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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
パーティでのダンジョン探索

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第55話 オークの大群 下




『グゥオオオオォォ!!』


オークジェネラルの叫びはびりびりと空気を震わせ、俺たちにプレッシャーとしてのしかかってきた。

これが威圧というやつか?


俺はすぐに散弾銃型の魔導銃を折り、属性魔石を雷属性から無属性へと交換する。その交換する作業や音を聞いて、みんなが動き出した。


「本田はん!膝の関節や!動きさえ止めたら、なんとかなるっ!」

「了解!」

「来るでぇ!!」


ゆっくり近づいてきていたオークジェネラルが、背中から大剣を取り出し構えると、走り出した。

地面の草原にびっしりとある、オークの魔石を踏みつけながら迫りくる。


しかし、踏みつけられている魔石は甲高い音をたてるものの、砕かれたりはしていない。魔石って、もしかしてかなり丈夫なんだろうか?


そんなことを考えてしまったら、すぐにリーダーの高橋健太が合図を叫ぶ。


「本田はん!今!」


俺はすぐにオークジェネラルの右膝に狙いを定め、魔導銃の引き金を引く。



――――――パシンッ!


乾いた音を響かせ、散弾銃型の魔導銃が発動し狙い通りにオークジェネラルの右膝に命中!

フルアーマーの上からだったが、衝撃は金属鎧を貫通し直接膝にダメージを与える。その証拠に骨が折れたか膝が砕けたか、オークジェネラルは叫び声をあげその巨体を派手に大きく転んだ。


『ブギャアアァァ!!』

「今や!頭に攻撃を集中や!」


高橋健太の合図とともに、一斉に崩れ落ちたオークジェネラルの頭に向けて攻撃が開始される。

フルフェイスの頭の鎧が、一斉射の攻撃で外れると醜いオークジェネラルの豚顔があらわになる。


睨みつけてくオークジェネラル。

さらにあらわになった頭に射撃を集中するも、大剣を持っていない左手に邪魔される。何とか活路を見出そうと、盾を持ったアンジェリカの仲間の剣士二人が近づくが、大剣を振り回され中々近づけない。


その時、後衛にいた女性から声がかかる。


「パメラ!ノエル!」


その声を聴き、剣士の女性二人が左右へ飛び退くと、一本の矢がオークの左目に突き刺さった!


『グガアアァッ!!』


左手で矢が刺さった左目を抑えるオークジェネラル。苦しそうに歯を食いしばっている。そして、右目で矢を放ったエルフの女性を睨みつけた。


俺の右後方には、弓を構えたエルフの女性が満足そうな笑顔でいる。

さらにその側にいるのは、アンジェラのパーティーのリーダーと呼ばれていた女性だ。

短い杖を構えて、魔法を使ったようだ。


「アンジェラ!オークジェネラルの右手を!」

「ハイ!」


そう指示を出すリーダーの女性。

それに呼応して、両手に短剣を構えた猫獣人のアンジェラが走り出した。

狙いは、いまだ離さない右手に握られた大剣だ。


『ブギイィッ!!』

「させるか!」


すごい速さで近づいてくるアンジェラを、オークジェネラルは大剣を振りかぶって迎え撃つつもりでいたが、それをノエルという女性剣士の浮かんでいた大盾がアンジェラをかばって攻撃を受け止めた。


が、さすがはオークジェネラルの攻撃だろう。

かばった大盾は砕け、オークジェネラルの大剣は折れてしまう。


「ウソ……」


大盾が砕けたことに驚くノエルだが、そこへ、アンジェラの攻撃がオークジェネラルの右手を二回切り裂いた。


『ギャギイッ!』


苦悶の表情というやつだろうか、いまだみんなの攻撃は続いているのに右手の攻撃が一番効いたかのように唸っている。


俺は散弾銃型の魔導銃を構えると、狙いをオークジェネラルの右目にする。


「……いい加減、くたばれ!」


――――――パシンッ!


最後の乾いた音が響くと、散弾銃型の魔導銃から放たれた衝撃弾がオークジェネラルの右目に命中!

右目をつぶし、範囲攻撃になる衝撃波で右頭部が吹き飛んだ。


オークジェネラルの右頭部が吹き飛ぶと同時に、みんなの攻撃が止み、オークジェネラルはゆっくりと後方へ倒れていく。


巨体の倒れる音とともに、オークジェネラルは光に包まれ魔石へとその姿を変えた……。



しばらくその場で呆然としていたが、誰かが座り込む音とともにみんなに喜びが込み上げてきた。


「……倒した……倒したぞ!!」

「終わったぁ!」

「よっしゃあ!!」


みんなそれぞれで抱き合い、喜び合った。

そして、みんなで喜び合っているとオークやオークジェネラルの魔石の中から宝箱が出現する。

しかも、金色の宝箱だ。


「き、金色の宝箱……」


そうつぶやきながら、アンジェラが近づくがそれをアンジェラのパーティーの女性が止める。


「ま、待ってアンジェラ!まずは、周りにある魔石を集めて!

その宝箱を開けるのはそれからよ!」

「は~~い」


そう言うと、みんなでオークの魔石を集めることにした。

地面に所狭しとあるオークの魔石。その数がどれだけあるのか数えるのもめんどくさいほど。

……これは、探索者ギルドに任せることに。


そして、金色の宝箱の周りに戦っていた全員が集まった。

そこで、俺たちはまず自己紹介をすることにした。戦っていた最中も自己紹介する暇がなかったからな……。


最初に自己紹介したのは、アンジェラのパーティーのリーダーをしている女性だ。


「まずは、私から名乗るわ。

私は、ジャスミン。このパーティーのリーダーをしている支援魔法使いよ。

そして、猫獣人のアンジェラは分かるわよね?その隣が、魔法剣士のノエル。普段の戦い方は先ほどで分かったと思うけど、大盾を二枚浮かべて剣で戦っているわ」


リーダーのジャスミンに紹介されると、アンジェラは軽く頭を下げて挨拶をし、ノエルは軽く挨拶する。


「……よろしく」


ノエルが少し悲しそうなのは、大盾二枚を砕かれたからか?


「次にノエルの隣の鎧を着ているのが、戦士のパメラ。大盾と短槍を主に使っているわね。私の左隣のエルフは、弓使いのナディアよ。

さっきの戦いで分かったと思うけど、弓の腕はかなりのものね」


そう紹介され、パメラとナディアが軽く頭を下げて挨拶をする。


「それと、オークの大群で活躍してくれた魔法使いのクリスティーヌと、その弟子の見習い魔法使いのアイリスよ」


まだ魔力不足なのか、少し青い顔をしているクリスティーヌとアイリスが軽く挨拶をしてくれた。


「最後に、あなたたちと同じガンナーの」

「鈴木桜子です。こっちに来て一年目だけど、前のパーティーを組んでいた人たちは全員返済終了して日本に帰っちゃったの。

……それで、よければ私をあなたたちのパーティーに入れてくれないかな?」


「「「サクラコ?!」」」


突然の鈴木桜子の告白に、ジャスミン他パーティーメンバー全員が驚いている。

とくに仲が良かったのだろうか?クリスティーヌとノエルにジャスミンが一番驚いていた。






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