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32、現実逃避したいけど諦めるか否か





ソフィside




「うっ⋯⋯」


「ソフィ⋯大丈夫と?寝起きで悪いけんど⋯保健室戻れそう?」


「あっ!!抜け出してきたんでした!すっかり忘れてましたわ!!大丈夫かしら?!早く戻りますわよ!!」


そして、私はリアムの手をとってグイッと引っ張り───


「うわっ?!」


転移(テレポート)!!


「⋯⋯⋯⋯⋯」


着いた先は、保健室のベットの上。






そして────






あれ?息がしづらい──?


いやでも、いい匂いが⋯⋯。





「あ、貴方達⋯!!何やってるんですか?!」




えーっと。



私が無理やり、リアムをこっち側に引き込んだ事で⋯⋯えっと私の上に、リアムが覆いかぶさっているんですね。




ハイ。


そこをちょうど戻ってきた先生に見られたと。



マズイですね?!



「ごめん!!ソフィ!!」


いやいや!!私が悪いんですけど?!


「いえ⋯⋯ちょっと躓いただけですわよ?先生」


「そ、そうです⋯」


リアムが状況を理解して同意してくれた。


「そ、そうなの?」


本当に?と真剣に問いかける先生に私が答える。


「えぇ、そうです。リアム、大丈夫?」


「だ、大丈夫⋯⋯」


そう言って、そっと退いてくれた。


リアムを天然に仕上げて、すみません。

申し訳ございませんっ!!


「先生、ユーフィリアさんのお陰で跡は残るものの治りました」


「そういう事ね。良かったわ⋯。あ、ユーフィリアさんから話を聞いたわ。いえ、ある程度は予測していたけれど。今日は女子寮に泊まれるように手配しておいたわ」


「えっ⋯⋯でも、私⋯退学では──?」


「えっ?聞いてないの?」


「えっと?」


「貴女、グレン・タルアニア公爵の養子に入ったのでしょう?」


ん?グレン⋯タルアニア??えっとグレンと聞くとグレン先生が思いつくのだけれど。そんな偶然があるとは思えないし⋯⋯。


「ソフィ、グレン先生の養子に入ったんだよ」


「ええええええええええええ!?!」


うっそん!!やだー!!!え?!!義理父になったの?!グレン先生が?!何ですって?!あんなイケメン獣人が義理父ですって?!


こんな幸福なことがあっていいのかしら?!それに、グレン先生⋯公爵なの?!!って私が娘でいいの?!


「ソフィ、その事については詳しく後日、説明する」


「わ、分かりました」


知ってる人が父親となってくれるなら、こんなに嬉しいことは無い。とりあえず⋯⋯後日、詳しく聞こう。


「では、案内するわ」


「あ、はい」


「スペラード君は、自室に戻るように。分かったわね?」


「はい⋯。じゃあ⋯また、ソフィ」


「あ、はい⋯」


もの凄く離れがたそうにリアムは、先に自室へ戻って行った。


「では、私達も行きましょう?」


「は、はい⋯!」


そうして、女子寮へ足を踏み入れると静かだった。そりゃそうよね。もう夜だし。先生は2階への階段を登って右に曲がり1番奥の部屋の前で止まった。


「貴女の部屋は──」


先生はドアをノックして


「入るわよ」


「カンタレラ様!」


目の前にいたのは───。


「ぐふっ!!」


満面の笑みを浮かべたヒロインちゃん(アイラお姉様)だった。あ、危ねぇ⋯また足から崩れる(座り込む)ところだったわ⋯⋯。


「とりあえず⋯明日の朝には、私が来るからそれまでに部屋を準備しておいてね。と言っても⋯⋯何も出来ないわね⋯」


えっと、身1つで出てきたわけですので。と言ってもね?スッカリ忘れてたのだけれど、私⋯両親に内緒でデザイナーもやってるから収入⋯貯金はあるのよ。


平民だったら、一生暮らしていけるぐらいの資金が。何せ、7年間ずっーと貯めていたから。


「えっと⋯明日はオリエンテーションですよね?」


「えぇ。そうよ。まずはクラスの発表と学校内の位置を把握して貰うことからね。明後日はサークル活動の見学よ。そして、明明後日からは、授業。ただし、実技の実力を知る為のね」


ここも黒歴史(ストーリー)通り。


「私、この学園に入る前に敷地については場所は全て覚えているので⋯1日お休みを取ることは可能でしょうか」


何せ、私が書いた黒歴史だからね。場所ぐらい把握しているわよ。明日に向けての準備が一日欲しい。


グレン先生の所に行って聞きたいことは山程あるし、洋服も同じものではダメ。ナメられる。洋服に関しては、全然心配することも無いし。


あとデザイナーの給料をこの学園に振り込まなきゃいけないし。その事も視野に入れて、早くしとかなきゃ。これ以上、グレン先生に迷惑はかけられない。


「欠席扱いにはなるけど──」


「大丈夫ですわ。先生」


一日分くらい取り戻してみせる。と言っても⋯⋯多分きっと大丈夫。


昔は大の勉強嫌いだったけど、この世界に来てから分野が魔法学とかそういうのだから、興味が湧かない訳が無い!!!楽しい!!の一言である(現金な奴だ)!!


