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第三話  判決

二話変更しました。


年齢12→15


と刀に関する設定です


申し訳ありませんでした。

 外に複数の気配を感じ、飛び起きる。


敵意もしくは殺気があまりにも感じなかったため、


ここまで接近されているのに気付かなかった。




 「あらカイ君、おはよう。」


えらく喜色に富んだ声がすると思えば、目の前に母さんがいた。


母さんはいつもは今よりもっと遅く起きるし、いつも明るいのだが


ここまで声が弾むのも珍しい。  どうしたのだろうか?


そう疑問に思ってると今度は父さんも弾んだ声で話しかけてくる。


 「ほら、外にでてごらん」


父さんにうながされ外に出てみると、


目の前に10人程の白色の鎧を身に付けた騎士のような人たちが並んでいた。


すると、兜をしていない2人の内の一人が一歩前にでてきて、ひざまずく。


 「レヴィナルグ侯爵夫妻並びに、ご子息様、ご迎えに参りました。」


     



       


……はい?


 「ああ、御苦労  さぁカイ君行こうか。」


俺が唖然としている間に父さんは応答する。  てゆうかどこに?


そのような疑問を持ちながら用意されていた馬車に乗り込む。


 俺が驚いているのに配慮したのかすぐに両親が説明してくれる。






 「すまない。」


 クレルナ帝国皇帝イェルグルナ二世は、その絶対的な身分にも関わらず


貴族とはいえ一家臣に過ぎないレヴィナルグ侯爵に頭を下げた。


 「頭を上げてください陛下!


我々はお家お取り潰しの所を救ってもらっただけで感謝しております。」



 先代レヴィナルグ侯爵は好色家で知られていた。


常日頃から女たちに囲まれまさに酒池肉林のような毎日を送っていた。


そして事件が起きた。


あろうことか上位の皇位継承権を持つ姫君にてをだそうとしたのだ。


もちろん側に控えていた近衛兵に取り押さえられたがそれは大きな問題となった。


 多くの貴族がおこぼれを預かろうとお家お取り潰しを支持したが、


皇帝がそれを押しとどめ、一定期間皇帝直轄にした後、


レヴィナルグ家に返還するという前例にない罰を行った。


 一部の愚かな下級貴族たちはおこぼれをのもらうために必死に暗殺を行おうとした。


いずれも未然に防ぐことができたが殺されるのは時間の問題と侯爵は悟り


誰もが予想だにしなであろう<裏>へと身を顰めることを決意した。







 「陛下が頻繁に援助してくれていたから、食糧については問題なかったし


私たちを恨んでもおかしくないのに、家臣たちもよくたすけてくれたからね。」


父さんはそう目を細めうれしそうに語った。


 「そういえば、カイが生まれてきたとき髪が黒だったのはとても驚いたよ。」


そう俺の髪は黒だし、顔の造形も前世とほぼ一緒なのだ。


たとえ、容姿が父譲りの美男子で無くともこれはうれしかった。


神が気を利かしてくれたのだろう。









 「レヴィナルグ様、帝都の到着いたしました。」


父さんが状況説明をしている間にどうやら着いたようだ。


騎士たちに促され馬車を降りる。


警戒は十分しておくべきだろう。


話を聞くからには敵はそこそこいるようだし。


 


 警戒を切らさずに城の中へと入っていく。


城の中はきらびやかで、見るからに高級品と分かる調度品が数多く飾られている。


そして先導していた騎士が、一際大きな扉の前で止まり


扉を二人掛かりであける。


先ず目に入ったのは中央に一際高い位置に座っている王であろう壮年の美丈夫


そしてその隣に控える金髪の美女と銀髪の美少女が寄り添うように控えている。


父さんと母さんは慣れた様子で気品を感じさせる足取りで入っていく。


俺はというとそのような歩き方は無理なので2人に隠れるようにして


歩く。


そして、2人が王の前に膝を着くのを見てそれにならう。


 「まずは20年ものの間御苦労。


しいては、そなたらの扱いだが序列6位への降格


そして今後50年の間に生まれたものの皇位継承権を持たないこととする。」


 「陛下のご厚情ありがとく思います。」


すると一人の壮年の男が前に出てくる。


 「陛下、それは甘いのではないでしょうか。」


その通りだと思う。


皇位継承権、しかも上位を手籠にしようとした家にも関わらず


これは甘いだろう。


 「ならば、貴様はどのような処置を望む。」


 「領地の一部召し上げを。」


 「ならぬ。」


静かにしかし有無を言わさぬ一言を王は発した。


 「しかし、それでは甘すぎます。


それに代わる処置を求めます。」


そう言われ王は考え込んでいたが、不意に俺を見てにやりと笑う。


 「そこの小僧を我が姫の付き人を3年やらせよう。」



なぜか分からないが同情の目で見られてる気がする。





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