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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
出会いと別れのダンジョン探索

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第93話 奴隷たちの紹介




四人の自己紹介が終わると、聞きたいことを聞いてみる。


「えっと、本田誠司といいます。

質問なんですけど、『ガレンチェ』って何ですか?」

「『ガレンチェ』は魔物の名前よ。

姿は白いレッサードラゴンで、一部の国では守り神とされて信仰の対象にすらなっているのよ」


へぇ~、そんな魔物がいるのか……。

でも、信仰の対象になっているのなら、一度見てみたいねぇ。


「次は俺やな。高橋健太いいます。

それぞれの得意な魔法を、教えてもらえますか?」

「私からいいかな?

私は治癒魔法はたしなむ程度だが、支援魔法を得意としている。

身体能力の上昇から防御系、さらに状態異常の回復も任せてくれて構わない」


「私は攻撃系よ。ほぼすべての属性の攻撃魔法が使えるわ」

「わ、私は、混合魔法が得意です。風と火を混合させるとか……」


「私は、全属性の魔法が使えるわよ。

ただ、今はこの通り歳をとりすぎているからね、魔力が足りなくて威力が落ちているわよ。だから、戦闘時は回復や治癒魔法でみんなをカバーさせてもらうわ」


高橋健太の質問に、四人全員ちゃんと答えてくれる。

支援魔法が得意のジョゼフさん。攻撃系のシャーロットさんに同じく攻撃系でも一捻りした混合魔法のドロシーさん。

そして、おばあちゃんという年齢で魔力が足りないまでも治癒や回復魔法で助けてくれるというカレンさん。


みんな頼りになりそうだ。


「じゃあ次は私が。鈴木桜子です。

みなさんとパーティーを組むのなら分配のことを決めておかないといけないわ。新しい人と組む時は特にね」


確かに、後で問題になるからとギルドでもらった冊子に書いてあったな。

それにパーティーが違えばやり方も違ってくるらしいし……。


「『魔導ガンナーズ』は、全員平等の山分け制をとっています。

こうすることで、貢献していない人も同じように受け取れるけどその分目立たない貢献者にも分配がちゃんと行くようになっているわ」


「私は、それでかまんぞ」

「私たちも同じよ」

「は、はい」

「私もその方法でいいですよ」


全員了承ってことで問題なしだな。

それから次々と、俺たちの自己紹介を兼ねながらの質問は続き『魔導ガンナーズ』全員の紹介と質問が終わったところで、ギルドマスターがタイミングよく会議室に入ってきた。



「待たせたな!要望通りの奴隷を選んできたぞ!」


歩いて入ってくるギルドマスターの後ろから、三人の女性たちがついてくる。

どの女性も首輪をつけていて、しかも服は村人が着るような服だった。


「ふむ、四人の自己紹介は終わっているようだな?

では、こちらの三人の奴隷たちの自己紹介を私がしておこう」


ギルドマスターのオフィリアさんはそう言うと、俺たちから見て左の女性から紹介してくれた。


「この娘が魔法剣士のスザンヌだ。

魔法盾を得意としていて、四つの浮遊盾を操ることができる。

……ただ、浮遊盾を操っている間は剣で攻撃できないという欠点があるがな」


……え?ということは、剣で攻撃するには普通に盾を持って攻撃するしかないってことか?

浮遊盾の意味がないじゃないか……。


「次に、重剣士という珍しい職のルーシーだ。

重剣士は、騎士や戦士のような重い全身鎧を着ることができる剣士だが、その分素早さがない。つまり、騎士や戦士のような力が足りないため素早さを犠牲にして防御に徹する……」


……えっと、役立たずの剣士としか聞こえないんだが?

これって、早々に職チェンジだろうに……。


「で、最後に斥候職のシリアだ。

彼女は、なかなか優秀な斥候職だったんだが足をダンジョンの罠でやられてな。一応完治はしたんだが、走れなくなってしまった。

それで組んでいたパーティーからは追い出され、他のパーティーからも敬遠され借金を返せなくなり奴隷になったんだ」


……斥候職って、走れなくても腕があればどうにかなると思ったけど偵察とかできなくなるから価値が下がるのか……。

斥候職を二人ってのも違うと思うし……ファンタジー時の世界も厳しいんだな。


「それで、どうかな?ご要望通りの人材を集めてきたんだが……」

「ああ、ええよ。『魔導ガンナーズ』で雇うで」

「ありがとう!

では、早速手続きに入るから、リーダーの『ステータスデバイス』を貸してくれ」


連れてこられた三人の奴隷は、何も言わず、ただ会議室にいる俺たちを見ていた。たぶん、困惑しているんだろうけど、奴隷だから文句も言えないんだろうな……。


高橋健太の『ステータスデバイス』を受け取ると、オフィリアさんは奴隷たちの首輪から出ている白い紐付きの小さな箱に差し込んだ。

そして、すぐに他の奴隷にも同じように首輪から出ている白い紐付きの小さな箱に差し込んでいく。



「……よし、これでこの三人は君たち『魔導ガンナーズ』の奴隷となった。

奴隷の扱いに関することは、ギルドから渡した冊子に書かれていると思うからよく読んでおくように。

君たちが、彼女たちの借金を返済させることを願っているよ」


そう言って、オフィリアさんは会議室から出ていった。

あれ?もしかして、彼女たち奴隷の装備って俺たちが何とかしないといけないの?彼女たちが、奴隷になる前まで使っていた装備は……借金返済のために売られたか……。



「……とりあえず、今日はこれで解散にして彼女らの装備を買いに行こか」


そうだな、とにかく彼女たちの装備とか揃えないとな……。







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