「まぁ、そうよね」


先生は私の成績を知っているようね。それもそうか。皆に言っていなかったけれど、この学園に入るのにコネもあれば実力もいる訳でして。試験を受けております!!



報告するのを忘れてたわ!!


『誰に言ってるのよ。怖いわね』


ソフィのツッコミは聞かないことにします。それで、わざと(・・・)首席を取らないように、どの教科もケアレスミスをしたからね。それでも、同率2位。


もう1人は⋯勿論!スザク師匠よ!!私、全く気づいてなかったのだけれど、スザクってば私に教える為に必死に勉強してくれてたみたいでね。ありがとうと(本人は絶対)何度思ったことか(知られたくなかった)




因みに、1位は3人いて──



まずは、ヒロイン。次にレン様。最後に私の嫁!!リアム!!流石だわ!!と喚きたくなるのは我慢したわよ。えぇ。


その後の順位に攻略対象達が割り込んできている。4位にアクア・クリスネンス。魔道士ね。


5位にスクラ・グレッチア。えっと可愛いけど謎。6位にグラウス・ドルニシア。剣が得意な剣士。いえ、いずれ騎士になる人よ。


本来だったら(黒歴史通りなら)、1位同率レン様、アイラお姉様、私。2位アクア、3位スクラ、4位グラウスなんだけれどね?


そう。この時点で、アイラお姉様と同じ満点という事で本来のソフィなら気に食わないって言ってね、そりゃもう酷いことをする訳よ。とまぁいいわ。



だって、そんな酷いことしないしね。



「分かったわ。じゃあ、担任には報告しておくわね。それと外出許可も出しておくわ。今回は、報告しなくていいわよ。次回からは申請必須だから注意してね」


「はい。ありがとうございます。分かりました、お願い致します」


「えっと、ユーフィリアさん。カンタレラさんを頼むわね」


「はいっ!!お任せ下さい!!」


そうして先生は去っていった。


「カンタレラ様!この部屋凄いんですよ?お風呂も化粧室も全部付いてるんです!」


勿論!快適なように書いてる(設定してる)からね!!


「凄い豪華ですね」


「はいっ!私、まさか⋯カンタレラ様と同室になれるなんて夢にも思わなかったです!」


「え、えぇ⋯」


私も、かんなり驚いてるわ!!いやある程度は予想していたけれど!!実際そうなってみると⋯静かに驚いてます。はい。あとはプチパニックであります。


え、何故って?何故って?!!そんなの!!!怖いからです。だってここの部屋って事は──毎日⋯しかも!!卒業するまで一緒。避けれないじゃないかァァああ!!!


え?アナタなら、キャー!hshs⋯じゃなかった。癒されるー!とか言うんじゃないのって?えぇ、それは遠くから見る分には良いんです。


何度も言いますが、死亡フラグたつでしょ?!どう考えても!!何でこうな(今更)ってるんだァー(遅いわ!!)!!!


『煩いわね。ごちゃごちゃ言ってないで、諦めて受け入れなさい。楽になるわ』


はぁ⋯7歳のソフィに言われるなんて⋯!!言われるなんてええええぇええ!!!煩いわね、ごめんなさい。


『ホントどうしたの?何だか、変ね』


わかんない⋯⋯はぁ⋯リアムに会いたい⋯。






グゥゥウ⋯ギュルルルルルッ⋯







「⋯⋯⋯⋯?」


なんの音かしら。







グゥゥウ⋯ギュルルルルルッ⋯⋯







「あの⋯お腹空いてますか?」


「⋯⋯!!!」


恥ずかしくて、真っ赤になりました。


「お昼を食べたきり──何も食べてなかったから」


入学式は、朝ではなく⋯お昼すぎから。その後、帰るのに⋯⋯行列が。で、ゆっくり帰りたかったので。ゆっくりしてたら、遅くなってた訳である。


「あの良ければ⋯⋯クッキーなんですが⋯⋯」


「えっ⋯クッキー!?」


アイラお姉様が作ったクッキー!!勿論、頂きますとも!!


『あ!ボクも!!ずるいヨ!』


『オレも!!』


「えっと⋯⋯私が作ったクッキーなんて⋯やっぱり⋯」


「頂きますわ!!」


アイラお姉様はパァァッと周りに花が飛んだ。駄目だわ、やばすぎ可愛すぎるわ⋯!!


「どうぞ⋯⋯」


そして、1つもらう。


サクッ。


「お、美味しぃぃいいい⋯⋯」


はぁ⋯また涙でそう⋯。私の理想をまるまま詰めた女性から、手作りお菓子貰えるとか。貴女は女神ですか?!ありがとうございます!生きてて良かった!!


「良かったです⋯!たくさん食べて下さいね⋯!」


「ありがとう」


いいルームメイトを持ったわと、嬉しかったけれど⋯私は諦めたと言うより心構えを変えることにした。何があっても──諦めたりしない!この学園で⋯やってやるわよ!!


そうして、その日は⋯お風呂に入りアイラお姉様⋯の寝間着を、お借りしました。めちゃくちゃ可愛い寝間着でした。私が着るのには⋯可愛すぎるというか⋯⋯。明日、用意しよう。


そうして、私達は就寝したのでした。


────


──





残酷的な表現がカデコリーに追加されております。苦手な方は、申し訳ございません。

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