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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
出会いと別れのダンジョン探索

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第88話 探索者ギルドからのお知らせ




俺たちが、魔道具屋から出て魔導銃専門の武器屋へ向かっていると、一台の馬車がすごい勢いで走って来た。

危ない!と感じ直ぐに道の端に避けると、馬車はその勢いのまま探索ギルドの正面入り口前で急停止し、勢いよく馬車のドアが開いたかと思うと一人の男性が飛び出してギルドの中へ走っていった。


「……何か、あったんか?」

「あの馬車の紋章、ギルドに書かれているものと一緒っスよ」

「ということは、あの馬車は『フォルディール王国』の馬車ってことになるな……」


たぶん、ものすごく重要なことが起きたんだろう。

それも、フォルディール王国がらみで。だからこそ、あんなに焦ってギルドの中へ飛び込んだのだと予想した。


ただ、それが俺たちとどう関係してくるかはまた別の問題だ。

俺たちは、フォルディール王国に属しているわけでも忠誠を誓っているわけでもない。そのため、俺たち探索者にも関係する緊急事態でない限り、ギルドから招集がかかったりすることはないだろう。


「……とりあえず、武器屋へ行くか」

「そうっスね~」


ギルドの前に止まっている馬車を眺めながら、高橋健太が促し長谷川大輝が返事をする。そして、俺と伊藤拓也が頷いて武器屋へ移動するのだった。




▽   ▽    ▽




「やっぱこれやね、ガトリング銃型の魔導銃М134モデル。

ミニガンとか呼ばれてて、例のゴーレムトロッコ改めゴーレムバギーに載せるんならコレやと思うで」


高橋健太が、魔導銃専門の武器屋の奥に飾られていたガトリング銃を眺めながら力説する。

でも、確かにこういうのもいいが俺としては向かい側の棚に飾られてある重機関銃型の魔導銃ブローニングМ2モデルの方がカッコいいと思う。


……まあ、好みは置いておいても取り扱いの良さはどうなんだろうか?


「そういえば高橋さん、ガトリング銃ってなんで回転するんスか?」

「何でって、確か銃身の過熱を防ぐためやなかったか?うろ覚えやけど……」

「……となると、銃身の過熱の無い魔導銃で回転するのって……」


「……ロマンやな」

「……そうっスか」


そういえば、魔導銃は銃口が無いし普通の銃と発射構造自体が違う。

魔導銃は、いわば魔法の杖を銃型にしたものだといっても過言ではないんだよな。


でもまあ、ガトリングガンのように回転するにも意味はある。

回転する銃身一つ一つに属性魔石を装填することで、連続で発射される魔法の属性を変えることができるのだ。


また、弱点属性なら倍以上に発射することもできる。

そのことが説明された取扱説明書を、高橋健太と長谷川大輝に見せると二人ともしっかりと目を通して購入するかどうか悩み始めた。


「本田さん、このガトリング魔導銃って高いんですね~。

金貨二百三十二枚なんて、普通買えませんよ?」

「確かに、こういうのってもっと下の階層で売るべき魔導銃のはずだよな……」


伊藤拓也と俺は、ガトリング魔導銃の値段について話し始めた。

この町は、ゲームでいえば始まりの町だ。始まりの町に、こんな高額商品をおいておいても売れるわけがない。


何故ここに売られているのだろうと、二人で悩んでいると俺たちの『ステータスデバイス』が鳴り始めた。



――――――ピピピッ!ピピピッ!


「!何や?!」


俺たちは全員、自分のステータスデバイスを取り出し画面を見ると探索者ギルドからお知らせが届いていた。


探索者ギルドからのお知らせ。

ここに来る前に見た馬車のことが頭をよぎる。

おそらく、関係があるとみていいだろう。


「何や、いやな予感しかせぇへんな……」

「とりあえず、見てみるっスよ高橋さん」


俺と高橋健太に伊藤拓也、そして長谷川大輝の四人はお互いの顔を見ると一回頷き、『ステータスデバイス』の画面に表示されているギルドからのお知らせを指で押す。


「……探索者の皆様、ご多忙のところ申し訳ございませんが緊急事態です。

このダンジョンの外にある一番近い町『ニベランチェ』にガルシアラ公国の軍が侵攻してきました。

現在、フォルディール王国の軍と交戦中ですが住民の避難などが追いついておらず苦戦中です。

探索者の皆様の中で、住民の避難にご協力いただける方は、すぐにお近くの探索者ギルド受付にお知らせください。

……何スか、コレ」


探索者ギルドに来たあの男性は、救援要請に来た人だったのか。

しかも、住民の避難が終わってないのに戦争が始まったって不手際すぎるだろ……。それとも、守りきる自信があったのか……。


「で、どうする?リーダーの高橋さん」

「……すぐには決められへんな。女性陣と合流してからや……」


そう言うと、俺たち四人は魔導銃専門の武器屋を出ていく。

重機関銃の購入は、また今度だな……。




▽   ▽    ▽




武器屋を出た俺たちは、女性陣と合流するため探索者ギルドへ向けて歩いていた。

別にギルドに行くことはない、その途中で待っていればいいのだ。


そう思い歩いていると、同じくギルドに向かって歩いていた女性陣と合流した。



「探索者ギルド方のお知らせを見たのね?」

「ああ、それでどないしようかと思ってな?

みんなの意見を聞くために、合流しようとここまで来たんや」


ジャスミンさんと高橋健太が話し合う。

これからどうするのか、ダンジョンの外にある町の住民の避難に協力するのか。それとも……。


何だか、銃を持った軍人が市街戦を戦うゲームみたいになってきたな……。

もしギルドの要請を受ければ、そうなるかもしれないか……。







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