66、《番外編》約3年後
「おかあしゃん⋯!」
「おとうしゃん⋯!」
きゃあぁぁぁっ!!!うちの子、可愛いいいいぃぃぃ!!!あらあら!お久しぶりです!ソフィです。私は今⋯22歳になりました。
時間が経つのは早いですねホントに。あ、それからそれから!ご報告が御座いまして⋯私⋯見ての通り!母になりました!!
いやほんとに若すぎると思うんですけど、結婚後⋯リアムの発情期が⋯ゴホンゴホン⋯す、素晴らしかったとだけ|言っておきますわ⋯《皆様のご想像にお任せ!》。
とまぁ、いろいろありまして⋯身ごもり⋯今に至るわけなのですが⋯。2人は双子でした。
「遊んできたの?リア、アフィ」
「うん⋯!」
「しょうなの⋯!!」
リアは男の子で、リアムと同じ金髪で耳がついてる。アフィも同じく耳がついてて女の子。で!長髪なの⋯!
しかもね?髪を伸ばしたいって言うのはね?私と同じロングにしたいから何ですって!きゃわ!!もう好き!!と溢れまくっているのだけれど。
それは、私だけではなくて⋯。
「2人とも元気に遊びまわってたとね。いい子だ」
「きゃ〜!おとうしゃんに、なでりゃれた〜」
「きゃ〜!おとうしゃんに、なでりゃれるのすき〜」
「ボクもりゃよ!」
「おいも愛しとーよ」
そう言いながら、ギューッと2人を抱きしめるリアム。くぅううううう!!!尊いっ!!思わず心の中でガッツポーズを決めた。
「私も、2人を愛しているわよ」
「あい!おかあしゃんも、すき!」
「ボクもすき!!」
その返事にもう、デレデレになる私。顔が醜い?黙ってて。それは私が1番よく理解しているから!とニマニマしていたら、何やらリアムが不機嫌?
「おいは」
あ。これ拗ねてるわ。2人を愛しているわよとしか言わなかったから拗ねた。リアム⋯可愛いいい⋯!!!もう可愛い好き可愛い好き可愛い⋯ってキリないわね。
「リアムこっち向いて?」
そう問いかければ、こちらを振り向くリアム。頬にキスをしつつ。
「勿論、世界一愛してる」
こんな、くっさいセリフをずっと吐いています。ごめんなさい。惚気聞かせてごめんなさい。ホントに好きすぎて⋯オタク⋯いや前世の私は画面の向こうの彼に画面越しに叫んでいたわけなんだけど。
今⋯目の前に、本当に好きな人がいて、しかも!!夫とかもう有り得ないし?結婚して3年は経つけれど、まだ信じれないくらい幸せです。
「⋯⋯ぐっ⋯!⋯愛してるたい!!」
真っ赤な顔で、そうやって言葉を返してくれる。すっごく嬉しくて、いつでもドキドキと胸が煩い。リアムとは一緒に暮らせば暮らすほど知らない事が多くて。
たくさん彼の事を知る度に好きになって、好きになっての繰り返しである。え?こんな⋯なんか甘い話はもうお腹いっぱい?!え、ごめんなさい!そうよね?!そうですわね?!
