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掌編小説集5 (201話~250話)

消えた夢

作者: 蹴沢缶九郎

「最近夢を見ないんだ」


田中はそんな事をふと友人に話した。


「まあよく聞く話だけど…、睡眠の周期ってのがあって、その周期には眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠ってのがあるんだって…。んで、夢はレム睡眠時に見るみたいなんだよな。だから、実は夢を見ているのだけど、それを覚えていないだけ…とか。ともかくそういう事らしいよ」


「ううん…」


友人の説明にも、何故だか釈然としない様子の田中。


「ま、そんな事は誰にでもある事だからな」


「…そうだな」


友人は当たり障りのない言葉を田中にかけると帰っていった。


それから数日後、田中の自宅にやってきた、あるテレビ番組のレポーターがカメラの前で言った。


「皆さんこんにちは、今回の『生き物万歳』はなんと!! (ばく)を飼っている田中さんのご自宅からお送りします…」

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