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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
チームでのダンジョン探索

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75/201

第75話 会議室にて




ダンジョン内で女性を襲っていた日本人を捕まえた一週間後、俺たちは探索者ギルドの会議室に集まっていた。

延び延びになっていた、例の隠し通路で見つけた物の分配だ。


「お待たせしました。

持ち込まれた品の換金額ですが、透明なケースに入った純正属性魔石はオークションへ出すことが決定しましたので、それを覗いて金貨四千八百四十一枚と銀貨五枚と銅貨五十一枚になります。

これを皆様でお分けしますと、お一人金貨二百五十四枚と銀貨七十九枚と銅貨二十四枚となります。

こちらで、よろしいでしょうか?」


……また高額な金額になったな。

宝箱に入っていた布袋の二つには、どちらも金貨が詰まっていた。

布袋から出すとき、顔色が変わる物や目の色が変わるものなど、様々な表情をしていた。


後、フレイムソードは探索者ギルドに売却することになった。

俺たち日本人には扱えないものなので、ジャスミンたちにどうか?と勧めたのだが、剣を扱うパメラもノエルも拒否したのだ。


魔剣であるフレイムソードだが、全力の力を発揮するには対になるアイスソードが必要なのでフレイムソードだけでは意味がないと売却を決めたようだ。


「……それで構いませんが、純正属性魔石とは?」


「セイジ、純正属性魔石とは、劣化することのない属性魔石ということだ。

……よく分からないって顔だな?

いいか?通常、私たちが使っている属性魔石は、劣化属性魔石と言って寿命がある魔石なのだ。

まあ、錬金術を使って作っている属性魔石だ。寿命があって当然だろう。

だが、純正属性魔石は、属性魔物から採れる天然もの。

何せ、魔石自体から属性魔力が溢れているものなのだ。劣化する方がおかしいのだ」


俺が純正属性魔石のことを聞くと、呆れ顔で教えてくれたのがエルフのナディアだ。しかし、ますますよく分からなくなったが、まあ、いつまでも使える属性魔石と覚えておこう。


「……では、こちらが皆様にお渡しするお金です。

中身をご確認ください」


そう言って、受付嬢のお姉さんは一人一人のテーブルの上に布袋に分けたお金を置いていく。俺もそれを受け取り、中身を確認。


「うひょひょひょ……」

「楓、変な笑い方するな」

「だ、だって、ものすごい大金だよ?」


妹の楓が、俺の隣の席で変な笑いをする。

布袋の中にあるお金を見て、そうなったのは分かるが時と場所を考えろよ。

……みんなの視線が痛い。


そこへ、会議室のドアをノックする音が聞こえた。


――――――コン!コン!


「はい!」


ドアの近くに座っていた、クリスティーナが返事をする。

すると、ドアが開いてギルド職員の男性が受付嬢に知らせることがあるのか手招きをしている。


ちょうど全員に配り終えていた受付嬢は、男性職員の側に行くと耳打ちされ驚いている。何かあったのだろうか?

男性職員は、受付嬢のお姉さんに知らせると、すぐに会議室を出ていった。


「あの、何かあったんですか?」

「……えっとね、……まあ知らせてもいいか。

実はね、今日からこのダンジョンを管理している『フォルディール王国』の王女様ご一行が来たのよ。

王女様の成人の儀のついでに、視察もするらしいわ」


「王女様?」

「そう、フォルディール王国第六王女のシンシア様よ。

今年で十五歳の成人を迎えられるそうだから、成人の儀をこのダンジョンで執り行うのね……」


耳打ちが気になったのか、ジャスミンが質問すると受付嬢は答えてくれた。

それにしても、王女様とが来るとはびっくりだな。

楓も、どんな王女なのか興味があるらしくさらに質問している。


でも、この世界では十五歳が成人なんだな……。


「成人の儀って、どんなことするんスか?」

「あ、そうか、みなさんの中には違う世界の人がいましたね。

この世界では、十五歳の成人になると自分の力で魔物を倒し手に入れた魔石を両親にプレゼントすることで、成人になったことをアピールするんです」


へぇ~、両親に成人になったぞって証明するってことか。

でも、両親がいない場合はどうするんだ?


「ねぇねぇ、両親がいない場合は?」

「両親がいない場合は、教会が両親の代わりになります。

倒した魔物の魔石を教会に納めることで、成人と認められるそうですよ」


「証明書でも貰えるのかな?成人になりましたって……」

「昔はあったようですが、今は……この『ステータスデバイス』が成人の証になってますね」


そう言って、受付嬢のお姉さんはポケットから自身の『ステータスデバイス』を取り出して見せる。

……スマフォケースに入っているんだが、どこで購入したんだ?


「……リミちゃん、それって」

「へへぇ~、いいでしょ?お気に入りの『デバイスケース』なんだよ」

「確かにかわいいケースねぇ。いいな~ギルド職員は、そんなケースが貰えて」


……受付嬢と見習い魔法使いのアイリスが会話しているけど、貰ったのか?

それに、デバイスケースって……。


「あ~、そんで俺たちは王女はんが来とる間どうすればええの?」

「あ、はい、王女様たちには下層の町から護衛の探索者が来ますから、基本、みなさまに何かしてもらうことはありません。

ただ、ダンジョン内での戦闘に気を付けてもらえればいいと思います」


王女様たち一行が戦っている場所に、気を付けるってことか。

要するに、邪魔すんなよってことだろう。

まあ、わざわざ見学に行くことでもないし、ダンジョン内で会ったら挨拶するくらいだろうな……。







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