表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/36

揺らぐ陽炎


「EXクエスト?」


 困惑する二人の前に文章が表示される。


 "炎の虫を答えよ"


「炎の虫……?」


「これ、答えないと出れないやつかもねぇ」


「ですね。でも、炎の虫ってなんですかね?」


「わからないけど、知識がないと答えられない、なんてことはないんじゃないかなぁ」


「あ、確かにそうですね。じゃあ閃き問題ってことですかね」


 クワガタが頷くような動作をする。


「そうみたいだねぇ。はぁ、謎解きは苦手なんだけどなぁ」


「う〜ん、炎……炎……熱い……明るい……全く分かりません」


「そうだ、連想ゲームしたら何か分かるかも」


「いいですね! やってみましょう」


「ではいきますよ。炎といったら?」

「熱い」


「熱いといったら?」

「温かい」


「温かいといったら?」

「ストーブ」


「ストーブといったら?」

「なんか……あの……ほら、周りでもわ〜ってなるやつ」


「え?」


「ほら、もわ〜ってなるやつ。あれ何て言うんだっけ?」


「陽炎……そうか!」


「何か分かったのぉ?」


蜻蛉(カゲロウ)ですよ! 昆虫の!」


「あー、そういうことねぇ」


「でも、どうやって答えれば良いんですかね?」


「答えは"カゲロウ"だ! って言えば良いんじゃないの?」


 ドーム状の空間、トンネルとは逆側の壁がズリズリと音を立てて動き、その先に新たな道が現れる。

クワガタが前足を上げ、道を指す。


「合ってたみたいだねぇ」


「なんか……スタートって言ったらスタートね、みたいなことになってませんでした?」


「それはちょっと違くない?」


「まぁ……行きましょう」


 二人は再びクワガタの頭に乗り、道を進んだ。


「今頃あっちは何してるんだろうねぇ」


「どうなんですかね……でも、こっちがこんな事になってるとは思いもしないでしょうね」


「確かにねぇ。じゃあ、こっちも早く終わらせて戻らないとねぇ」







「随分小さくなった気がするな」


「まだまだ大きいが?」


 蜻蜓は半分の大きさになったとはいえ、まだ50mもある。

決して小さくはないし、むしろ大きい。


「さーて、こっからどうするかな」


「……無策かよ」


 ライズはライラックに呆れたような視線を送る。


「いや、どうやって奴の動きを止めるかってことだよ。網にさえ入れればこっちの勝ちだからな」


「なるほどな、動きを止める……一応そういうスキルはあるが」


「俺もあるにはある」


「前提として一撃当てないといけない」


「同じく」


「どうやってその一撃を当てるんだ……?」


 蜻蜓は二人の上空を旋回している。

目で追うのがやっとの速度だ。


「これ無理だぞ」


「攻撃して来たときに反撃するしかないな」


「でも……来ねぇんだよな」


「おーい! 早く来いやトンボー!」


「早く来ーい!!」


 蜻蜓は小さくなってからずっと二人の上を旋回している。

こちらの作戦に気付いてしまったのだろう。


「つーか二人はどうした?」


「知らんがな」


 ライラックは樹の方を見るが、そこに二人の姿は見えない。


「【気配感知】……居ないんだが」


 【気配感知】を使うも、二人の反応はない。


「どこいったんだよ……まあいい、来るまで待とう」


「? じゃあ暇つぶしでもするか」


「平和だななんか……」







『EXクエスト:炎の試練を完了しました』


『EXクエスト:動視の試練が開始されました』


 道の先には、同じようなドーム状の空間が広がっていた。

しかし、先程とは明らかに違う点があった。


 何か()()


 それは二つの大きな鎌のように見えた。


この作品が面白い!と思ったら、是非ブックマークや★評価をしていただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