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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
チームでのダンジョン探索

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第78話 対モンスターハウス




次の日、俺たち『魔導ガンナーズと『戦乙女の盾』のメンバーはダンジョン三階層へ到着し探索を開始、前回探索できなかった東側へ足を延ばした。


今回は、ジャスミンたち『戦乙女の盾』を先頭に、俺たちはダンジョンの通路にいる魔物よりも隠し通路を見つけることに力を注ぐ。

気配ゴーグルを仲間の一人が装備し、辺りをくまなく探っていく……。


「壁の向こうに、魔物の反応はあった?」

「いや、あらへんな。

通路も単調やし、この辺りには無いのかもしれへんで……」


田辺美咲と高橋健太の会話でも分かるように、俺たちが今進んでいる通路に隠し通路への仕掛けはないようだ。


「……ん?ジャスミン!ちょい待ち!」


何かに気づいた高橋健太が、大声で前を進むジャスミンを呼び止める。

その声の指示に従うように、『戦乙女の盾』のみんながその場に停止し高橋健太の方に振り向いた。


「ケンタ、どうしたの?何か見つけた?」

「ああ、モンスターハウスや。

この魔物の量は、モンスターハウスで間違いないでぇ」


高橋健太の側に近づいたジャスミンが質問すると、高橋健太は発見した反応からモンスターハウスと確信したようだ。

俺もそれを確かめるため、自分の気配ゴーグルをつけ魔力を流す。


すると、三十メートル行った所にある十字路の右に続く通路の先からたくさんの赤い光点が確認できた。


「お兄ちゃん、どう?」

「ああ、この先の右の通路の先だ。

右に曲がってすぐの場所に赤い点がひしめき合っているから、たぶん行き止まりの隠し通路になっていると思う」


妹の楓に聞かれ、詳細を話すと高橋健太に確認する。

高橋健太も、俺の言うことに間違いはなく頷いて肯定したことでみんなが準備を始めた。対モンスターハウス用の戦闘準備だ。



「サ、サクラコ、何その魔導銃!

見た目からして、ものすごく凶暴に見えるんだけど……」

「フフフ、魔導銃専門の武器屋で見つけたのよ。

対モンスターハウス用の魔導銃としては、コレの右に出るものはほとんどないわ!」


鈴木桜子が無限鞄から取り出した魔導銃を見て、魔法使いのクリスティーナが驚きの声を上げた。

それにつられて、『戦乙女の盾』のみんなが同じように驚き、和気あいあいと話し込んでいる。


でもまあ、汎用機関銃型の魔導銃は、確かに対モンスターハウス用には最適かもな。

連射速度に一発一発の威力、どれをとっても殲滅用の魔導銃だよ。

それに、今回は二脚で固定して撃つようだけど固定しないで持ち歩くことができれば、戦いの幅はもっと広がるのかな……。


「……アレの弱点は、弾倉が嵩張るってところかな」

「どうしたの?お兄ちゃん」

「ん?何でもない。

それより、二丁拳銃か?楓」


誇らしげに、両手に自動拳銃型の魔導銃を構えるとすまし顔でこちらを見る。

どうやら、褒めてほしいようだ……。


「フフン、どう?お兄ちゃん」

「それってどっちも、昨日購入した魔導銃なのか?」

「左の方はそうだよ。右は今まで使っていた魔導銃。

今度お金が溜まったら、右の魔導銃も新調するつもりだよ」


……まあ、返済金で半分は持っていかれると思うが頑張れとエールを送っておこう。それにしても、仲間の装備している魔導銃を見るが範囲攻撃型の魔導銃は俺の散弾銃型の魔導銃、中折れタイプのもの以外ないみたいだ。


魔導銃という魔道具で魔法が使えるのだから、範囲攻撃タイプもいいと思うのだが、みんな範囲攻撃のことを忘れているみたいだ。

特にロマン魔導銃と言われるものは、範囲攻撃を想定していないんだよな。


ドリル魔法も、ビーム攻撃も。


「お兄ちゃんの魔導銃、クレー射撃に使う銃みたいだね」

「まあ、中折れタイプはそう見えるよな……」


俺は散弾銃型の魔導銃を折り、薬莢型の魔力タンクを二つ詰めると魔導銃を元に戻す。

よし、準備完了!


「本田はん、今回の壁魔法はどない?」

「今回は、炎の壁を想定している」

「了解や。でも、臨機応変で属性を変えて頼むで?」

「了解」


ここに来て、俺の壁魔法が結構重要な位置にあるらしい。

他にも、壁魔法が使える人が欲しいが、今は必要ないってことか?


「ほんならジャスミンはん、行きましょか」

「分かったわ、私たちが先行する」


ジャスミンたち『戦乙女の盾』が先行し、十字路を右へと曲がると予想通り行き止まりに到着する。

すぐに、アンジェラが壁を調べると怪しい出っ張りを発見。


「……いくよ?」


アンジェラの問いに、俺たちは魔導銃を構え頷いた。

壁にあるレンガの出っ張りを押し込むと、ゴゴゴという唸り声にも似た音が辺りに響き、壁が真ん中から分かれて両側へスライドするように開いていく。


そして、俺たちの目の前に現れる無数の魔物。

目をギラギラとさせて、鼻息も荒い魔物たちの群れ。その姿は、何かの動物というより始祖鳥に近いか。

ダチョウのような、飛べない大型の鳥ってところか?


「ダンジョンアケロンか!」

『グギャアアアッ!!』


誰かが言った魔物の名前に刺激され、魔物の鳥たちは気勢を上げ一斉の襲いかかってきた。だが、翼はあるのに飛べないようで羽ばたかせながら襲いかかってくる。


見た目、体長一メートルから二メートル。青系統の色で全身を覆われているが、翼の部分は黄色系統だ。

しかしこいつら、何匹いるんだ?地面が全く見えない……。








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