表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Not change affection 2  作者: janky
16/18

16話





「遅いな…」


タクシーで空港へ向かおうとしていた

拓人さんを好きすぎて、小さなことがこの世界が終わるほどに感じて周りに当たって…


好きになればなるほど許せないことが増えていく


きっと拓人さんにとっても苦しかったと思う


これで良かったの…

拓人さんは居ない

私を甘やかす暖かな手の温もりも

優しく諭すように呼ぶ愛しい声もない


一ヶ月会ってないだけでこんなに辛いのに

考えただけで今にも挫けてしまいそうになる


好きなんて…言わなければ良かったのかな?

意識しあえば傷つけて本当の私なんて拓人さんを傷つけてでしか安心できなかった

本当に子供だった。

少しでも大人になりたい


歯がゆい。

この距離も年の差も自分の考えも何もかも。


好きだけじゃ拓人さんに嫌われていく





キーッ


タクシーが止まりドアが開いた



「すみません。紺野です」

「はいどうぞ

空港で良かったかな?」

「はい」


返事をした時

ドン!!ガチャガチャ

っという音に窓を見た



閉まった扉が力強く揺れる

絡んだ視線が胸を熱くする



「出してください」

「えっ?」

「早く!お願いします」



ダン


『降りろ愛桜!』


下を向いたまま愛桜を乗せてゆっくり走り出したタクシー


「本当に良かったんですか?」

「はい」


涙が頬をいっぱい辿る

大好きな大好きな拓人さんの顔が

閉じた瞼の裏に鮮明に写る


キーッとタクシーが止まりドアが開いた

「あ…」

「愛桜!」


ガッと強く腕を捕まれ引っ張り出される

「行ってください!」

「は、はい」

タクシーはそのまま走り出した

「離して拓人さん!」


私の腕を掴む拓人さんとぶつかる視線を反らした


「離して遅れるから…」

「こんな時間に何してるんだよ?学校は?」

「ほっといて」


震える肩をすくめ下を向く愛桜


「いい加減にしろよ」

「拓人さん…」



何を言われるのか怖くてただ涙は止まらなかった


こうやって拓人さんが私に向き合ってくれることがただ嬉しかった

きっと怒ってる

こんな子供はもう嫌だって思われてる?

だけど拓人さんから聞こえた言葉が胸を締め付けた


「もう…俺はいらないか?」

「えっ?」



意外な言葉だった



「俺はこれからもずっと愛桜に居てほしい

どんな時も愛桜に傍に居てほしい」


「そんなの嘘だよ。私なんか好きじゃないくせに」



言葉にすれば悔しさと悲しさが溢れ落ちた


「拓人さんにとって私は後回しでもいい存在なんでしょ?

私が傷ついたって何とも思ってないくせに!!」


「そんなこと思ってねぇ!どう言えば解るんだよ…?」

「初めからダメだったんだよ」

「初めから?」

「だって付き合ってからキスだってしてないよ?

そんなことしたくないんでしょ?私じゃ…妹みたいに思っちゃうから」


そう言いながら拓人さんを、見て後悔した

凄く傷ついた顔と同時に怒りにも満ちてた


「勝手に想像だけで人の気持ち決めつけんなよ!」


「如月先生とはそれ以上の関係になれて、私とはなれない…もう答えでてるじゃん。拓人さんが好きなのは…キャッ!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