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〜4章: 勇者一行は不思議な運命へと誘われる〜 11話:陽光、覚醒。

11話:陽光、覚醒。


アリス「姫乃! 合わせて! 『バーストインフェルノ』」

姫乃「了解ですアリス様。 『不知火烈斬』」

アリスが炎魔法を放ち、その炎を纏い姫乃が剣を振るう。

ソルベ「『アイシクル』! クソ、俺の苦手な炎属性ばかりで攻めてきやがって…全く鬱陶しい奴らだ」

ソルベがそう叫ぶとソルベの目の前に氷柱が出現しアリスと姫乃の攻撃を防ぐ。

アリス「また氷柱…あの技をどうにかして突破しないと本体にダメージを与えられないね」

姫乃「しかし氷の弱点属性は炎。 アリス様が魔法を放ち続ければいつかは隙が出来るかと」

そんな小難しい話を2人は……

アリス「……で、リオはいつまでそうしてるつもり?」

リオ「んぇ? いつまでって…終わるまでだけど」

静かに身を潜めていた俺にそう声をがかけられる

アリス「はぁ…全く、リオは魔王を倒す為に旅に出たんでしょ? あんな奴にビビってちゃ魔王なんか倒せないよ」

姫乃「そうですよリオ様、相手は魔王軍の幹部クラスの敵です。 いずれ魔王を倒すならいずれあのソルベを倒さなければなりません。 つまり、今が絶好のチャンスなんですよ?」

