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74、スクラ・グレッチアEND




《これはまた別世界でのお話であり、ソフィの婚約者がいない場合のもうひとつあったかもしれない未来である》







ソフィside




私は、ひょんなことから転生してしまい⋯この世界は私がつくりあげた黒歴史(物語)だと、ある日⋯気付いてしまった。


私は、将来断罪されてしまう未来を変える為、努力した結果───。


私は⋯⋯⋯さけに避けまくったスクラ⋯を好きになってしまった。それはひょんなことから起こった。


「ねぇねぇ〜ソフィ〜」


「馴れ馴れしいですわ」


「いいじゃん減るもんじゃないしさー?僕の目を見てみてよ」


「え?」


何故?と思いながらもつい、瞳を見てしまう。


とっても綺麗な瞳だが、ただそれだけ──。


「ねぇ?変な気分にならない?」


「えぇ?どんな気分よ、それ⋯」


「おかしいな⋯効かないの?」


「何か言った?」


「何にも〜。やっぱり、ソフィは面白いね〜!」


それからというもの、毎日のように声をかけられては瞳を見てくれと言われるようになった。が、どういう意図で毎度言われるのか⋯検討もつかなかった。


────


──


スクラ・グレッチアside




彼女に、洗脳をかけてみようと試みて何ヶ月が経っただろう。僕の能力が一度も、効かない事など無かった。


僕の瞳には、洗脳の能力が携わっていた。幼い頃に、相手の瞳を見て⋯こうなったらいいのにと思っただけなのに。僕の瞳を見た人は、僕の思い通りに動いたのだ。



そして気づいた────



僕の瞳には、洗脳の能力があり⋯僕の目を見て僕の意志を感じ取った相手は僕の思い通りになるんだと。そして、僕は親までも意のままに操った。



え?怖い?そんなことないよ⋯狂ってないかと言われたら狂ってるって間違いなく言えるけど、楽して楽しく生きてきたけど⋯楽しく生きるには簡単すぎた。




何故、こんな能力が僕に授かったのか──



理解できなかったけれど。




思う存分、この力を使って難なく生きてきた僕に──初めて、能力が効かない子に出会った。それが、彼女⋯ソフィだった。


ソフィに会ってから、僕の世界は色付いた。それに、ソフィは僕に対して結構辛辣だ。そういう強気なところも、好感が持てた。




でも、いつからだろうか────?





僕が普段から君のことを考えるようになったのは──。




彼女は僕の思いどおりには絶対にならない、その上僕の考えの斜め上をいく。彼女を絶対手に入れたいという⋯醜い欲が出るけれど、悟らせてはいけない。





ゆっくり着実に───







僕の元に、来てもらわないと───。







────


───



ソフィside


スクラが、私に構うようになって──私は着実に毒されていっていた。あの可愛い顔に騙されていると言っても過言では無い。よくよく、関わってみるとスクラには⋯かなり危うい部分があると私の勘は言っていた(流石だな!!)


だけれども──


彼を知れば知るほど⋯⋯私は、スクラの仕掛けた罠にズブズブと片足を突っ込んでいた。


スクラは、思わせぶりな態度をよくする。私が、スクラ以外といると不機嫌になったり⋯と大変だと思うこともあれば、嫉妬かなと思って嬉しくなったり⋯。かなり重症である。


お互いに好きだと伝えた訳では無いけれど、私はスクラがいつの間にか好きになっていた。あれだけ嫌っていた⋯いや、生きる為に避けたんだけどなぁ⋯恋とはこういうものらしい。不思議だわと何度思ったことか!!


好きなものは好きと私はもう、貫くしかない──。この気持ちに嘘はつけないから。



─────



──



共に苦難を乗り越えた私達は────



《卒業式後》


「やっと終わったね〜」


「そうね、やっと⋯やっと終わったわ⋯」


「じゃあ、これからは僕と一緒にいれるね〜」


「え?どういうこと?」


「どういうことって⋯。僕とソフィは結婚して旅をするんだよ」


「え?!何を勝手に決めてるの?!」


「文句ないよね?」


ニコッと可愛いあざとい笑顔を向けられたら───ぐぬぬぬぬ!!さ、逆らえないっ!!かなりどころか、重症を超えてしまった。だけど、こんな人生も悪くないと思う私がいる。


「仕方ないわね、付き合ってあげる」


「ふふっ⋯♪最高の返事だよ♪」





《数年後───》


スクラside


僕に、まさか⋯家族ができるとは思ってなかった。というか、僕みたいな狂った人の血が入った子供は作っちゃいけないと思ってたんだけど⋯。


ソフィがさ?


『大丈夫、私がいるから安心して!!』


って、自信満々に言うから僕⋯絆されちゃって☆僕達には、1人家族が増えたんだ。ソフィに似て、とても可愛いんだよ。


「フローラ、おいで」


「はいれす!!」


「フローラ、いい子ね」


「えへへ⋯!」


「ねぇ、何処に行く?」


「そうだね〜。とりあえず、美味しいご飯でも食べに行こうか」


「たべりゅー!!」


「良いわね!大賛成!」


こうして僕達3人は、人並みの家庭を気付いている。僕の瞳の力は、今も使えるけど──この能力は使わずに⋯。ソフィとフローラをもっと⋯幸せにしなきゃ。


こんな風に思わせてくれた僕の妻は、一生探してもソフィしかいないだろう。









仲睦まじい3人の家族は、先程の提案通り⋯飲食店へと姿を消したのであった。



END








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