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バタフライ・エフェクト

第二章開始!!

 第四の街を出て、第三の街まで向かう。

街を出ると、そこは草原だった。遠くには大きな森が見える。あれが甲虫の大樹海か。


 とりあえず草原を歩いていると、背後から吹き下ろすような強風が吹いてきた。

振り向いてみるが、そこには何も居ない。


 では空を見上げてみると……とにかくでかい蝶がいた。

遠すぎて具体的な大きさはわからないが、恐らく飛行機より大きいだろう。

そして青色の鱗粉と黄色い腹部……もしかして、世界最大の蝶、アレクサンドラトリバネアゲハじゃないか?


 その姿が段々と大きくなって…………大きくなって?

それって近づいてきて―――




 蝶がその巨大な翅を羽ばたかせ、地面に着地する。

その瞬間、周囲にはものすごい突風が吹き、草木は揺れるどころか吹き飛ばされた。


 吹き飛びそうになる体をなんとか踏ん張り、じっと蝶を見つめる。

蝶は口吻を伸ばし、足元にある花の密を吸っている。


「迫力が凄いな……」


 近くで見れば大体の大きさも分かる。翅を広げた長さは500mはあるだろう。

…………これテイムできるのかな。


 インベントリから【宥和の大網】を取り出し、振り下ろす。


「【宥和の大網】、限界まで【巨大化】!」


 まずい、蝶がでかすぎて網に入り切らない! 

巨大化にも限度ってのがあるよな、そりゃそうか!


「【戻れ】!」


 急いで網を元の大きさに戻し、インベントリにしまう。

巨大化した状態だとしまえないからな!


 ―――ブオォン!!


 その瞬間、蝶は力強くその翅を羽ばたかせ、再び空に飛んでいった。

その羽ばたきは先程よりも強い風を生んだ。


 これは踏ん張りきれず、ライラックは勢い良く吹き飛ばされる。

回転しながら宙を舞うライラックは、ちらりと見えた地面からここが上空であることを理解した。


「落下ダメで死ぬうううう!?」


 考えろ……何か考えるんだ……

このまま行くとあの大樹にぶつかって落ちる。どうすれば回避できる?


 ―――そうだ。


「【絶対零度】!【アイスキャノン】!」


 氷の大砲は大樹の幹へと一直線に氷塊を発射する。

氷塊の軌跡に解けない氷が生成され、それは道となった。


 氷の柱を掴み、スルスルと滑り落ちる。

【絶対零度】を使ってしまったのは惜しいが、この際仕方ないだろう。

大樹まで辿り着き、近くの枝に着地する。


「あれ、ここどこだ」


 周りを見渡すが、広がっているのは平原だけ。

木はこの大樹しかなく、ここが甲虫の大樹海でないことは容易に想像できた。


「戻るか……? でも戻ると間に合わなさそうだな……」


 待ち合わせまではあと50分。どこまで飛ばされたのかわからないので、戻ると間に合わない可能性がある。


「じゃあ直接目的地に行くしかないか……ヨザクラに聞こう」


 俺はヨザクラ宛にメッセージを送った。






 5分ぐらいして、返信が来た。




ーーーーーーーーーーーー


件名:Re.目的地どこ

差出人:ヨザクラ

本文:第二の街と第三の街の間にある、平原の真ん中に大きな樹があるところです


ーーーーーーーーーーーー




 いや、ここじゃねーか。

というか俺は第三の街を飛び越えてここに来たことになるのか……蝶の羽ばたき、恐るべし。


 そしてメッセージでヨザクラに諸事情で直接そこに行く旨を伝え、大樹の枝から枝を渡って地面まで降りる。


「じゃ、待ってる間にレベリングでもするか」


 平原にはトンボが沢山いた。



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