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片思いの終わりは?  作者: えりか
1/1

片思いの終わりは?1 私の恋事情

ミンミンミンミンミン…

あはは、うふふふふ〜

蝉の鳴き声、リア充がいちゃつき、騒いでる声。


そんな音が聞こえてきそうな夏に私、七瀬 実果も小5から中2までという長い恋をしている。

何を隠そう、恋の相手は家が近く小1から今の中2までの付き合いの長沢 明人。

でも最近、というか小4ぐらいから長沢の態度がよそよそしくなったり、避けられるようになってしまった。

なのでほぼ喋れてない。

でも私はもっと喋りたい。

だって好きだし!

でも告白とかしてもっと全く喋れない程避けられたり、気まずくなったら嫌。

なにより長沢に迷惑かけちゃったりしたら嫌!!


でもやっぱり好き。

優しくて、賢くて、いつもなんだかんだいって守ってくれて、守ってくれる姿が皆んなにとっては別にかっこよくないとしても私にとってはすごくかっこいいとことか、まぁ身長と顔は真ん中ぐらいなんだけどね。

そんな長沢が私はどうしようもないほど好きなんだ。


この恋を叶えたい。

…でも今の関係よりも関係が悪くなるのが嫌でどうにもできない。

そんな自分が嫌だ。

す、き、のたった2文字が言えない。

その2文字ですぐに伝わるはずなのに…

言いたい。でも言いたくない。言えない。


「実果、もうそろそろ学校行かなきゃいけない時間でしょ?」

「え、あ、ほんとだ。もう7時50分じゃん!」

「はい、じゃあ行ってらっしゃい。」

「行ってきます!」

私はお母さんに渡されたお弁当を持って玄関を飛び出した。



「あ、実果おはよ。遅かったね?」

そういって声をかけてきたのは柊 梨花。

「梨花〜おはよ。あーちょっと考え事してら時間、見てなくて…だからダッシュできたよ。」

「そっかそっか。お疲れ様!」

「ありがとー」

「んで?なんのこと考えてたのかなぁ?」

そういって梨花はにやにやしてくる。

「え、別に!?期末テストやだな、ってだけだよ!」

「嘘つきぃ。長沢のことじゃないの?」

「は、え、あ、え、ち、違うよ!」

「実果、分かりやすすぎだよ。ふふっ。」

そう、梨花には長沢が好きということを伝えているのだ。

「もう。こんなにからかわれるなら言わなきゃよかったぁ。」

「あはは。んで?やっぱり告白できない?」

「…うん。勇気ないよ。」

「もう、勇気だしなよ!当たって砕けろ!」

「うぅ、でもぉ。」

「どうしたの?なにが当たって砕けろなの?」

「わっ宮木くん!」

突然私の隣に来たのはみんなと喋れて好かれていて女子からモテモテの宮木 不治くん。

「それはね、宮木くん。ずばり告白の話よ!」

「え、七瀬さん告白するの?頑張って!」

「え、違う違う!ちょっと梨花、何言ってんのよ!」

「まぁまぁ。」

「ちょっとぉ。」

「はーい、席に着いて!朝礼始めるわよ。」

「あ、時間だ。じゃあね、七瀬さん、柊さん。」

「あっうん。」

「実果、私も自分の席に戻るね。」

「ん、じゃーね。」

「はい、今日のお知らせはー明日から期末テストなので頑張りましょう!以上。それじゃあ1時間目は数学なので先生がいらっしゃるまで待ってて下さい。」

期末テスト…やば。べ、勉強…

「梨花ーテスト勉強今日一緒にしよ?」

「あーごめん。今日、塾なんだよね。」

「そっか。塾ファイト!」

「ありがと。宮木くん頭いいし、宮木くんとやったら?長沢は一緒にやりたくても誘いづらいよね。」

「んー、でもなぁ。」

「大丈夫。僕が教えてあげるよ!この前の七瀬さんのテストすごく悪かったもんねぇ…今回こそ頑張ろ!」

「ほら、宮木くんもいいって言ってくれてるから教えてもらいなよ!」

「え、あ、う、うん。じゃあ放課後近くのマクド辺りでどう?」

「いーね。じゃあ放課後マクドで!」

「はーい。」

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