17話
ダンッ!!
「ンッ///」
強く唇を塞がれて息さえ上手くできない
――
「ハァッハァッ…あれ、拓人さんと愛桜?」
大の声に顔を上げる
「ハァッどうなってんの?」
「ちょっと何止まってるの?
あっ//」
友希の声に羽音も止まる
「わぁ…///やばいね」
「……」
「大丈夫?先生」
藤堂さんに頷いた
「大丈夫よ。
拓人本気で好きなのね」
まだ胸は痛むけど、あんな拓人の顔は見たことない
私にはあんな顔させれなかった
――
「ツ……フッ…ンンッ///」
ズルズルっと足の力が抜けていく
ガッと再び腰を強く引き寄せられ拓人さんのキスに酔いしれる
「ンッ…ハァッハァッ」
苦しくて息を吸い込む
離れた唇がゆっくり動いた
「ふざけんなよ
俺がどれだけ我慢してたか解ってねぇだろ」
息さえあがらず私を見下ろす拓人さんに胸が熱く震える
「今すぐにでもめちゃくちゃにしてぇっつの…」
「えっ//めちゃくちゃって…
本当に?」
「ああ…本気だ」
「私バカだから信じるよ?」
「うだうだ考えずに、俺だけ愛してりゃいいんだよ」
グッと強く抱きしめられてまた大粒の涙が流れた
「愛桜が不安に思うならちゃんと聞くから。嫌なこともしないようにする。だから機嫌直せ。な」
「拓人さん!大好きだよ」
一生懸命抱きつく愛桜をより一層抱きしめた
「ああ…俺も大好きだ」
「ごめん…ごめんなさい」
「いいよ。もう」
絡んだ視線は今までで一番好きが伝わる気がした
―――――
「良かった」
「羽音!」
「あっ…」
「もういいの
先生だってモテるんだからね」
先生は今までで一番可愛い笑顔だった
「男は拓人さんだけじゃないってことっす
俺とかどうですか?」
大はそう言いながら手を開き先生に向けた
「そうっすよ
俺もフリーです」
嘉も笑いながら手を挙げた
「アハハありがとう。いっぱい傷つけてごめんね。こんな私なのにそんなこと言ってくれて…
幸せにならなきゃね」
「ほら昨日の敵は今日の友です」
羽音がそう言えばまた笑顔になった
「ねぇあの2人居ないよ?」
友希がそう指さした先に居るはずの2人の姿は消えていた
――――――――
「拓人さん」
「ん?」
「電気…消さない?」
「え?」
「お、おじさんとおばさんは?」
「…」
「配達とか、あっ私学校に」
ドサッと布団に押し倒されて
拓人さんを見上げた
「…解ったから一回黙って」
カーテンを締め切り
電気を消せば暗闇に近い空間が出来上がる
だけどやっぱり日の光は強く
恥ずかしいくらいはっきりお互いが見える
「拓人さんあの…ンッ」
「ちょっとは黙れ」
「ンッ…ンッ」
ゆっくり唇を塞ぎ愛しい気持ちが溢れていく
「/////」
「あんまり優しくできねぇかも」
「え?」
そういいながら
服に手をいれてきた拓人さんは優しく下着に手をかけた
「もももももう。無理」
恥ずかし過ぎて頭から煙が出そうになる
「無理じゃねぇだろ」
真剣な瞳も、私を優しく見つめる瞳もずっとずっと大好きだった
かっこよくてこんな幸せ初めてだよ
「愛桜…」
ガチャガチャ
『たーくとー居るのぉ?』
『おい、愛桜の靴あるぞ』
『やだ、学校休みなの?』
『……』
息を吐き出した拓人さんは急いでカーテンをあけた
「寝たふりしろ、早く!」
「えっうん」
トントン
『拓人?』
ガチャ
「ん?帰って来たんだ?」
「ちょっとあんた、こんな時間から愛桜ちゃん連れ込んで何してるの!」
「シーっ。体調悪いから寝てるんだよ」
「大丈夫?お粥でもしようか?」
「いや、良いから今日用事あったんじゃないの?」
「お父さんが財布忘れたから取りに来たの、じゃあ行ってくるわ」
「気をつけて」
騒がしい音がなくなり静けさが訪れた
「愛桜?」
「……」
「おい」
「……ンッ!」
寝たふりを続ける愛桜にまたキスをする
「ンッ///ンッ//」
ゆっくり首筋へとキスを落としていく
「声だせよ…居ねえから誰も」
コクッと頷く愛桜が可愛くて堪らなかった
―――
「拓人さん…」
「どうした?」
「大好きだからね」
涙の溜まる瞳に優しく唇を落とした
「ああ…俺も」




