72、グラウス・ドルニシアEND
《これはまた別世界でのお話であり、ソフィの婚約者がいない場合のもうひとつあったかもしれない未来である》
ソフィside
私は、ひょんなことから転生してしまい⋯この世界は私がつくりあげた黒歴史だと、ある日⋯気付いてしまった。
私は、将来断罪されてしまう未来を変える為、努力した結果───。
私は⋯⋯⋯さけに避けまくったドル⋯を好きになってしまった。そんな中、私がラスボスであることも別世界の人間であることも伝えた上で⋯苦難を乗り越えた末、私達は────
卒業式後にドルに呼ばれ、訓練場にいた。ここは、2人でよくお世話になった場所だ。
「き、来てくれたか」
「えぇ、もちろん!来て欲しいって言ったのはドルでしょ?」
ドルという呼び名は、間違えて私に着いてきたあの日(本編42・43話参照)から定着している。あの件があってから、何かと絡むようになった私達は⋯友人として関係を築いていた。と思っていた、私はと言うと⋯本来、攻略対象である彼を好きになってはいけないのに───
知れば知るほど、ドツボにハマっていって──
今に至る。
「そ、それもそうだな⋯」
「で⋯?どうして呼んだの?」
「ゴホンッ⋯!!」
な、なんだか⋯この空気って──気の所為よね?
「ソフィ、俺───俺は⋯お前のことが⋯好きだ⋯!!結婚してほしい!!」
「──────」
一瞬、脳がフリーズした。
え??ドルが私を好き?そ、そんなことありえる?
「え⋯?え、えっと⋯」
「だ、だから!!お、俺はソフィが好きなんだ⋯!結婚して欲しい!!」
「は、はい⋯」
「やっぱりダメだよな⋯俺なんか⋯って───はい?!」
思わず、はいと答えていたけれど。私の答えに嘘偽りは無い。
「え?!き、聞き間違いじゃないよな?!」
「は、はい⋯⋯私も⋯言うつもりがなかったけど⋯⋯ドルが好き⋯」
や、やっばい!わ、私今ものすごい発言したわ!!!ぎゃぁぁあああああああ!!!!と悲鳴を心の中で上げているところ──
「ソフィ!!!」
ドルは私を抱き上げて、ぐるぐると回り出す。め、目が回るー!!
「愛してる!愛してる⋯!!大好きだ〜!!」
「ちょっ!?ちょっと恥ずかしいから、やめてぇえええええ〜!!!嬉しいけどおおおお?!!」
やっと降ろしてもらえたと思ったら、じーっと見つめられて───。
こ、この雰囲気は⋯あの⋯アレかな?!
「えっと⋯目を閉じてくれるか?」
言われた通りに目を閉じる。ど、ドキドキするんですがー?!とバクバクしていたら⋯ぎこちないキスをされた。ちなみに、何故か歯が当たった。
「あ⋯」
思わず、私は目を開けてしまった。私の瞳に映るドルは、キスを失敗してしまい⋯とても恥ずかしそうに真っ赤になっているドルが映った。
可愛すぎるぅうううううう!!
「あはっ⋯!」
「わ、笑うなよ!!」
「ふふ!もっと、これから沢山して上手になりましょうね!」
「え?!も、もっとたくさん!!!?」
ドルをからかうのは、とっても楽しかった!
《数年後────》
「おとうしゃんー!!」
「おぉ!!ハナン!」
私達には、とても可愛い娘が産まれました!!今日は夫であるドルが働く王宮へ、忘れ物を届けに来ております。
「来てくれたのか!!」
「もっちぇ、きたよー!」
「そうかそうか!ありがとうな?ハナンは、賢いなぁ⋯!」
私の夫はデレデレです⋯。もう、2人揃って可愛いわ!!と、毎日私も2人にデレデレです!えへ!!私の夫は、レン様の護衛隊長を辞退して騎士団の団長やってます。
部下からは、鬼だと言われているそうです。
今のところは平和だけど、いつ何が起こってもいいように鍛錬は常日頃から心掛けておくべきというのが夫の信条らしいです。
「ソフィ!ありがとう!助かった!」
「もう、忘れていくの何回目?わざとじゃないでしょうね?」
「ち、違う違う!!」
怪しいわね⋯。
「あ、そ、そうだ!今日は早く帰れそうなんだ。少し、ここら辺ブラブラして待っててくれないか?」
「えぇ?今、届けに来たばっかりなのに?すぐ帰れるの?」
「ま、まぁ少し時間はかかるかもしれねぇけど、すぐだ!」
「ハナン、おとうしゃんとかえるー!まつー!!」
「⋯⋯!そうか、そうか!」
「ふふ⋯仕方ないわね。じゃあ、お父さんの⋯お仕事が終わるまで大人しく待っていましょうね」
「すぐ片付けてくる!!待っててくれ!」
「気を付けてね」
そうして、無事戻ってきたドルと共に⋯ハナンと共に手を繋いで親子3人で帰る。
「ソフィ、今日もありがとうな。ハナンも!」
「どういたしまちて!」
「どういたしまして」
「俺、2人といれて幸せだ」
「わちゃしも〜!!しあわせー!!」
「私もよ⋯!!私も幸せ!」
心の中では可愛すぎ〜!!と叫びながら、我が家へと帰宅するのであった。
END




