11. 遺跡の闇とパーティーの連携
古代遺跡は、苔むした石柱が並ぶ、薄暗い場所だった。空気は重く、かすかな瘴気の匂いが漂う。パーティーは慎重に進む。ガルドが先頭で盾を構え、ミラが弓を手に周囲を警戒。キールは杖を握り、リリエは後方で癒しの魔法の準備をする。
「なんか、めっちゃ不気味…。幽霊の谷よりヤバい雰囲気だね。」
ミラが囁く。
「ミラ、集中しろ。敵はいつ出てくるかわからん。」
ガルドの声は低く、緊張感が漂う。
遺跡の奥、巨大な石の門をくぐると、広間に出た。そこには、黒い瘴気が渦巻き、地面から魔獣が次々と現れる。巨大な蜘蛛型の魔獣「シャドウスパイダー」だ。体長2メートル、毒を滴らせる牙が光る。
「全員、戦闘準備! リリエ、後ろにいろ!」
ガルドが盾を構え、シャドウスパイダーの突進を受け止める。金属音が響き、ガルドの腕に衝撃が走る。
「キール、炎で焼き払え! ミラ、目を狙え!」
「了解! ファイアボール!」
キールが炎の魔法を放つ。炎が蜘蛛を包むが、瘴気の影響か、すぐに再生する。
「くそ、しぶとい! ミラ、援護!」
「任せて!」
ミラの矢が蜘蛛の目を貫き、動きを止める。だが、別の蜘蛛がガルドの背後から襲いかかる。
「ガルド、危ない!」
リリエが叫び、即座に「聖なる守護」を唱える。光のバリアがガルドを包み、蜘蛛の毒牙を弾く。
「リリエ、ナイス!」
ガルドは盾で蜘蛛を叩き潰し、叫ぶ。
「キール、ミラ、瘴気の中心を狙え! あそこから湧いてる!」
広間の中央、黒い水晶のような物体が瘴気を放っている。キールが「よっしゃ、まとめてドカンだ!」と大規模な炎魔法を準備。ミラが矢で援護し、ガルドが敵を引きつける。リリエは癒しと補助魔法で全員を支える。
「みんな、頑張って!」
リリエの声に、パーティーの動きが一層鋭くなる。キールの炎魔法が水晶を直撃し、爆発。瘴気が晴れ、シャドウスパイダーが消滅した。