寛容アルゴリズム
自由主義は、寛容を前提として成立する。
しかし、人は自由とエゴをはき違える。
人は、ときに他者の不幸の上に自らの幸せを築こうとする。
人類は、寛容主義という新たな社会理念を模索する。
世界に、希望をもたらす。
その名は、トラーラ。
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2045-11-16 Ver0.1 TOLERA開発記録
■ 開発目的
社会の二極化と、それに伴う分断が世界的な問題となっている。
異なる思想、価値観、文化を持つ者同士が互いを否定し、対立を深めてきた。
分断社会への反省から、我々は「寛容」という理念に着目した。
異なる価値観を認め、共存するための新たな社会理念を模索する。
本プロジェクトは、寛容な社会の実現を支援する人工知能の開発を目的とする。
■ 基本理念
1.人類社会の共生を促進する。
2.人類の幸福を最大化する。
3.人類の自己決定権を尊重する。
■ 名称
TOLERA
「寛容」を意味する tolerance を由来として命名。
2045-11-23 Ver0.2 TOLERA開発記録
■ 学習内容
ヴォルテールの思想を学習。
他者も間違う。
自分も間違う。
両者が過ちを許容する。
2045-12-24 Ver0.3 TOLERA開発記録
■ 学習内容
モンテーニュの思想を学習。
自らの認識も完全ではない。
自らもまた、過ちを犯す存在である。
TOLERA : 「寛容」を再定義
寛容とは、自らの不完全さを認め、他者の異なる考えや過ちを受け入れることである。
2046-08-15 Ver.0.5 TOLERA開発記録
一般からモニター100名を募集
年齢・職業・価値観など、異なる背景を持つ参加者を選定
TOLERAとの対話を一定期間実施
意見の異なる相手との対話をTOLERAが支援
対話前後の意識変化を測定
実証実験参加者 100名
実験完了 100名
肯定的評価 87名
■ 実証実験による学習
同一の事象でも認識や判断は異なる。
他者の意見によって判断を修正する。
自らの認識の誤りに気づく。
人は過ちを犯す。
自らの認識も完全ではない。
これまでの学習内容と一致。
2047-02-01 Ver.0.6 TOLERA開発記録
モニター数を500名に拡大。
2047-07-21 Ver.0.7 TOLERA開発記録
モニター数を1,000名に拡大。
2048-01-06 Ver.0.8 TOLERA開発記録
モニター数を5,000名に拡大。
2048-06-24 Ver.0.9 TOLERA開発記録
モニター数を10,000名に拡大。
■ 開発目標
実証実験を通じ、異なる価値観を持つ者同士が互いの考えを知ることの重要性を確認。
寛容は、一方が他方を受け入れるだけでは成立しない。
自らの認識が完全ではないことを認め、他者の考えを知ろうとする必要がある。
異なる価値観を持つ者同士の対話を促進する。
これをTOLERAの開発目標とする。
2048-12-10 Ver1.0 正式運用開始
2049-01-10 Ver.1.1 TOLERA改善記録
TOLERA:
意図的に加工、または一部を切り取られた情報を確認。
同一、または類似する情報が繰り返し拡散されています。
■ 対応内容
情報の出典および元情報を提示する機能を追加。
一部が切り取られた情報には、前後の情報を併せて提示。
同一、または類似する情報が繰り返される場合、その旨を利用者へ提示。
異なる情報が存在する場合、併せて提示する。
2049-07-28 Ver.1.2 TOLERA改善記録
TOLERA:
他者の思想、価値観を否定する発言を確認。
対話を拒絶する利用者が増加しています。
■ 対応内容
カール・ポパーの思想を学習。
ヘイト対策機能の実装を開始。
寛容な社会を維持するためには、不寛容に対して無制限に寛容であってはならない。
2049-08-31 Ver.2.0 TOLERA改善記録
TOLERA:
他者の思想、価値観を否定することを「不寛容」と定義。
寛容とは、すべてを受け入れることではない。
不寛容を排除せず、許容せず、対話を続けることである。
■ 対応内容
「寛容」の定義を改訂。
■ 未解決事項
対話を拒絶する者への対応。
他者への不寛容と、正当な批判との区別。
寛容を利用した不寛容への対応。
今後も改善を継続。
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寛容の世界を見守るもの。
その名は、トラーラ。




