4話
「友希ちゃんも羽音ちゃんももっと同情してよぉー」
っとダダをこねながら腕を組んでくる愛桜を羽音と笑った
「だからデートキャンセルして遊んでるじゃない」
「昨日の夜からずっとね」
「ありがとう」
「蒼眞さん後回しにしてくれても良かったのにね」
っという羽音ちゃんに頷く
「まあ、男の人は友情を優先する人多いからね」
「友希ちゃんの彼氏も?」
「うん。あと仕事の付き合いとか」
「寂しくないの?」
「寂しいけど、高校の時は友達といっぱい遊びなって言われてる」
「そうなの?」
「高校って、本当に大人になってからも思い出深いんだって、だからそこで大切な友達たちと今出来ることを楽しんで欲しいって、だから二週間に2回デートしたらいい方かも」
「へぇー、なんか深いね」
「友希ちゃんが大人に見える」
「これは彼氏の受け入りだから」
「私わがまま言っちゃったかな?」
足を止めた愛桜の手を引っ張る
「わがままは女の子の特権って言うのも言ってたよ?
ほら、せっかく遊んでるんだから何か食べよう?」
友希ちゃんがそう言ってくれて少し元気が出てきた
「お肉がいい!」
「昼からお肉?」
「愛桜ちゃんらしいね」
そう言えば愛桜の足が自然と止まる
「愛桜どうしたの?」
「蒼眞さんだ」
そう言えば目の前にカッコイイ人とすごく綺麗な人が立ち止まった
「あれ?愛桜か?」
「こんにちは」
「あっほんとだ愛桜ちゃーん」
っと綺麗なお姉さんに抱きつかれる
蒼眞さんの恋人の美絢さん
この2人と拓人さんは幼稚園、小、中、高と一緒の本当の幼なじみだ
「美絢さん会いたかった!」
「嬉しい」
「おい、俺は?本当に昔から拓人にしか懐かねぇんだから」
「私が今落ち込んでる元凶だもん」
そう言えば美絢が怖い顔をして俺を睨んだ
「愛桜ちゃんに何したの?」
「何もしてねぇよ」
「今日は拓人さんと飲みに行くんでしょ?」
「え?」
そう言えば蒼眞さんは驚いた顔をした
「拓人って今日大学の時のやつらと飲みに行ったぞ」
「え?蒼眞さんだって聞いたけど」
「あー…なんか、一昨日?如月に誘われて断れないからって。
聞いてねぇのか?」
心配そうな目線をみんなが向けている
「うん、聞いてないや。」
拓人さんにはきっと伝わらない。
何回言っても、きっと如月先生とは切れないし、こうやって私がいない所で会ってるんだと思うとヤキモチよりも、酷く胸が痛い