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異世界でもいつもと変わらず  作者: めう
2/4

目覚め

意識が覚醒する


空気が暑く

体にまとわりつくような感覚


外で寝た覚えはない


いつも明日の仕事に備え

眠りに付く場所は

リビングのソファーだと決まっている


それにこの煩さはなんだろうか

いくら今が夏でもセミの鳴き声にしては

音が大きい


朝起きた時の口の中の不快感に苛まれつつ

半分目を開けると周りには木、草


どうやら自分は地面に

うつ伏せになっているようだ


少年は個人的にそれほど好きでない

虫などが体を這うという可能性を考えたが

寝起き直後の気だるさが勝り動けない


自分の周りは土がむき出しで

ほどほどに雑草がはげている


自然の寝床……悪くないな


二度寝するわけにもいかず

とりあえず体を起こしてみる


昨日帰ってきてそのまま寝付いた

服は記憶にあるシャツにチノパンのままだ

しかし、なぜか靴もはいている


寝たまま森に向かって徘徊……?


そんな症状はもっておらず

酒でそんなことをするとは思えないし

そもそも少年は酒を飲まない


ふと記憶にあるのは少女


夢の記憶のような、ぼんやりとだが

身長150センチほどの真っ白なワンピースの

なぜかとても愛おしく感じる


異世界、チートとかなんとか言っていたような


「……ッ!!」


動機がする


体が少しふらついた


あれは夢ではなかったのか


頭の中で爆弾が弾けたように

一瞬でおそらく少女から与えられたであろう

魔法の知識が浮かび上がってきた


周りの木々を燃やし尽くす魔法

周りを一瞬で凍らせる魔法

木々を急激に成長させる魔法

光を制御し体を視覚出来なくする魔法

菌の活動を活発化させ周りを腐敗させる魔法

雲一つ無い頭上から雷を落とす魔法


と、様々な現象を起こす魔法があり

挙げればキリが無い


どの魔法も総じて言えるのは

空気中にあるマナに呼び掛け

先程挙げた現象を起こすというもの


まずはここがどういった場所なのか知る必要がある

そう思った少年は異世界で始めて魔法


「ソナー」


を使用した

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