24、 Bane And Dark Ⅰ
3回目投稿!ここから本編へ突入です!少し長いかもしれませんが、楽しんで頂けたら何よりです!
そうして────
運命の時がやってきた。未だに、婚約破棄は出来ていない⋯。私、言ったんだけどな。
婚約破棄して欲しいって。2ヶ月前に5年ぶりに会えたけど、その話も出来なかった⋯。ただ、私の知らないところで婚約破棄の件で、大変なことが起こっていた事は全くと言って知らなかった。
⋯私の嫁が頑張ってくれていたなんて。
リアムとはあの時以来から文通はしていたけど、私がどうしてもリアムに会いたすぎて闇魔法の空間移動を使って、たまーにリアムを充電しに城に現れていたのはリアム本人とご両親である王様と王妃様、そして⋯あの時のメイド3人だけは知っている。
後、アポ無し訪問のお許しも出ました!えへ!それにそれに!2ヶ月前にも会いに行ったしね!そして、まさかなのだけれど⋯。
本来、私の小説に登場しない⋯スザク、リアムの2人は私と同じ学校に通うことになったのだ。クラモロンス学園にね。
とりあえず!プランAとしては⋯目立たず、誤解を招かず、尚且つ攻略対象やヒロインに関わらないこと!この2つに限るわよね!!
だって私が悪事を働く事によって、バットエンドまっしぐらなのだから。この時は、そう思っていた。
「ついに、この時が来たのね⋯」
私は今⋯学園の正門にいた。
私の物語は今始まる──!!じゃなくて!!
いやそうなんだけど、始まるのは⋯
サァァァア────
この世界にも桜とは違うけど、似たような木があって⋯⋯風に吹かれて小さな可愛いピンクの花が舞う。
その先には────。
アイラ・ユーフィリアお姉様ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!桜に似た木の名前はサイラ。サイラの髪と同じ色のフワッフワッの髪を風に受けながら、学園を見た彼女は眩しそうにしていた。
そして私が書いた通り、周りの男共はアイラの美しさに見惚れていた。勿論、私もその1人である。ふんすっ!で。確かこの後⋯アイラが絡まれるはず⋯。
「おい!お前どけよ!!」
「ぎゃっ!」
いやぼーっとしていた私が悪い。尻餅をついた。
普段なら避けている。そして、お世辞にも⋯きゃっ!と言えない自分。可愛くねぇな⋯。いや前から可愛い訳では無いが。残念女子だ⋯でもいいんだ!!これが私!!
「お前みたいなブス目障りなんだよ」
「はっ!?」
いやブスって言われたのは仕方ないけども。初対面の人に言う言葉か?!なぁ?!
「そこの君、私の⋯婚約───」
「違うだろ。婚約者じゃないだろーが」
そして、そっと手を出してくれた彼は⋯⋯
「えっ??リアム⋯??」
「大丈夫と?俺がついてるたい。心配なかよ」
きゃぁぁぁあああ!!!!!ダメっ!!真っ白の制服が⋯似合いすぎて私の目には毒です!!死んでいいですか!!
「ソフィ⋯??」
心配そうに覗き込むリアム⋯。可愛いです。好きです。食べた──ゲフゲフ⋯嘘です。hshsしたいです。私が、やばい人になっててごめんなさい。リアムの手を借りて、起き上がる。
「ちょっと、ぼーっとしていたの。おほほ⋯!」
「でも、ソフィに対してあの言葉、許せんばい⋯」
そう言いながら呟くリアムの目は据わっていた。あれ?怒ってる??
「右に同じくだね」
そう言ったのは、私の婚約者⋯あれ?何故かさっきリアムが否定していたわね⋯。何でかしら?
と、とりあえず⋯そう言ったのはレン様。
「お久しぶりでございますレン様」
「あぁ、久しぶりソフィ。と言っても2ヶ月ぶりだね。──今見たところ、怪我もないようだね。良かった⋯。遅れてすまない」
「えっ!?いえいえ!そんな!」
そしてすっかり忘れていたのだけれど、目の前にいる男子生徒。私をブス呼ばわりした奴ですね。えぇ。女の子はみんな可愛いのよ!!