チャンスとか言われてもなぁ……

リオ「そうは言われても俺はあんたら2人みたいなデタラメなスキルや魔法を持ってる訳じゃないから役に立たないと思うぞ?」

姫乃「……リオ様、錯乱系のスキルは使えますか?」

リオ「え? まぁあるけど…何に使うの?」

俺がそう聞くと姫乃は閃いたように、

姫乃「アリス様、リオ様。 いい作戦が思いつきましたのでちょっと聞いてください」

ちょいちょいと手招きする姫乃に耳を貸すと姫乃は作戦を話し始める。

アリス「ふむふむ……なるほど。 私は問題ないよ」

リオ「ふんふん……? まぁ…いけるけど大丈夫かその作戦。 通用するか?」

姫乃「物は試しです。 いけそうならやってみる価値はあります」

俺達が呑気に作戦会議をしていると氷柱がパリンと音を立て割れ、中から剣を担いだソルベが出てくる。

ソルベ「おいおいおい! 何をコソコソと話し合ってるんだ? 」

姫乃「時間のようですね。 ではさっきの作戦でいきますよ。 準備はいいですか?」

アリス「オッケー姫乃! 任せてよ!」

リオ「ほ、本当にやるのか…? ……はぁ、わかった。 やるよ」

姫乃「よし。 じゃあ……行きますよ!」

姫乃の合図と同時に俺達3人は別方向へと散らばる

ソルベ「何だ? 急に3人バラバラに動き回りやがって……何を企んでいやがる」

アリス「お前を倒す作戦だよ! 『バーストインフェルノ』」

ソルベ「何回も同じ技ばかり使ってきやがって…いい加減しつこいぞ! 『アイシクル・ツイン』!」

姫乃「後ろがガラ空きですよ! 『辻斬り』!」

ソルベ「それで後ろを取ったつもりか? 『アイシクル』」

アリスと姫乃が左右から挟む形で攻撃を仕掛けるが、ソルベの氷柱魔法で軽くあしらわられる

姫乃「くっ……さっきからあの氷柱が邪魔で近寄れない……」

アリス「卑怯だ! 剣持ってるのにさっきから氷柱魔法しか使ってないじゃん!」

ソルベ「うるせぇ! 戦いに卑怯もクソもあるかってんだ! それにまだ俺は本気を出してない。 アイシクルだって1番下の下位魔法だ」

姫乃「本気を出してないのが貴方だけだと思ったら大間違いですよ。 アリス様!」

アリス「オッケー姫乃! 行くよ!」

2人はそう言うと俺に視線を一瞬送る。

リオ「…………。」

ソルベ「……? なんだお前ら? 急に雰囲気が変わって……」

アリスが姫乃から剣を受け取ると、アリスは剣を構え眩い光が剣へと集中する。

ソルベ「な、何だこれは……! 光魔法か!?」

アリス「その通り。 サンディアス家に伝わる光の魔法……それもとてつもない威力のね」

ソルベ「どうやらその技は貯めが必要なようだな…『バースト・アイシクル』!」

ソルベはさっきまでの氷柱とは桁違いのデカさの氷柱をアリスに向けて撃つ

姫乃「させませんよ! 『帝王烈覇斬』!」

姫乃がそういい剣を振るうとソルベの撃った氷柱が粉々になる。

ソルベ「な、何!? 今のはアイシクルの最上位魔法だぞ!? それをいとも容易く粉々にするとは……なんて威力だ!」

姫乃「言ったでしょう? 私達もまだ本気じゃないと。 今ですアリス様!」

アリス「ありがとう姫乃! 我が光の元に消失せよ! 『セイクリッド・シャイニング・レイ』!!!」

ソルベ「早ッッッ!?」

眩い光を纏いながら放ったアリスの魔法は、光の光線となりソルベの上半身へと直撃した。

姫乃「当たった! ……煙でよく見えないですが、これで生きてたらもはや不死身ですね」

アリス「間違いなく上半身に当たったから致命傷にはなってるとは思うんだけど……ッッッ!」

煙が晴れるとそこには……

姫乃「じょ、上半身が……跡形もなく消し飛んでいる……!」

下半身だけが残った状態でソルベの遺体が倒れていた。

アリス「や、やりすぎた……? い、いや…でも相手は魔王軍の手下。 別にやりすぎではないはず……」

姫乃「大丈夫ですよアリス様。 相手は魔王軍の特別執権官です。 躊躇っていたら私達が殺られていたかもしれないのですよ。 これは仕方の無いことです」

アリス「だ、だよね! それなら良かった良かった……」

ソルベ「そうだそうだ。 仕方の無い事さ」

アリス・姫乃「「ッッッ!?!?」」

他愛もない話をしていると、上半身が無くなっていたはずのソルベが仁王立ちをしていた。

アリス「い、生きて……!? でもあそこに下半身だけの遺体がある……まさか、分身!?」

ソルベ「あ? そんな訳ないだろ。 あそこに転がってる俺の下半身遺体も俺本人の物だ」

姫乃「間違いなくアリス様の魔法が直撃したはずなのに……何故傷1つおっていないんだ……」

姫乃がソルベにそう聞くと、ソルベはニヤリと笑みを浮かべこちらを見ながら語り始める。

ソルベ「実はな、俺は人間じゃなくてアンデッドなんだよ。 だから小娘の魔法が飛んできた瞬間、避けられないと悟った俺は上半身を切断し魔法を避け、下半身を再生させることによって元通りになったという訳だ」

姫乃「あ、アンデッド……!? こんな見た目が人間なアンデッドがいただなんて……!」

ソルベ「そして、俺は魔王軍特別執権官の『腐剣』と呼ばれていてな。 この名前には意味があってな…その名の通り、当たった相手を『腐敗』させる能力を剣に纏わせて戦うんだよ……な!!!」

ソルベは喋り終わると同時にずっと背負っていた剣を振り、禍々しいオーラに剣が包まれていく……

アリス「ふ、腐敗だって……!? 初めて聞くスキルだけど…どうやら雰囲気から察するにどうやら当たったら即死っぽいな……」

アリスがそう考察するとソルベが、

ソルベ「よく分かったな小娘。 実はこれは魔法や普通のスキルとは違って『呪詛』という呪いの一種でな。 魔法じゃないから回復魔法じゃ消せねぇし、攻撃魔法で打ち消すのも難しいと思うぜ?」

そう言い終えるとソルベは剣を振り上げてアリスと姫乃に向かって……

ソルベ「覚悟しろお前達! お前ら全員まとめてぶっ殺してやる…よ…ぶ、ぶっ殺して……ん?」

ソルベは何かに気づいたようにハッとすると

ソルベ「お、おいお前ら。 勇者はどこに行った勇者は!」

ソルベの叫びに応えるように笑いながら姫乃が

姫乃「今更気が付いたんですか、彼がいない事に。 まぁ私達もどこに行ったのかは知らないですけど」

アリス「どこに行ったんだろうね〜。 1人逃げ帰ったんじゃないかな?」

ソルベ「おいお前ら! 知らないフリをしてるんじゃないぞ! おい勇者リオ! いるんだろう! 出て来やがれ!!!」

ソルベがそう叫びながら辺りを見渡し始める。

姫乃「あの人は貴方が思ってるよりもやる時はやる人です。 ビビりでさっきまでヘタレていましたが……きっとやり遂げてくれます。 ……きっと!」

アリス「リオは馬鹿でビビりでヘタレだけど……ここぞと言う時には決めてくれる男なんだから! ……きっと!」

2人はそんな褒めてるんだか褒めてないんだか分からない事を言い放つ。

……まだだ、まだ出るタイミングじゃない。

ソルベ「えぇいやかましい! アイツは最初から逃げ惑ってばかりだったじゃないか! 今更警戒する必要は無い……まずはお前ら2人から始末する!」

ソルベはそう言うとアリスと姫乃に剣を振り上げ飛びかかる!

流石にやばいか!? で、でも今俺が出ても倒せないし……

俺がそんな事を考えている間にもソルベは2人へと近づいていき剣を……!

