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38、部活見学は刺激的!(1)








「タルアニア様!たくさんありますね!」


「そうね。ユーフィリアさんは、気になる部活は見つかりまして?」


「えっと、私は⋯タルアニア様と同じ部活に入りたいとか言ってみたりして⋯」


モジモジと照れくさそうに、発言するアイラお姉様⋯あかん、あざといの前に動作が自然だから普通に可愛い。


嫌味がない。やっぱり萌ええええぇぇぇぇぇぇ!!!好きぃぃぃぃぃ!!!そうして私の口から紡がれる言葉は。


「私も一緒だと嬉しいですわ」


「本当ですか⋯?!私⋯すっごく嬉しいです!!!」


あぁ⋯⋯眩しいっ!!


アイラお姉様がまぶしぃいいいい!!!!


そして、今私が昇天しかけていたところに──お薬が投入される。


「ソフィ⋯。大丈夫か?落ち着け」


「はっ!!!リアムっ⋯⋯⋯」


そうして、ポンポンと私の頭に手を置いて現実へと引き戻してくれる。貴方は私の安定剤料です!!(諸刃の剣でもある)


「落ち着きました⋯大丈夫ですわ。ありがとございます⋯」


「タルアニア様⋯⋯?大丈夫ですか⋯?」


「大丈夫ですよ。まぁ⋯⋯(昇天しかけてたけど)いつもの事なので気になさらないで下さい」


「は⋯はい⋯⋯」


「さてと、色々あるな」


「そうですわね。料理研究部、魔法研究部、秘術部、飼育部、召喚部⋯言ったらキリがないですわね」


って、料理研究部や魔法研究部はいいとして。秘術部や飼育部、召喚部って一体何よ?!そんなの設定にないわよ!え、気になるとするなら召喚部ね!!


「タルアニア様は何が気になりましたか?」


「私は⋯召喚部が気になりましたわ」


「行ってみるか?」


「はい!!」


そうして、私達は召喚部へとやってきた。


そこへ先輩であろう方々が出てきたのだが、皆さん瓶底メガネを着用していらっしゃいました。


度が、かなりキッついやつですね。個性強っ?!!と叫んだのはココだけの話です。


「あの先輩方は⋯⋯普段何を活動されているのですか?」


「よ、よく!聞いてくれました!!」


髪を七三分けにして何故か実験着を着ている男性の先輩が、次の瞬間ベラベラと喋りだした。


「僕たちの研究は、その名の通り召喚部。あらゆるものを召喚するための詠唱を日々研修しており現在、召喚詠唱の文言は既に9,992,874体にも及ぶ!!しかぁ─────し!!!誰一人として、呼び出せたものはいないのだ!!」


なんですって?!!999万2874体の詠唱呪文があるにもかかわらず、誰も呼べたことがないですって?!!


『ただのポンコツじゃないの?』


そんなこと言っちゃダメよ!!ソフィ!!誰も呼ぶことが出来なかったって言われたら燃えるじゃない!!!やってやるわ!!私が!!


『(あー⋯⋯これはダメな方向に向かってるわ⋯⋯)』


「先輩方!!私に、その詠唱させて頂けませんか?!」


「ええっ?!!何だって?!協力してくれるのかい?!」


「はい!!」


「そ、ソフィ⋯⋯?」


「タルアニア様⋯?」


2人が心配そうな顔をしているのも露知らず、先輩達と意気投合し──あれだこれだと言って決めたのは。そう⋯⋯!!!ドラゴン!!


「こいつはね、ドラゴンと言ってもミニサイズのドラゴンなんだ。だから、召喚したとしても大丈夫。それに、野蛮な性格ではなくてとっても優しいドラゴンらしい。さぁ、ここに書いてあるものを呼んでくれるかい。この上で」


そう指示された上とは、いかにも魔法陣!!が描かれた絵の上に乗れと言われた。










そうして───唱える!!!










「イアスタラアルマニティア クレンスリムト アルサルカミア イグジデント!!!」










そう唱えた瞬間。













「「「「「ぎゃああああああ!!!!」」」」」




「ソフィ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!!!」


「タルアニア様!!!!!」



みんなの悲鳴が聞こえ(何をやらかしたお前)た。



眩しい光に包まれ、目を開けた時には天井に穴が開いていた。あぁ、綺麗な青い空が見えるわ⋯⋯⋯。周りにはアフロ達。


そして目の前に現れたのは───。


「ピーッ⋯⋯⋯!」




ちっさな可愛いドラゴンちゃんだった。




✵✵✵✵



あれから───



召喚部の先輩方は先生に、こっぴどく叱られていた。でも、先輩達はイキイキとした目をしていて聞いているかも定かではなかった。


鼻息も荒かったから、先生方がみんな引いていた。


一方、私達は叱られることは無かった。ふぅ、良かったわ。でも、私が1番爆笑したのは───あの部室内に居た私を除く全員が凄い頭になっていたこと。


所謂⋯⋯アフロ頭⋯ぶはっ!!思い出しただけでお腹痛いわ!!リアムも、アイラお姉様まで⋯!!あんな貴重な髪型は二度と見れないわ⋯⋯あははは!!


私の好きな人達があんな髪型になるなんて!!ふふふふふっ!!お腹いたーい!!


