アラン、村役場で一晩を過ごす。(3)
「それに、隣村も襲われてしまっているかも。」男が答えた。「そうなったらどうしますか。」
「そうだなあ。どうしたらいいんだろうなぁ。」村長は答えた。
すると、外から誰かの足音が聞こえた。扉が開いた。ミドリだった。部屋に入ってきた。
「アラン先生。」ミドリが言った。
「家から出てはいけないと、言われたはずですよ。」アランは言った。
「シロイはどこなの。」
「外に出ては、ダメだってば。」男が言った。しかし、ミドリは聞かなかった。
「どこ。」
「上だよ。」村長が答えた。アランとダイは村長をみた。
そういわれると、ミドリは一言だけ礼を言って、3階へと続く階段の方向へと歩いていった。
「村長。」アランは言った。
「いいんですかい。」男が聞いた。
「ダメだというわけにもいかないだろう。」村長は答えた。
「私も上の階にいるシロイと話をしたいです。しかし、それは夜が明けてからにしますか。」
「そうしたほうがいいようだな。」村長が言った。
「シロイの目の前で、人が殺されたわけですからねぇ。」男が言った。
アランは窓から外を見た。 外はおそろしく、静かであった。村人たちはみな、村長の言ったことを守っているのだろう。夜が静かなのは当たり前である。しかし、これほど不気味だとは思わなかった。
時間が経つのはとても遅く感じた。朝が来るまでこれほど長く感じるとは思わなかった。




