事があってきたからあまりわたしが探偵ってことを言わないでくれると助かるよ」

アリス「そ、そうだったんですか。 すみません目立つようなことさせてしまって」

影「気にしなくていいよ。 それよりもほら、コッチだよ」

影はアリスの謝罪を軽く流すと手招きをしながら歩いていく。

リオ「? どこに行くんだ?」

影「ステータスカードを作りに来たんだろう? 案内してあげる」


「次の方どうぞ〜……って影! お久しぶりですね!」

影「やっほ〜! 久しぶりだねルミ」

影に言われるがまま後をついて行くと、受付カウンターのような場所へやってきて影が受付のお姉さんと仲良く話し始める。

ルミ「ですね! フィーニスタウンに転勤になったからもう会えないかと思ってましたよ」

影「大袈裟だよそんなの。 でも今回は依頼で来ててね。 あんまり周りに言いふらさないでくれると助かるよ」

ルミ「わかりました。 それと後ろの方達は?」

ルミと呼ばれた受付のお姉さんは俺達を見てキョトンとした表情を浮かべる。

ルミ「夕影の人でもなさそうですしフィーニスタウンの人でもなさそうですし……」

影「あぁ、この人達はどうやらここにステータスカードを作りに来たらしいんだ。 発行できるかな?」

ルミ「ステータスカードですね。 大丈夫ですよ。 今すぐ作れます」

影「だってさ」

カイ「ありがと! 助かったよ〜」

ゲン「すまないな影、ここまでしてもらって」

影「別に気にしなくていいよ。 困ってたようだったからね」

ルミ「影は相変わらずですね。 それでは皆さん、ステータスカードを作りますので1度この水晶を触って下さい」

すると受付のお姉さんは隣に置いてあった水晶玉がついている謎の機械を指さす。

リオ「……? なんなんだこれ? 何か出てくるのか?」

ルミ「その水晶に触れるとその人のステータスや個人情報、適正職業を表示してステータスカードを作ってくれるという便利な機械なんですよ!」

アリス「へぇ〜凄いね! 一体どんな技術を使ったらこんなの作れるんだろう?」

ルミ「本当に謎ですよね。 確かこれを作ったのは凄腕の魔道具店屋さんというのは聞いた事がありますね」

リオ「凄腕の魔道具店屋さん……世の中にはすごい人がいるなぁ」

カイ「そうだね。 よくもこんなすごい技術を作るね」

影「この機械はヨルマっていう人が作ってくれたんだ。 今じゃ夕影守護隊本部にはどこにでも置いてあるよ」

あー……ヨルマか。

みんなの顔を伺ってみるとみんなもどうやら納得がいったのか無言で頷く。

本当にアイツなんでもありだな。

ゲン「まぁともかく、その水晶に俺らは触れればいいわけだな」

ルミ「はい。 そうすれば各自のステータスが表示されます」

リオ「ほぇ〜。 誰からやる?」

カイ「はいはい! 私が最初にやりたい!」

俺の問いに手を挙げ、ノリノリで水晶玉に触れる。

すると水晶が光りだし、機械も物音を立てて動き始める。

『ピピッ! ケイソクチュウ……』

リオ・アリス・カイ「「「喋った!?」」」

影「おや、機械が喋るのがそんなに珍しかったかな? 」

ゲン「セキエイタウンじゃこういうのは当たり前なのか?」

影「ん〜当たり前って言うか……そもそもフィーニスとイェワンが技術進歩してないだけだと思うよ。 コッチは機械とかあんまり見ないし」

リオ「セキエイタウンにはこんな機械が他にもあるのか!?」

ルミ「まぁそうですね。 こんな高性能では無いですけど」

やっぱすげぇな他の国って! 早く夕影行きてぇ!

『ピピッ計測終了。 イズミ・カイ 17歳、適正職業は【格闘家】と【セイクリッド・プリースト】、ステータスは全て平均以上で魔力量と体力がずば抜けて高い』

ルミ「セイクリッド・プリースト!?」

機械が音読したセイクリッド・プリーストという言葉に受付のルナが驚きの声を上げる。

カイ「ん? なんか凄いのそれ?」

ルミ「当たり前ですよ! どの職業にも段階があるんですがセイクリッド・プリーストは聖職者の職業で1番上、私も長年夕影守護隊で受付をしてますがセイクリッド・プリーストなんて初めて見ましたよ!」

カイ「へぇ〜! なんかそう言われると嬉しいね」

ルミ「それにカイさんは格闘家の適性もあると……ただでさえ優秀なセイクリッド・プリーストに適性があるのに格闘家の適性もあるなんてハイスペック過ぎませんか?」

カイ「私はヒーラーがずっと後衛にいるのもどうかなと思って護身術を学ぶため鍛えてたんだけど……そんなに珍しいの?」

ルミ「そもそも聖職者の大半は固有スキルが回復系統になってることが多いです。 回復系統が固有スキルの人は大体攻撃するスキルが覚えられないんですよ。 なのでカイさんは珍しいですよ」

