71、レン・クラトゥニウスEND
《これはまた別世界でのお話であり、ソフィの婚約者がレン様であった場合のもうひとつあったかもしれない未来である》
ソフィside
私は、ひょんなことから転生してしまい⋯この世界は私がつくりあげた黒歴史だと、ある日⋯気付いてしまった。
私は、将来断罪されてしまう未来を変える為、努力した結果───。
私は⋯⋯⋯原作通りレン様を好きになってしまった。そんな中、私がラスボスであることも別世界の人間であることも伝えた上で⋯苦難を乗り越えた末、私達は────
学園の卒業式後、サイラの木の下で2人⋯向かい合っていた───
「ソフィ⋯⋯俺は、君が好きだ。俺に、民の現状を教えてくれて何をすべきなのか道を照らしてくれた。俺に生きる為の希望を与えてくれた、ソフィ⋯君が本当に大好きなんだ。改めて言いたい、俺と共に生きて欲しい」
「⋯レン様⋯。私も⋯レン様が大好きです⋯全部を知った上で、受け入れてくれて⋯。そして、私を救ってくれました。貴方と共に、この国を⋯レン様を幸せにしたいです!!」
「─────────ッ!!」
息を飲んだかと思えば、満面の笑みで私に近づいてきたレン様。
ち、近い⋯!!いきなり近い⋯!!!
「あ、あの⋯レン様⋯?」
「ソフィ⋯愛している」
グイッと顎を持ち上げられ、口付けられた。
「んんんっ───!?」
心の準備もなく、口付けられたので⋯お、思わず!!
「ふふ⋯ソフィ、とても可愛いよ。これからは、もう⋯我慢しなくていいんだな⋯。嬉しい⋯」
えっ?!が、我慢?!我慢しなくていいって⋯ど、どういうことですか?!ちょっと待てー?!絶対、私の心臓が持ちませんが?!
そうして───
私達は、卒業後⋯結婚した。
────
──
「お父様、お母様⋯いつまで、そうしておられるのですか?」
「時間が許す限りだ」
私達は、たくさんの子宝に恵まれ⋯国民のみんなと、レンのお陰もあって戦争もなく、平和に過ごしていた。
「ふふ⋯そうね。時間が許す限りよ、ライトにもいつか分かる時が来るわ」
「そういうものですか⋯?」
ライトは、長男で第1皇子。とても賢くて、勤勉。とっても良い子に育ったわ。
「そういうものよ⋯かけがえのない人を見つけることが出来たら、私達の言った言葉の意味がきっと分かるはず」
ライトと名付けたのは光という意味だ。私達の光⋯とってもいいでしょ?!あらあら?私が落ち着いたと思ってたって?残念!昔と変わらず健在よ!!
毎日のように萌え萌えしてます。えへ⋯!!あぁでもこの歳で、かなり痛いって?分かる分かるんだけど⋯⋯そうそう変わらないわよ?人って。まぁ少しだけ、落ち着いた気もするけどね?
私は毎日、仕事して愛し合って幸せに暮らしています!人生どうなるか分からないわね。ていうか聞いてよ?!レンってば、あ⋯。結婚してからは様は抜きになりました。今では、レン呼びが普通になりました。当初は、呼び捨てで呼ぶのかなり恥ずかしかったのだけれど⋯。
レンってば⋯⋯キャッ!!そ、そのご、強引っていうか⋯⋯甘々すぎて⋯慣れるしかありませんでした。間違える度に、心臓に悪いことをされるから⋯たまったもんじゃないわ!!嬉しかったけど。
「では、僕は報告が終わりましたので失礼します。程々にして下さいよ⋯」
「分かってるわよ⋯」
「どうかな?」
含みを持たせた言い方をするレンに、ライトは呆れた顔をして部屋を出ていった。
「ソフィ」
「何?レン?」
「今、外で俺達の大切な子供達が仲良く遊び回っている姿を見れる今が⋯この上ない幸せだ」
「私もよ──」
「それだけじゃなくて、君を俺の腕の中に抱きしめて近くに入れることもこの上なく幸せだ。俺と共に生きてくれてありがとう、これからも死をわかつまで──君を愛し続けるよ」
「私もよ」
2人は、どちらからともなく顔を近づけ──
誓いのキスであるように口付けをしたのであった。
END




