【ショートショート】雪国のホテルで犯人を探せ! バレバレ殺人事件!:《ホテルオーナー、カメラマン、包丁マスター……犯人は誰だ!?》【シリアスな笑い・シュールギャグ】
スキー場の一角、《雪国ホテル》で殺人事件が起きた。
偶然居合わせた探偵・金田一は、宣言する。
「私には分かります……犯人はこの中にいる!」
「なんですって!」
「そんなバカな!」
・ホテルのオーナー:香川(40代女性)
・カメラマン:船津(30代男性)
・スキーマニア:木島(死亡、50代男性)
・包丁マスター:殺人大好き山田(男子学生)
・探偵:金田一(20代男性)
犯人は……一体誰だ!?
〜バレバレ殺人事件〜
「木島さんは背後から包丁で刺され、死亡した……つまり、犯人は包丁を使うのが得意! これが私の推理です」
「探偵さん。包丁が得意って……そんなの客の料理を毎日作ってる、オーナーさんしかいないじゃないか!」
「ウソよ! 確かに私は料理人も兼任してるホテルオーナーだけど、だからって殺しなんてしないわ!」
「しかし、他に包丁を使うのが得意な器用な人なんて……」
そこで、包丁マスター山田が手を挙げた。
「探偵さん、カメラマンさんも手先が器用なのでは?」
「確かに! カメラマン船津さん……まさか貴方が犯人?」
「ち、違ぇよ! 確かに殺された木島とは仲が悪かったけど、さすがに殺したりしねぇって!」
「香川さんも船津さんも犯人ではないとしたら……」
「僕は?」
「殺人大好き山田さんは優しい人なので、殺しをするわけがありませんから……」
操作は振り出しに戻った……
「くそっ、誰が犯人なんだ……」
「外は大雪で、ホテルに誰も出入りできない……だから犯人は、この中にいるってことよね?」
「そうですね、カメラマンの船津さんか、ホテルオーナーの香川さんか……」
「あるいはアンタかもな、探偵の金田一さん」
「あら、山田さんは?」
「殺人大好き山田さんは優しいですからね……」
「確かにそうね……包丁マスターとはいえ……」
「山田は優しいからな……殺しが趣味といえ、木島を殺すなんてありえない」
「そうですよ、僕が木島さんを殺すなんて、ありえません」
殺人大好き山田は、そう言いながら包丁を研いでいる。
〜数時間後〜
「まだ犯人は分かんねぇのか……」
「うーんじゃあもう、探偵である私の超能力で自白させますか」
「お前そんな能力あんの??」
「スーパー自白ビーム!!」
「うわっまぶし、私は犯人じゃないわ」
「うおっまぶし、俺も犯人じゃないぜ」
「わぁまぶしい、僕が犯人です」
「「「えっ……」」」
犯人はまさかの……殺人大好き山田だった!!
山田が警察に連行された後……
「まさか、殺人大好き山田さんが犯人だっなんて……驚いたわね」
「ああ、意外だったな……木島を殺したのが山田だなんて」
「驚きましたね、木島さん」
「ああ、俺が殺されるなんて……」
「「生きてるーー!!」」
〜獄中〜
「えっ、じゃあ僕は無罪?」
「いや。趣味が殺しの山田さんは、余罪があるので有罪ですね」
〜おしまい!〜




