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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
パーティでのダンジョン探索

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第57話 金色の宝箱




アンジェラが金色の宝箱の錠前を外そうと弄りだして一分後、ガチャリと大きな音が響くと錠前は見事外れ金色の宝箱の蓋が開けられた。


ゆっくり蓋を開け、みんなが注目している金色の宝箱の中身があらわになる。


「これは、布袋が……二つ?」

「!これ、どっちも無限袋だよ!」


宝箱の中に入っていた布袋を見て、田辺美咲が少し落胆したが、アンジェラが布袋の正体に気づき驚いている。

ダンジョンの宝箱から、無限布袋が出てくるときはかなりのレアなお宝の時なんだそうだ。


それで、アンジェラのパーティーメンバーが一緒に驚いていたわけか……。


「まずは、こっちの布袋の中身は………金貨ね。

枚数は分からないけど、無限布袋に入っているほどだからかなりの枚数になるはずよ」

「そうなんか?」


パーティーのリーダーのジャスミンは、無限布袋の中に入っている金貨の枚数がかなりのものになることを予想した。

それが本当なのか分からない俺たちのパーティーのリーダーの高橋健太は、疑問を口にする。


まあ無理もないだろう、今まで宝箱から出てきた金貨は普通の布袋に入っていたからな。無限布袋が、宝箱から出てくること自体が初めてなのだ。


「無限布袋で出てくるときは、宝箱の大きさ以上のものが入っている時よ。

この金色の宝箱の大きさ以上の金貨となれば、おそらく二千枚はあると思うわ」

「「「二千枚?!」」」


それはすごいな……。

田辺美咲と小西葵に杉本美月が、大声を上げて驚くのも無理はない。そして、鈴木桜子が固まってしまった。

今の今まで、そんな大金に出会ったことが無かったのだろう。


「こっちの布袋の中は何だ?」

「じゃあ、私が開けてみるわ……」


俺の質問に、魔法剣士のノエルが答え、布袋を開けて手を突っ込み中身を取り出す。そして、中から出てきたのはガントレット?


「……これ、『ジェネラルシールド』じゃないか?!」


取り出した物を見て、ノエルはパメラに確認を求める。

『ジェネラルシールド』とは何だ?将軍の盾、か?


ノエルから布に入っていたガントレットのような物を渡されたパメラは、じっくりと物を観察する。

よく分かっていない俺たち日本人たちに、ジャスミンが説明してくれた。


「『ジェネラルシールド』は、ダンジョン産アイテムの一つよ。

形はガントレットのようだけど、装着して魔力を流すと物理盾と魔力盾の二種類の盾が装着者を守ってくれるのよ。

ただ、条件があるから需要は限られるけどね……」


「条件?何か……」

「間違いないわ、『ジェネラルシールド』だ。

……でも、私たちには不要なものだな」

「残念だけど、これはオークション行きね……」


俺が条件を聞こうとすると、パメラの鑑定が終わり本物ということが分かった。

だが、パメラもノエルもこのアイテムをオークションに出す気らしい。


「……あの『ジェネラルシールド』の条件は、装着者の職業が騎士であること。

私たちのパーティーには、騎士はいないから誰も装備できないのよ」

「そういうことか……」


職業による制限があるのか。

騎士でなければ装備できないとなると、国に使える騎士に売るしかない。

それで、オークション行きと言ったわけか……。


「でも、装備できる職業が決まってるなら高くはならなそうっすね……」

「そうでもないわよ。

オークションで購入するのは、騎士本人じゃなくて国の方だもの。功績のあった騎士なんかに褒美として渡すらしいわ」


なるほど、褒美か。

ということは、オークションに出せばそれなりの金額で売れるというわけか。



「それじゃあ、ダンジョン町へ引き揚げるわよ。忘れ物は無いわね?」


リーダーのジャスミンはそう言うと、出発する。

二つのパーティーが合流し、しばらくの間組むことになった。俺たちのパーティーが十人、ジャスミンたちのパーティーが八人の合計十八人。


ダンジョン探索のパーティーとしては多い気もするが、この人数以上のパーティーも存在するから驚くことじゃないそうだ。


それと、今回のオークの魔石や金色の宝箱の中身は、十八人全員での山分けと決まった。まあ、俺たちのパーティーは初めから山分けしかしてないから構わなかったが、ジャスミン曰く、探索者のパーティーの中にはリーダーが総取りするパーティーもあるらしい。


もしかしたら、リーダー以外奴隷とかか?

……そういえば、奴隷を雇うとかあったけどこれだけ人数がいると、いらないよな。



ダンジョン町への帰り道、何人か探索者のパーティーとすれ違うがあいさつ程度で済ませることができて安心する。


「そういえば、上層階ダンジョンの伝説って知ってる?」

「……何スか?それ」


弓使いのエルフのナディアが、隣を歩いていた長谷川大輝と俺に話しかけてきた。もしかして、都市伝説ならぬダンジョン伝説ってやつか?


「ダンジョンの上層階に出てくる魔物の中に、『クリスタルスラム』というのがいるのよ。その魔物の魔石が金貨十枚で売れるって話」

「……それって、講習会でグングニルっておっさんが話してくれたな」


「何だ、知っていたのか……それじゃあ、これは?

ダンジョンにある隠し通路の先の宝剣の話」


俺と長谷川大輝は顔を見合わせ、ナディアに話した。

第二階層で見つけた隠し通路の先にあった宝剣お話を……。


「……あなたたち、結構ダンジョン探索しているのね」


ある意味、そうかもしれないな。

もしかしたら、俺たちは探索者に向いているのかもな……。








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