「「おかあしゃんとおとうしゃん、らぶらぶ〜」」
どこから、ラブラブという言葉を覚えたのかしら。完全に娘と息子に冷やかされている。恐るべし3歳児。
「そうなの。相思相愛っていうのよ」
「しょうしー?」
「しょうあーい?」
「相思相愛ね。まだまだ言いずらいわね」
「ソフィ⋯」
「⋯!す、すみません⋯」
「⋯いいけんど⋯⋯程々に⋯」
「はい⋯」
とまぁ、家族仲は良好です!さてさて、気になることといえば⋯
「ボクたちのことでショ!!」
「だよナ?!」
「ピィピィ〜!!」
いやいや、確かに3人も気になるかもしれないけど⋯そうじゃなくて⋯
「ボクたちはね、やーっと見返せたヨ!今では、ボクたちの方が上でネ!」
「逆に見下して⋯はいないけどナ!!胸を張って生きてるゾ!」
「ピィー!」
3人は元気よ。
本当に聞きたいのは⋯アイラお姉様やレン様たちの事じゃないかしら。アイラお姉様とは⋯姉妹でしたと分かった後⋯今更って感じもして⋯普通に友人関係みたいな感じ。かと言って、そうでも無い⋯?あぁ、そうだった!!アイラお姉様ね、レン様と結ばれたのよね。話を聞いてみたんだけど⋯。
『アイラさ⋯お姉様、レン様のどこが好きになったの?』
私はラブラブ話を聞けるの楽しみにしていたのだけれど。
『そうですね⋯好きになったと言うよりは⋯守りたいものが一致したが故の⋯同志と言いますか⋯まぁでも大丈夫です。私達は幸せですから』
『そう⋯なの?』
守りたいものって⋯一体⋯。しかも同志⋯。謎だらけね⋯。
『また、聞かせてくださいね?』
『そんなに話すことは無いですけれど、分かりました!』
と、この話は終わってしまったのだ。今も文通をしてやり取りはしていて、たまに、会いに行ったり⋯会いに来てくれたり。
でも、私も妃となってからはやることが多くて⋯なかなか会える時間も少ない。他の皆はというと。
グラウス⋯ドルは、小説通りレン様の騎士となって有名人で。クリスは、魔法塔の最高責任者⋯となって研究に勤しんでいる。
スクラは、世界のあちこちを巡っては私のところに来て色々教えてくれる。その情報が時に国に役立つことも多くて重宝させてもらっている。
それから、最後に⋯スザク。スザクは薬屋を営んでいる。スザクが言うには⋯
『俺は⋯この魔法を駆使して人々を支えたい』
闇魔法はやっぱり強力で⋯薬草を取りに行く時に魔物に出くわすのだけれど⋯敵を倒すのに便利みたい。立派な志をもったスザクは街では大人気になっているわ。また、会いたいな。なかなか会えないのよね。
それから、私のメイド⋯ネルを覚えてるかしら?ネルはついにですね!!ついにっ!!!なんとおおお!!私の義父と結ばれまして!!
今は⋯ネル・タルアニアとなっています。ネルが私の義母です!小さい頃から見てきてもらってるから、母親同前なのは間違いないのだけれど⋯すごく嬉しくて泣いちゃったわ。
『ソフィ様⋯』
『お母様、ソフィ様じゃなくて⋯ソフィよ』
『無理です』
『キッパリ言い切ったわね。何としてでも慣れて』
『無理です』
『だからね?』
毎度、会ってはこの繰り返し。どうしても折れようとしてくれないネル。どうしたら折れてくれるのかしら?
『あっ⋯お父様⋯』
『元気にしてたか?ソフィ』
『はい!お陰様で!』
グレン先生とは言わないけど⋯ついつい言いそうになるのよね。
『お父様⋯お母様が私をソフィと呼んでくれないの⋯』
『ネル⋯⋯言いずらいのは分かるが⋯⋯娘だろ⋯?』
『そ、そうなのですが⋯⋯』
『未だに敬語が抜けないな⋯』
『申し訳─────────』
『やり直しだ』
『うっ⋯⋯』
あーこれは私がいたらダメなやつね⋯。これからイチャイチャしだすわ⋯⋯。ネルは満更でもないみたいなんだけど⋯目に毒よ!
さぁ撤退撤退!そうして、私は2人から距離をとったという出来事があったわ。それも数ヶ月前の話よ。
というわけで、みんな何だかんだで元気みたい。今日は、兎獣人のクラリスちゃんの所へお邪魔しに行きます〜!!
ソフィ:次回予告は!
クラリス:私のお家に遊びに来て下さるんですよね
ソフィ:えぇ……今では仲良くやってるけど…色々あったわね
クラリス:そうですね…次回は私達の馴れ初め──じゃありませんでした!私達についてお話したいと思います!
ソフィ:そうね。そうそう聞いてよ。作者ってばね完結したからって完結にしたら番外編投稿したくても投稿できなかったらしいわ阿呆よね。
クラリス:あぁ、だから…連載に変えたんですっけ?
ソフィ:そうそう。とまた次回お会いしましょう〜!




