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特に特徴なき旅路  作者: シッダールタ
第1章アルメラ編
6/7

6.魔法っていいよね

やっと投稿できた


遅れました第6話です

朝食を済ませギルドハウスに行く。


ギルドハウスにつくと俺は掲示板からクエストを選ぶ。

ガイドブックを読んでギルドハウスのことについては大体学んだ。


今日のクエストは平原方面に現れたモンスターを数十匹ほど討伐するというもの。


今日はルアと一緒に討伐するため安心感がある。

ついでに剣術の練習もするつもり。


「うわっ、でかいモンスターが.....昨日より多くないか?」


「最近増えてるらしいですね、まだ討伐できないほどの強さではないですが」


俺が草原に着くと昨日とは違いオーガとかの大きなモンスターがそこら中にいた。

「さあ、どんどん倒していきましょ」


ルアは一体ずつオーガを倒していく。


俺も負けずと剣で斬りまくったが、一体倒すだけでもかなり時間がかかった。

「はあ.....はあ.....疲れた」


八体くらい倒すと流石に限界になった。

そもそも俺は異世界転移しただけで特に訓練をしているわけでもないから当然のことだと思うが.....


「私も疲れました、ちょっと休憩しましょう」


ルアは俺に皮製の水筒を渡し木陰で座り込んだ。


俺も木陰で休んだ。


ゴクゴクと水を飲んでいるとポケットに違和感を感じた。


ポケットに手を入れると硬いものが手に当たった。

取り出してみるとそれは昨日拾った腕時計だった。


あ〜そういや出すの忘れて入れっぱなしだったんだ。


改めて時計を眺めてみる。


よくみると時計には竜頭が3つ付いている。


触ってわかったが3つのうち1つはボタンだった。


他は分かるがこれはなんだ?

ボタンを軽く押してみる、すると体が一瞬ふわりと浮き急に景色が変わった。


え? 今のは......

景色が変わった後俺はさっきまで座っていた気に前に立っていた。


手からはさっきまで持っていた水筒がなくなっていた。


「私も疲れました、ちょっと休憩しましょう」


ルアは俺に皮製の水筒を渡し木陰で座り込んだ。


これは......

もしやと思いもう一度時計のボタンを押した。


また体が少し浮き景色が変わった。


目の前にはついさっき倒したオーガが横たわっている。


時間が.....戻ってる!?


そのまま木陰で休むところまで進み時計を眺める。



ボタンを押すと時間が戻る....

さらにわかったのだが残り2つの竜頭は片方は単純に時間を合わせるもので、もう一つは回したぶん時間が戻るものだった。


「ルア、このボタンを押してみてくれるか?」


「は....はい」

ルアは少し困惑したが時計のボタンを押した。


「それで....どうすれば?」


ルアはボタンを押したが特に何もなかったようで、不思議そうにしていた。


ルアが押したが特に何もなかった.....いやもしかしたら何もなかったように見えているだけかもしれないが。

だが恐らくこの時計を使えるのは俺だけ.....他にも使える人がいるかもしれないから断言できないけど。


「時間が.....いや、なんでもない討伐を再開しよう」


流石に時間が戻ったとか言っても信用されないだろ。

しばらくは言わないでおこう。


時計については明日色々試してみようと思う。


しばらく討伐していると4体のオークなど巨大なモンスターがこちらに走ってきた。

俺は剣を構えて息を整える。


モンスターが目の前まで来たその時、近くから声が聞こえた。


声の聞こえた方を見ると軽い洋風の服にクロークを纏った灰髪の少女が立っていた。

身長はルアと同じくらいで片手に装飾の施された木製の杖を持っている。


「ファイア!!」


少女がモンスター達にむかい杖を向け叫んだ。

すると杖の先から赤い炎のブレスが放たれた。


炎は見事オークに当たった.....だがモンスター達一切のダメージも食らってないかのようにピンピンしている。


「あ、やべ......」


燃やされたことに怒りを感じたのだろうか?

モンスターは低く大きな咆哮をし少女と俺に襲いかかった。


咄嗟に剣を構える。


すると張った声が聞こえた。

「インフェルノ!」


声と共に真っ赤な焔がモンスターたちを覆った。

「ふぅ、ギリギリセーフ」


目の前には黒焦げたモンスターがピクリとも動かず倒れている。


「いやぁ危なかった」

黒いローブを纏った金髪金眼の男がどこからともなくスッと現れた。


「死、死んだかと思った〜〜」


「よく倒そうと思ったな.......」


「いやぁ、私もそろそろ魔法を使ってモンスターを倒して、ギルに見せつけたかったんだけどなぁ」


「まだ早いぞ.......ところであんたら誰なんだ?」


二人で話しているのをよそにモンスターのドロップ品を集めている俺とルアに金髪金眼の男が質問してきた。


「ただの冒険者と剣士ですが.....」


「そうか.......いや、なんでもない邪魔してすまなかった」


男は少女を連れて街に向かって行った。



「簡単にモンスターを倒してたな」


「ここは特に強モンスターが現れるからってギルドが危険指定したから、上級魔術師だと思いますよ」


なるほど.......上級魔術師がどんだけ強いかは知らないけど名前からして強いんだろうな。


そういや異世界に来て魔法って初めて見たな。

いつか俺も使えるのだろうか。


なんかこう、異世界来たけど違う世界の人だから魔法とか使えませんとか、剣術は身につくけど魔法は何をしようが身につかないとかあるじゃん(ないかな?)。


まさしくその異世界来た人だから使えるかわかんないな。


まぁいつか使えるか|練習とかしてみるか。







俺はルアとドロップ品をギルドの取引所へ持っていく。


「今日も多いですね......もう冒険者には慣れてきましたか?」


「まあ大体慣れてきたよ、力こそまだだけど.....」


今、俺と話しているのは俺が異世界に来てギルドで最初に会ったエミリーだ。


あれ以降よくエミリーにドロップ品の取引をしてもらっていたからというのと、元よりルアがエミリーのお得意さん的な存在だったから専属みたいになってた。


実際冒険者の多くは専属のギルド役員がいるらしくあまり珍しいことではないらしい。


「今日の成果は、1000サットくらいですね。 調子いいですし明日はもっと稼げるよう頑張りましょう」


「そうだなもっと稼がないと家もらったお礼返せないもんな」


改めて考えてみたけど、家渡すって相当だよな。





今日は討伐し続けで疲れた。

めいいっぱい休むとしよう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 久し振りの新作でしたね。 面白かったですよ [気になる点] 毎度すみません 木陰で休んでいるところ 「みす」になっていましたが 打ち間違えでしょうか ご確認ください [一言] 次回作も楽…
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