ほぉん……確かに言われてみれば誰かが固有スキルの反対は覚えずらいとか言ってたな。

ルミ「ひとまずメインはどちらの適正職業にしますか? 一応メインで表示出来るのは1つなので選ばなかった方はこじんまりと表示されますが……」

カイ「ん〜じゃあ凄いらしいし『セイクリッド・プリースト』にするよ」

カイがそういうとルミが機械を操作し、前面にあった穴からカードが出てくる。

ルミ「それがステータスカードになります。 夕影へ向かう際や身分を問われた際、夕影守護隊で依頼を受けたり報酬を受け取る際にそちらのカードを見せれば使えます」

カイ「ありがとう! こんな簡単に出来ちゃうんだ!」

カイのもっているカードを覗いてみるとさっき機械が読み上げていた情報や職業等が記載してある。

ゲン「じゃあ次は俺だな」

ゲンもカイに続いて水晶に触れる。

『ピピッ計測終了。 クウギ・ゲン 18歳、適正職業は【ダークウィザード】と【セイクリッド・ウィザード】、ステータスは全て極めて高く魔力量が膨大』

ルミ「だ、ダークウィザードとセイクリッド・ウィザード!? また対になっている職業が適正職業って一体あなた達は何者なんですか!?」

「ん? なんだなんだ? もしかして凄いやつが来たのか?」

「さっきから騒いでるけど何事だ? なんかあったのか?」

「おいきいたか? ダークウィザードとかセイクリッド・プリーストとか言ってたぞ」

ルミの驚きの声が室内に響き渡り、またまた周りに人が集まってくる。

ゲン「よく分からないがそれも凄いのか?」

ルミ「勿論です! ダークウィザードは主に闇魔法や呪詛と呼ばれる呪いの類のスキルを得意としていてセイクリッド・ウィザードは5属性の魔法を使用出来る人しかなれない職業なんです。 この2つに適正があるということはどちらも使えるという証拠……私全ての属性魔法が使える人なんて初めて見ましたよ」

確かに言われてみればゲンは色んな属性の魔法を使ったり俺への支援魔法だったりと色々なスキルや魔法を使っていた。

それが当たり前だと思っていたが普通は固有スキルと対になるスキルは覚えられなかったり苦手らしいしゲンは珍しいんだろうな。

ゲン「そんなに珍しいのか……まぁフィーニス王にも言われたし俺はダークウィザードにする」

ルミ「ダークウィザードですね……はい、じゃあカードが出るのでそちらをお取りください」

アリス「じゃあ次は私だね!」

ゲンがカードを取り終えるとアリスが水晶に触れる。

リオ「……ん? なんか光ってね?」

アリス「本当だ。 なにこの光……さっきはなかったよね?」

カイやゲンと同じように水晶に触れていたのに何故かアリスが触れるとさっきはなかった光が出始める。

ルミ「…!? こ、この光は……!!!」

「お、おいなんだありゃぁ……あんな光って俺達やる時出てたか?」

「いや、なかったと思うぜ」

「あたしも初めて見たよ……なんなのあの光は」

周りの反応を見るにどうやら珍しい事のようだ

『ピピッ計測終了。 サンディアス・フォード・アリス 16歳、適正職業は【勇者】と【盗賊】、ステータスは全てがとてつもなく高い』

ルミ「ゆ、勇者!? それにサンディアス・フォード・アリスって……まさか貴方はこの国の王女様……!?」

影「あ、ルミ気づいてなかったの?」

ルミ「気づいてないですよ! というか知ってたなら教えてくださいよ影!」

影「そういやルミは夕影からフィーニスに来たばっかりだもんね。 ごめんって」

ルミ「申し訳ございません王女アリス様、王女様とは知らず……」

アリス「あー気にしないで気にしないで! 私そういう堅苦しいの苦手でさ、全然さっきみたいに接してくれて構わないから」

ルミ「わ、わかりました。 では仕切り直して……適正職業は勇者か盗賊ですがどちらになさいますか?」

アリス「まぁ隠す必要も無いし勇者でお願いするよ」

ルミ「ですよね。 ではカードをお取り下さい」

アリス「ありがとうございま……ってえ? なんかカードが金色なんだけど……」

カイ「え? あ、本当だ! 何これ?」

俺も見てみるとアリスのカードは今迄のとは違いカードが金色になっている。

影「それは最上級職にだけある特別仕様だよ。 勇者なんてこの世に3人しかいないわけだし最上級職って訳さ」

アリス「へぇ〜! なんか得した気分だね」

「おい聞いたか? 最上級職だけの特別仕様だってよ」

「さすが我らがフィーニスの王女様ね」

周りも気がついたのかアリスのカードを噂している。

……ん?

待てよ、黄金のカードは最上級職の特別仕様っていってたよな?

って事はイェワンの勇者である俺も黄金のカードって事なのでは……!?

ゲン「じゃあ最後はリオだな」

リオ「ふっふっふ……見ているといい、俺のとてつもない実力に……!」

黄金に光ると確信した俺はそう宣言しながら水晶へ触れる。

カイ「随分と自信ありげだねリオ。 なんかあるの?」

リオ「まぁ見とけって。 俺は勇者だぜ?」

そう、俺は腐っても勇者。 そろそろアリスの時と同じように水晶が光り始めるはず……

『ケイソクチュウ……ケイソクチュウ……ケイソクチュウ……』

アリス「……なんか長くない?」

ルミ「そうですね……普通ならもう終わってるはずなんですけど」

リオ「なんだ……? もしかして俺の力が凄すぎて解析に時間がかかってるとか……」

『ピピッ、エラーを確認しました。 フィア・リオ 19歳、適正職業不明、ステータスは変動するため計測不可』

ルミ「エラー!? そんな……エラーなんて今迄でた事ないのになんで……!?」

リオ「……え?」



To Be Continued→5章:19話

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