???「『サンダーボルテージ』!!!」

アリス・姫乃「「!?」」

突如何者かの声が聞こえるとソルベに向けて雷魔法が飛んでいき直撃する。

ソルベ「ッッッ!? ぐっ……手が痺れる…剣をちゃんと持てねぇ……だ、誰だ!」

姫乃とアリスが振り返るとそこには……

ゲン「よう姫乃さん。 そしてアリス。 助けに来たぜ」

姫乃「げ、ゲン様!? そして後ろにいるのは……」

カイ「助けに来たよ姫乃さん! ……? それに後ろにいるのはシノブ…? な、何その格好」

アリス「カイ! ゲン! なんでここに!?」

2人が驚いた顔で聞くと、ゲンが説明を始める

ゲン「実はヨルマさんにここにリオ達がいると言われてな……ヨルマさんが言うには助けに来た方が良いとの事だったので助けに来たんだが……リオは?」

ゲンがそう聞くとアリスは声を小さくして、

アリス「私たちは今魔王軍特別執権官のソルベっていう魔王の手下と戦ってて……リオは姫乃の作戦の為今ここにはいないんだ。 それで作戦の内容なんだけど……」

アリスは小さな声で作戦の内容をゲンとカイに伝える

ゲン「……成程。 心得た。 俺達も協力しよう」

カイ「了解だよ! え〜っと……シノブ……?」

アリス「あ、カイは事情を知らないんだったね…え〜っと……今はとりあえず何も聞かないでアリスって呼んでくれるかな?」

カイ「あ、アリス……? なんかどっかで聞いたような…まぁとりあえずわかったよ」

作戦会議をしていると手の痺れが治ってきたソルベが剣を構え直し、

ソルベ「なんか2人増えたようだが……いくら増えた所で変わりは無い。 さぁ、お前ら全員この『腐食剣』で斬り捨ててやる!」

ゲン「な、なんだあの剣から放たれる禍々しいオーラは…それに、ソルベとか言ったやつが放っている黒いオーラは……!」

アリス「あのオーラは…! お父様を襲った人が纏っていた黒いオーラ……!」

アリスがそう言うとソルベは何かに気づいたように喋り始める。

ソルベ「お父様って…アイツか? フィーニス国王の事か? アイツはフィーニスタウンを乗っ取りに俺が来ているのを悟っていてわざわざ俺を討伐しようと考えていたらしくてなぁ。 そこで、『腐敗』の呪いをかけた人間を洗脳してアイツを襲わせて呪いをかけたって訳よ。 フィーニスの国王もバカだよなぁ。 歳のくせに俺に歯向かうから死ぬんだよ!」

アリス「……お前だったのか。 父を…私のお父様を呪ったのは」

ソルベ「そうだぜ? まさかお前がアイツの娘だったとはなぁ……お前も国王と同じ呪いで殺してやろうか?」

アリス「黙れ」

ゲン・カイ「「あ…アリス……?」」

ソルベ「な、何だ…? 地震か? ダンジョンが揺れてやがる……ッッッ!!! な、なんだお前! その光は……!」

ソルベがそんな事を言いながら広大な光に包まれていくアリスを見つめる

姫乃「アリス…様……? なんだか雰囲気が…」

アリス「姫乃。 アイツは私達の宿敵。 呪いはかけた本人を殺せばとけるはず。 そうすれば神代の器が無くてもお父様を助けられます」

アリスがそう言いながら剣を構えると、アリスを包んでいた広大な光が剣へと集まっていき……!

アリス「『陽光神聖剣』!!!」(ようこうしんせいけん)

アリスが技名を言い放つと、光が剣に纏わり付き光り輝く刀身へと姿を変える。

ソルベ「な……何だその技は…! 光の刀身なんて見た事ないぞ!」

アリス「お前は人の為…世の為尽力する私の父をバカにした。 そしてあろう事か呪いまでかけ死に追いやった。 お前のやった事の罪は大きい……」

アリスは光の剣をソルベに突きつけ、

アリス「私はフィーニス王女アリス! 父の為、フィーニスタウンの為……そして! この世界の平穏の為! 魔王軍特別執権官のソルベ! 貴様を打ち倒すッッッ!」

ソルベ「黙ってりゃデカい口叩きやがって…お前ら全員なぶり殺してやるよ!」

ソルベとアリスが宣戦布告を終えると2人は戦闘態勢へと入る!

アリス「みんな! 行くよ!」

姫乃「分かりましたアリス様!」

ゲン「わ、分かった! いつでも大丈夫だ!」

カイ「なんかよく分かんないけど…任せて!」

アリスの合図に合わせ皆も戦闘態勢へと入り、いよいよ最終決戦が……!

リオ(……いや、アリスが主人公みたいになってないか!? コレ!?!?)


To Be Continued→4章12話

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