「ソフィ⋯そろそろ笑うのやめろ」


「タルアニア様⋯酷いです⋯⋯!!」


「ぐふっ⋯⋯!ごめんなさ⋯ふっ⋯⋯だって⋯あんな2人の貴重な姿、忘れられなくてっ⋯」


結果分かったことは、アフロ頭になろーがやはり、イケメンと美女は変わらずイケメンと美女であることが判明した。似合う似合わないはあるけど。


因みに、ウィンもソイもソフィも大爆笑してたわよ。それで、ウィンとソイが2人の頭の中に潜り込んでヒョコヒョコと顔を出すもんだから、面白くって更に笑ったわ!


気づいた時には2人は拗ねていた。


可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!それ逆効果よ!!私からするとご褒美だからね?!!分かってるのかしら?!


「2人ともごめんなさいね。もう笑わないから、許して⋯?」


そう言えば⋯チラッとこっちの様子を伺う2人。なんですか。可愛いじゃないですかコノヤロー!!


「ほんとに笑いませんよね?」


「まぁ⋯⋯謝るなら⋯」


「笑いもしませんわ!本当にごめんなさい!!」


と言いつつ2人に抱きついた。


「えっ?!!タルアニア様?!」


「うおっ?!ソフィ?!」


2人は照れたのか、顔が赤かった。はぁ、可愛い⋯⋯。(それしか言えないのか)


そうして抱き合っていたら──


「ピーッ⋯⋯!」


あ⋯ドラゴンちゃん!!


すぐに離れてドラゴンちゃんを見た。めちゃくちゃ可愛い。


そう、そもそも天井を突き破ったのはこのドラゴンちゃんの口から出たブレスによって穴を開けられたのです。そして、その衝撃派で皆の頭をアフロにしちゃったのです!!すごいね!!


「ピーッ⋯⋯!」


私の元へ来てスリスリと頬ずりしてくれるミニドラゴン。めちゃくちゃ可愛いです。大好きです。ご馳走様です。ヨシヨシと撫でると


「ピィーッ⋯⋯!」


嬉しそうに鳴くのです。可愛すぎるでしょ?!!って待って可愛いのはいいけど⋯召喚したからには帰さないと⋯⋯と思ったのだけれど。


「この子の帰し方は?」



先生が先輩方に聞いていた。



「帰す方法は分かりません!!」



あの意気投合した先輩が思いっきり、キリッ!という効果音と共に堂々と宣言した。







その瞬間───






「阿呆かあぁああああ───!!!」







先生(知らない)からのアッパーが先輩の顔に決まった。先輩は空の彼方へ飛んで行った。


「あらぁ⋯⋯綺麗に弧を描いて空の彼方へ飛んでいってしまったわ」


そう呟いた瞬間、空にキラッと光るものが。そして落下してくる。










ズドォオオオオオオン!!!









先輩が膝まで床に直立で埋まっていた。


「「「ええええええええええええっ?!!!」」」


そう叫んだのは私とリアムとアイラお姉様である。


「あら⋯⋯結構な力技で飛ばされたはず⋯なんだけど⋯⋯」


「ふふ〜大丈夫よ〜」


「う、ウィンディーネ先生っ?!」


「あの子はね、硬化の魔術に長けてるから。あれでも無傷なのよ〜。だから、先生も手加減なく飛ばしたの〜」


「へぇ〜」


納得出来るか!!と言いたいが、ここは魔法が存在する世界。納得できちゃうんだな〜魔法って便利っ☆


「ソフィさんは凄いわね〜。まさか、伝説のミニドラゴンを召喚しちゃうなんて」


はぃぃぃぃぃイイ?!!私にそんな設定作ってないわよ!!


「ドラゴンちゃーん⋯貴女(・・)⋯伝説なの?」


「ピィー!」


「因みに、その子⋯男の子よ〜」


「ぇぇえええ⋯!!!」


おめめが、キュルンとしてて愛らしさ⋯しかないこの子が⋯⋯男の娘?!(違う)


「違うわよ〜正真正銘、男の子よ〜」


ぇぇえええ⋯⋯!!女の私より可愛いオスって⋯負けたわ⋯⋯⋯(張り合うな)


「とりあえず、その子に名前をつけてあげて?名前が欲しいって言ってるわ」


「名前ですか⋯⋯。ピィリアスでどうかしら」


「ピィピィー!!」


これは喜んでくれている?


「ものすごく喜んでるわ。貴女の力になりたいですって」


「ピィリアス、ありがとうね。今は気持ちだけで十分よ」


「ピィピィー⋯⋯⋯」


あ、落ち込んだ。


「え。えっと⋯⋯ピィリアスの助けが必要になったら頼っちゃうから⋯!よ、宜しくね?」


「ピィー!!」


納得してくれたみたい。ふぅ⋯⋯


「本当は、召喚した子は帰さないといけないのだけれど⋯⋯帰す方法が分からないんじゃ仕方ないわってことで〜。ソフィさんは特別にピィリアスを学園内で連れ歩いて大丈夫よ」


ぇぇええええ!!!良いんですか!!やったー!!なんか嬉しい。


「ピィピィ!!」


「殺るか?」


何故かリアムとピィリアスが不穏な空気になっていた。何だかピリピリしている。


「そこのお二人〜勝手に独占欲で争わないで下さいね〜」


「え?なんの独占欲ですか?」


「ふふふ〜ソフィさんは、自分の事には疎いタイプなんですね〜先生、新たに知っちゃいました〜!」


そう言って、先生は両手を合わせながら右頬に手を寄せニコリと笑った。


ぎゃぁあああああああっ!!!私のことたくさん知って下さい!!大・歓・迎デス!!


「ふふっ⋯面白いですね〜」


ソフィは先生におちょくられている事を知ることは無かった(鈍感すぎ!)


───




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