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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
チームでのダンジョン探索

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第86話 魔道具工房




探索者ギルドの会議室で女性陣と別れた後、俺と高橋健太、伊藤拓也に長谷川大輝の四人はギルドの受付で『ゴーレムトロッコ』の件で相談した。

すると、一人の魔道具職人を紹介してもらった。


ゴーレムトロッコに使われている駆動部分は、魔道具だそうだ。

どうやら、駆動部分を魔道具として作ることでゴーレムの様に操ることができるとのこと。また命名もそこから来ているらしい。



「え~と、そこの角を左だな」

「……しかし、ダンジョン町にこんな所があるんだな」


伊藤拓也が、ギルドの受付嬢にもらったメモを見ながら道を教えてくれるのだが、ここはダンジョン町の中でも職人がいる区画。

今俺たちが歩いている道の両側には、店というよりも町工場のような建物が多い。


みんな珍しいというより、ファンタジー世界の中にある現実世界のような不思議な感覚にとらわれていた。

そして、一軒の町工場に到着する。


「……メモだと、ここだな。

看板にも『タイガー魔道具』と出ている。ここで、間違いない……」

「……こうこと言うたらあかんのんやけど、ボロないか?」


そう、俺たちの目の前の魔道具工房の建物がボロボロでかなりの築年数を感じる。

大丈夫なのだろうか?と、疑ってしまうのは無理もないだろう。


けど、探索者ギルドが紹介してくれた工房なのだ。

腕も信頼も確かなのだろうと信用して、俺たちは工房の扉を開けて中へ入る。



「えっと、仕事をお願いしに来たんやけど~」

「誰かいるっスか~」


薄暗い店の中に入ると、そこにはカウンターだけがあった。

つぶれたんじゃないか?と思ってしまったが、カウンターの上に『営業中』の立て札が置いてある。


たぶん、客が来なくて店の奥にいるのかもしれない。

そう考えたとき、店の奥から返事が聞こえ誰かが走ってくる足音が聞こえる。


『は、はい!少々お待ちください!』


「……どうやら、人はいるようやな」

「しかし、何にもない所っすね……」


薄暗い店の中を、みんなでキョロキョロと眺めていると店の奥から一人のエルフの男性が出てきた。

薄い緑の髪を短く刈り揃え、特徴あるエルフの耳がハッキリわかる。


「いらっしゃいませ!ようこそ『タイガー魔道具店』へ。

どのような注文でしょうか?」


俺たちのリーダーの高橋健太が、今回の要望を説明する。

ダンジョンで手に入れたゴーレムトロッコの駆動部分を使って、『四輪バギー』みたいな乗り物は作れないか?というものだ。


カウンターの上で、紙に書きながら詳しく説明する。

時々、店員さんの意見を聞きながらできないことを確認しさらに案を出していく。


いつの間にか俺たちも加わり、身振り手振りで説明していく。

すべての説明を聞き終えると、店員さんは何度か頷きこの仕事を引き受けてくれた。


「分かりました!このご注文、私におかませください。

あ、私、ロンベルという魔道具職人をしてるエルフです」

「どうも、高橋健太いいます。こっちはパーティーメンバーで……」


「あ、代表の方の名前だけでいいですよ」

「そ、それにしても、味のある工房っスね……」

「アハハハ。いいですよ、ボロい工房って言ってくれて。

ここは、俺と妻の二人でやっている魔道具工房なんです。主に、探索者ギルドの注文だけでやっていますから、そんなに儲からないんですよ」


儲からないから、店構えまで手が回らないってことなのかな?

それにしても、探索者ギルドの注文だけって。そもそも、探索者ギルドがどんなものを注文しているんだ?


「探索者ギルドって、何を注文するんスか?」

「皆さんも使ってらっしゃると思いますが、ステータスデバイスとかですね。

後は、魔石分析の魔道具とかいろいろと受けてますよ」


そういえば、このステータスデバイスも魔道具に一つだったな。

そうか、ここの魔道具屋が作っていたのか……。


「他の工房はどうなんや?ここみたいなボロい所はなかったが……」

「他は、ダンジョンの外の受注もしているんですよ。

それに、工房にいる人数も違いますからね」


なるほど、ダンジョンの外の注文も受けているってことは、受注の規模が違ってくるというわけか。

さらに働いている人数も違うと……。


「皆さんの注文は受け付けました。

完成しましたら、探索者ギルドの方へご連絡しておきます」

「よろしくお願いします」


高橋健太がお願いをし、俺たち三人も頭を下げてお願いしておいた。




▽   ▽    ▽




魔道具屋の工房を出て、これからどうするか俺たち四人は悩んでいた。

造ってほしいものは、ちゃんと説明できたから大丈夫だと思う。あれだけ説明してわからなかったら、ギルドに文句を言えばいいだろう。


それよりも、ここはやはり戦力強化のために魔導銃専門の武器屋か、魔道具などを売っているあの店か……。


「どっちか悩んだときは、どっちも行ったらええねん!」

「……と、いうことは?」

「まずは、魔道具屋から行くでぇ」


高橋健太が、痺れを切らせたのかどっちも行くと言い出した。

それに乗っかる伊藤拓也。

そして、急遽魔道具屋に行くことが決定した。


「あの、ドン・〇ホーテのような魔道具屋に行くんスか~」


あの魔道具屋は、品揃えはいいんだよな。品揃えだけは……。

……とりあえず、足りない物や新商品とかチェックしておくか。







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