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ダンジョンで借金を返済することになった男の物語  作者: 光晴さん
ダンジョン探索

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28/201

第28話 使い道いろいろ




大野さんと谷口さんが喋るだけで、ナコさんは先ほどから一言も発していない。

もしかして、喋ることができないのか?と俺がナコさんを見ると、俺の視線に気づいたナコさんが俺に向かってニコリと笑顔を見せてくれた。


うん、滅茶苦茶かわいい!


「とにかく、戦力に不安があるならギルドに相談することだ。

探索者ギルドは、探索者のサポートをするためにあるギルドだ。ナコのような奴隷を買うこともできるが、雇うこともできるぞ」


「雇う、ですか?」


俺の質問に、谷口さんが答えてくれる。


「初心者の頃は、とにかくお金がないものね。

だから、ギルドで戦力となる人を紹介してくれるの。で、その人を一定期間雇うことができるのよ。

もちろん、その間の報酬は発生するけど奴隷を買うことを考えたら、安いものよ」


二人の話では、雇ってから別の人と交代させることもできるそうで、奴隷購入時のお試しで利用する人が多いのだとか。

また、大野さんが声を潜めて俺たちの側で話してくれたが、男性の欲しがる性奴隷はダンジョンの外の奴隷商でないと購入はできないそうだ。


何でも、色々と国ごとに奴隷の保証というのがあるらしく、ダンジョンなどで肉壁にさせるわけにはいかないらしい。


この後も少し話をして、大野さんと谷口さん、ナコさんと別れた。




「今の俺たちに、追加の戦力は必要かいな?」

「どうなんスかねぇ……」

「明日、ダンジョンに潜ってみて決めたらどうです?」

「……せやな、そうするか」


俺と高橋健太と長谷川大輝は、今の俺たちのパーティーに戦力がいるか考えて、一度俺たちパーティーだけで戦って考えようということになった。

そういえば、俺たちパーティーだけでの戦闘って数えるほどしかしてないな。



「お、ここが自動拳銃型の魔導銃のコナーやな。

え~と、どれが『土魔法』の魔導銃や?」


棚に並べられた自動拳銃型の魔導銃。

その中から、まずは土属性魔石が装填されている魔導銃を探す。そしてその魔導銃から、今度は『壁魔法』の魔法陣が刻まれた魔導銃を探すのだ。


数が多く、ウンザリしそうになりながらも、ようやく『壁魔法』の魔法陣が刻まれた魔導銃を見つけた。


「これっスね、撃てば壁ができる魔導銃は……」

「結構数があるんやな」


様々な属性魔石を装填してある、壁魔法ができる魔導銃が並んでいた。

後で店員さんに聞いたところ、実は壁魔法は結構使われることが多い魔法だそうだ。


よくよく考えてみれば、火の壁や水の壁など敵の攻撃を防いだり、土や石の壁で敵を動けなくしたりと使い道は多そうである。


「値段は、どの属性も変わらず一律銀貨四十六枚か。

予備の弾倉は、一つ銀貨一枚だからお買い得かな?」

「でも、小型の魔導銃が主流見たいっスね」


俺たちが、講習会の後に渡された自動拳銃型の魔導銃よりも小型に見える。

これは、攻撃に使うものではなく支援に使うものだから扱いやすくしたのか……。


小型な分、値段が抑えられるならコレにするかな。


「これが使いやすそうだから、この魔導銃を買いますね」


そう言って、俺が手にしたのは『壁魔法』の魔法陣が刻まれた自動拳銃型の魔導銃の一丁で、他の魔導銃に比べ扱いやすそうな形をしていた。


「あ、それ『グロック17』みたいやな。

俺モデルガン、持っとったわ」

「そう言えばその魔導銃、銃口が無いだけで地球の銃みたいな形っスね」


……確かに、自動小銃型の魔導銃とは違い、自動拳銃型は銃口が無いだけでそのままの形ってものが多いな。

今頃気づいたんだが……。


とにかく、俺は魔導銃を店員のいる受付へと持っていった。



「いらっしゃいませ、こちらをお求めですか?」

「はい、この魔導銃をお願いします。

後、予備の弾倉を十、お願いします」


「お買い上げ、ありがとうございます。

他に、購入予定のものはございませんか?」

「……あ、ホルスター忘れとる!」


そうだった!俺たち自動拳銃をしまうホルスターを買うためにこの店に来たんだった……。


「あ、あの、買い忘れたものがあるので……」

「分かりました。こちらの魔導銃はこちらが預かりしていますので、その買い忘れたものをお選びください」

「お手数をおかけして、申し訳ない……」


そう店員の女性に断って、俺たち三人はホルスター売り場へそそくさと向かった。

なんか、めちゃめちゃ恥ずかしい!




ホルスターを扱っている区画へ行くと、伊藤拓也を見つけた。

何やら真剣に、商品棚に並んでいるホルスターを手に取っては着けて着け心地を確認している。


「何やってんねん、伊藤はん。

ていうか、俺たちと別れてからずっとこんなことしとったんか?」

「そんなわけないでしょ。

さっきまで、面白い魔導銃を見ていたんだよ」


「面白い魔導銃っスか?」


高橋健太のツッコミに、本気で言い訳す伊藤拓也。

そして、長谷川大輝は面白い魔導銃に興味津々だ。


「ああ、向こうの角の棚に、火炎放射器の魔導銃があったんだよ」

「火炎放射器っすか?!」

「それは見てみたいな……」


でも火炎放射器の魔導銃って、どんな敵に使用するものなのかな?

……とりあえず、今は当初の目的のホルスターを選ばないと。








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