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翌日、一匹狼には辛いシステムがやってきた

「ええーこれからチーム分けをしたいと思います」

朝から担任のアルバートがそんなことを言い出した

大口を開けてあくびをする恋火が質問する

「またやんの?」

「はい、前のチームだと影城君がいない戦力配分でしたからね。今回彼のデータを新たに組み込んでみました。呼ばれたら返事をするように」

3人チームになる名前が呼ばれていく、そして

「・・・神路木恋火、神路木渚、影城」

「はぁ!?」

と恋火が頭の悪そうな声を上げ、続いて龍宮寺もしゃべる

「おかしいと思うぜ、その3人チーム!順位の3位と4位がいるし神路木渚は8位だぜ?平均順位が高過ぎる!」

「そうですね・・・ですがこれが最もいいチーム編成なのです」

アルバートはそう言うが影城は別の理由があった


(恋火と一緒はいやすぎる・・・!!)


「あの、先生。他の生徒と組むのでは、いk」

「訓練開始!」

訓練が始まってしまった。今いるのは障害物がいくつも視界を阻む、荒廃した土地のような訓練施設だ。障害物から急に別のチームの人間が出てきたらすぐに戦闘に入ってしまう。

地理を把握し適した判断をして相手チームを全員戦闘不能にした方が勝ちのシステムだ

「過度な能力の使用はいけません。くれぐれも大怪我はさせないように」

「・・・と言ってもどうする?」

俺が聞くと

「こんなもん楽勝よ、渚!」

恋火がそう叫ぶと渚がうなずく

「私の能力!!」


『水(water)!!!!』


デバイスがうなりを上げ、渚の能力が発動する

「アシッドレイン」

エリア内に雨が降る

「ち、力が・・・」

「抜けていく」

「く、くそ」

どこからか相手チームの声がしてきた

接敵より早く渚の降らした雨は周辺を巻き込み雨に触れた相手チームの体力を奪い、術者である渚は相手3人の居場所を把握する

「見つけた、お姉ちゃん!黒無君!壁の裏に隠れてるわ!順に倒していって!」

渚の指示に従い2人は加減をしながら相手チームを倒していく

「これが渚の能力か・・・」

「そうよ、私はマジック・アーツが得意なの」

水泡を両手で弄んでいる渚はマジックショーをしているようできらびやかだ

「やっぱり力量差があると勝負になりませんか」

アルバートは相手チームの状態を確かめていた

「ですが次の相手はそう一筋縄にはいきませんよ」

すると指名された次のチームが前に出てきた

「さぁーっ次の相手は・・・むむむ、手強そうっすね!刀堂新っす!よろしくっす!」

元気が一番の第2位、刀堂新だ

「ちょっと待ってねーさっきの試合でメイク崩れたから直してるね」

「神路木姉と妹のチームか、それにあの男子もいるゾ」

スカート短めでメイクを直しているピンク髪のギャルと恋火よりさらに身長が小さい金髪の異邦人がいる

「あたいは村中燐、恋火ー渚ーガッコ終わったらクレープ食べに行こうよ」

「ワタシは雷同キリン、よく聞かれるから先に言っておくが日本とイギリスのハーフだ」

「影城黒無だ、昨日自己紹介はしてが一応」

2人も挨拶をするのでこちらも挨拶をしておく

「刀堂新君は無能力者ですので試合中は刀の使用を許可します、しかし加減はするように」

ステージは先ほどと同じ荒廃エリアだ。すると試合開始の合図と同時に3人とも障害物の影に隠れてしまった

「渚!さっきの技頼めるか?」

「うーん、多分さっきのようには効かないと思うけどやってみるね」

渚は思案顔になりながらも先ほどの技を使った

「アシッドレイン!!」

エリア全体に雨が降り注ぐ。しかし


バリィ


という音と共に雨は霧散した

「以前やったことあるんだけどキリンちゃんの技で弾かれるのよぉ」

お手上げのポーズを取る渚。これでは相手の体力を削ることも相手の位置を把握することもできない

「痺れろ!パラライズネット」

今度は向こうに技を使われてしまった

網目状の罠が高範囲に拡散され身体が痺れるのを感じる

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