閻魔の道標 その3
短いですが今日2話目なので許してください
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装甲に出来たヒビに氷魔法を当て続け、その周りに霜が降りる。
ハンミョウはこちらを睨み、一瞬止まり、グラパーの方を向く。
「ん?」
ハンミョウの状態異常が消えている。いや、さっきのダメージすらも回復されてないか?
「えっと……第2フェーズ?」
次の瞬間見えたのは宙に浮いたグラパーの姿。ああ、あの高さだと落下ダメージで死ぬな……
って違うだろ。何があったんだ。
というかいつの間にか俺のことを見つめている。怖いんですけど……。
しかし心配とは裏腹に、ハンミョウは前足を器用に動かし手招きをするような動作をする。
「付いてこい……ってことでいいのかな」
ハンミョウは振り返り、前進し始める。どうやら合っているようだ。
「お、これは何かイベント的なやつだな……あれ?俺まだ最初の街にも行ってなくない?」
しかし付いて行かないのは論外であった。
◇
「随分派手にぶっ飛ばされたな……あれは助からない」
ヨザクラ達三人は木陰からその様子を見ていた。
「まだ本気じゃなかったってことか」
「そうかもな。あ、あいつ何か付いて行ったぞ?」
「「え?」」
見たことの無いモンスター、そして敵対していた相手に付いていくという動作……
特別なイベントの予感というものを、彼らは感じていた。
「どうしよ。俺も付いて行きてぇ……」
「でもいいんですか?そんな尾行みたいな……」
「……実は俺もめっちゃ付いて行きたい」
「え?」
「静かに、静かに尾行するんだ……」
「はぁ……付いて行くってことでいいんですね?」
そうして三人はライラックを尾行することにしたのだった。
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