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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
ダンジョン探索

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第36話 魔道具屋での買い物




探索者ギルドの受付で、借金の返済をメンバー全員が済ませて買い物へ行くことにした。借金を完済できたのは、俺と伊藤拓也と長谷川大輝の三人だけ。


他のメンバーは、返済できる金額だけを支払ったようだ。

メンバーの中でも一番支払っていたのは、中川明日香で金貨七十枚、日本円にして七百万円を返済していた。


いったい、いくらの借金があるのか知るのが怖くなったな……。


「それで、どこに行くっスか?やっぱり魔導銃専門の武器屋っすか?」


探索者ギルドを出て、買い物へ行くためにみんなで歩いていると長谷川大輝が目的地を聞いてくる。

今回の目的地は、武器屋ではない。


「長谷川君、今日は魔道具屋へ行こうと思うんだ」

「魔道具っスか?」

「なるほど、支援強化やな」


さすがパーティーのリーダー、魔道具屋で何を購入しようとしているか分かっているようだ。

そう、俺たちに足りないもの、それは周囲への警戒や支援道具の無さだ。


あの探索中の休憩の時に気が付いた。

みんな周辺への警戒が、重荷になっているのだ。いつ魔物が現れるのか分からないダンジョン探索は、神経をかなり疲弊させる。


休憩しているのにもかかわらず、本当の意味で休んでいる者は一人もいなかった。

俺も含めて……。


これでは、いつか大事なところで倒れてしまってもおかしくない。

それどころか、メンバーの誰かが死んでも……。


「……それで、支援強化っスか」

「でも、具体的にどんな支援強化をするのよ。

魔物を寄せ付けない、結界発生装置とかそんな魔道具があるの?」


田辺美咲の言う、結界発生装置という魔道具はあるらしい。

以前、魔道具屋をキャロルさんに案内してもらったときにそのようなものを見た気がする。が、今の俺たちに購入することは無理だろう。


それに浅い階層では、魔物の数や強さを考えても購入はやめておいた方がいいだろう。


「前、キャロルさんに魔道具屋を案内してもらったことがあっただろう?」

「そういえば、案内してもらったね……」

「あの時、いい物を見つけたんだ。

お金を貯めて、絶対購入しようと思えたものを」


小西葵も、キャロルさんに案内してもらったときのこと覚えていたか。

その時、俺は購入したいものを見つけていたんだよね。高くて、購入は当分先だと思っていたけど、今なら購入することができる。



みんなで歩きながら話していると、すぐに目的の魔道具屋に到着する。

まあ、探索ギルドから目と鼻の先ほどの距離だからな。




「いらっしゃいませ~」


相変わらず、○○・キホーテのような店内だ。

いろいろな魔道具が種類別に並べられ、ポーションや下着に服まで売っている。

まさに、何でも屋状態だ。


店員のいる入り口を抜け、俺たちは店内の目的の場所へと足を運んだ。

それは、魔道具の中でもかなり端の位置に置いてあった。


「あった、これだよ」


そう言って、俺はその魔道具を一つ手に取りみんなに見せた。

みんなは不思議そうに、それを見ている。


「ねぇ、このゴーグルなの?」

「ああ、それは『気配ゴーグル』と言って、魔物などの気配を教えてくれる魔道具だ。普通の探索者たちは、『気配察知』というスキルがあるが俺たちはスキルを覚えることはできないからな」


こんな端に展示しているのも、普通の探索者には売れないからだろう。

『気配察知』問うスキルを覚えれば、こんな魔道具は用済みになる。そんな代物に、金貨一枚を払うのはもったいない気がするんだろうな。


でも、俺たちはスキルを覚えることができない。

なら、俺たち地球人にとってはありがたい魔道具というわけだ。

それに、大森さんも九条さんもこのゴーグルに近いものを装備していた。おそらく、さらに質のいい物が下層のダンジョン町にあるのだろう。


「……確かに、これ便利かもしれないわね」

「いやいや、これ自分らにとって必須の魔道具やんか。

俺は、これ買うでぇ」


中川明日香と高橋健太が、それぞれ購入を決めたようだ。


「……この表示されてる、青い点が味方で白い点が敵か味方か分からない。

で、赤い点が出るとそれが敵として表示されていると。

うん、これは便利だわ!」

「美咲ちゃんが買うなら私も買おうかな~」


田辺美咲と小西葵も購入を決めた。

残るは、伊藤拓也と長谷川大輝だが、さっきからゴーグルの色を選んでいる。


「淵の所が赤がいいかな?黄色というのも……」

「俺は、黒一択かな」


……こんな時でも、おしゃれに気を使うのか?

数が少ない魔道具なのだから、選べる色もそうはないだろうに。

まあ俺は、最初に手に取ったこのゴーグルを購入する予定だ。



『気配ゴーグル』を選んだあとは、それぞれで必要なものはないか探し始めた。

今日は、魔導銃専門の武器屋には行かないので時間を気にする必要はない。


ゴーグルを金貨一枚で購入すると、俺の残りの所持金は金貨十五枚と銀貨六十六枚、それに銅貨が三十五枚となる。

この所持金全部を使う予定はないが、必要な魔道具はそろえておくか。


そういえば、水筒は一つしかなかったな。

予備の水筒や、他の飲み物を入れた水筒とかあったらいいかもしれないな。

後は、ダンジョンの床に敷くマットとかか?


ダンジョンの地面の上に直に座るのって、なんか怖いんだよな。

……そうだな、それならマットも購入しておくか。


後は、何が必要かな……。

こうして、俺たちの買い物は続いた。







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― 新着の感想 ―
[気になる点] 異世界言語のスキルは覚えてるのに、スキルを覚えられないというのは一体何故? 魔法は使えないというのは説明あったけどスキルは覚えられるのでは…特に魔力を使わないようなやつとか。
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