3話
「サークルで?」
夜突然家に来た紀乃を部屋にあげる
「うん。みんなが拓人に会いたいって、最近集まり来てなかったでしょ?」
「今忙しいんだよ、んでいつ?」
「日曜日だけど、いつもの居酒屋で」
「日曜か?…蒼眞と飲む約束してんだよ」
「蒼眞君とはいつでも会えるでしょ?なんなら蒼眞君連れてきてくれてもいいし」
「…はあ?蒼眞は女居てるから、そういうのは来ないタイプ」
「なら拓人だけ来てね!みんな会いたいからわざわざ集まるんだから」
「解った、蒼眞に聞いてみる」
「あと、ちゃんと紺野さんに言ってきなよ」
「愛桜に?解った」
「心配ないからって言っといて」
紀乃はそう言いながらソファに腰掛け、俺の飲みかけの焼酎を飲み干した
「あーおいしい。やっぱり拓人のとこのお酒が1番」
「紀乃、何で来たんだよ?」
「ん?歩いてきた、今日は朝よる所あったから友達に送ってもらったの」
「帰りは?」
「タクシーで帰るよ?」
「ならいいけど、もう一杯飲む?」
「ううん、明日まだ学校だからやめておく」
そう言いながらソファに何かを見つけた紀乃は笑いながらそれを俺に差し出した
「これなあに?」
「はっ?」
そこには制服のボタンが落ちていた
「愛桜のか?さっきまでそこに居てたから…ってなににやけてんだよ」
「これ胸のとこのボタンじゃない?」
「おい、変な勘違いするな」
「うちの高校は特別なシャツって知ってるでしょ?」
愛桜の学校のシャツは第二ボタンだけ色が違う
そのボタンがソファに落ちていた
「知ってるけど。本当に違うから」
「隠さなくっていいって」
「いや、本当に。まだそういうんじゃねぇから」
「何それ?もう半年位経つのに?」
「あーそうだよ!もういいだろ?早く帰れ!」
「アハハっじゃあ日曜日ね」
紀乃はあれからも普通に俺らに接してくれている。
愛桜もたまに話をするようになったらしい