このクソった───ゲフンゲフン。目の前でプルプルと震えているわ。いい気味ね!そんな所へ乱入者が1人。
「なんだなんだ?喧嘩か?俺も混ぜろよ!」
はい?!なぜ今ここにグラウス・ドルニシアが出てくるのよ!!?褐色の肌に赤色の綺麗な髪がカッコ良さを演出している。
攻略対象2番目の人じゃない!
「グラウス、喧嘩はしない」
「ちぇっ、レンもいい子ちゃんだなー」
「俺は、王子だからな」
「はいはいー」
「────邪魔──」
ふあっ!!?
次に現れたのはアクア・クリスネンス。攻略対象その3!!色素が薄い青色の長髪を後ろで結んでいる。そうだった!!このキャラは必要な事以外喋らないタイプの人だったわ!!
「申し訳ございません⋯!すぐに退きますわ!」
そう言った私をクリスネンスさんはジーッと見る。これで目を逸らしたら⋯負け確定よ!!
「面白い女⋯」
それだけ言うと彼は去っていった。何だったんだ⋯今のは──。ん?待って待って?!
あの台詞は───。
アイラに言う台詞じゃ⋯⋯⋯ってアイラは?!!
はっ!!!い、いない!!!!どこに行ったの?!
「リアム!彼女がいないの!私、探して来るわ!!あとは頼んだわよ!!」
「えっ?!ちょっ!ソフィ?!どこに行くと?!」
そうして、レン様率いる軍団を残して私はその場を去った。その後に残った場の雰囲気が異様なものに変わっていた事など知る由もない。
急いで探していたら、曲がり角でぶつかった。いやなんなの!この少女漫画的展開!
「のわっ?!す、すみませんっ!!大丈夫ですか?!」
「いてて⋯大丈夫。僕も前を見てなかったし⋯⋯」
私は顔を見て驚き⋯悲鳴をあげそうになった。目の前にはスクラ・グレッチアがいた。
攻略対象その4番目。
蜂蜜色の髪をふわふわさせた可愛らしい男の子。きゃーっ!!可愛い!!じゃなくて!!
「良ければ⋯⋯お手をどうぞ」
「へっ?あ、ありがとう」
そう言って私の手を取り起き上がった彼。
はっ!!!こうしちゃいられない!!アイラを探さねば!!変な男に、もしかしたら⋯きゃー!?的な事をされているかもしれないからね!!
「当たってしまって本当に申し訳ございませんでした!では!私は、これで!!」
「えっ?!ちょっと⋯!!」
私はアイラ探しの為、その場を直ぐに離れた。その後───
「ふぅん⋯⋯この僕にああいう態度をする子が居るなんてね。この学校も捨てたもんじゃないな〜」
と呟いていたなんて知りませんでした。
「アイラお姉様は一体どこにいるの!!」
「きゃぁ?!」
この声は!!!アイラお姉様よ!!その声を頼りに、探してみれば⋯ここは裏庭?!いやなんでこんな所にいるの!?しかもこれはっ!!待ってください!!アイラお姉様が壁ドンされて⋯いや何!!
このR18入りそうな!!
手首を頭上で固定されて、いやこれは⋯!!
襲われそうになっている!!アイラお姉様は男に力が適わないのか抵抗も虚しくされるがまま⋯⋯あぁなんて麗し───ゲフンゲフン!駄目よ!!ここは1発お見舞いしてあげなきゃ⋯!
「とりやぁー!!」
「ぐふっ?!!」
横から顔面ストライクキックを、お見舞いしてやる。かなり手加減はした。気絶してないだけマシね。
「な、何すんだテメェ⋯!!」
這いつくばりながら私を見る男。ザマァね!
「あら⋯?失礼。何だかデカい虫が女性にまとわりついていたから思わず蹴り飛ばしてしまったの!おーっほっほっほ!!」
そうして彼に近づいて耳元で囁く。
「貴方、このことを誰かに喋ったりしたら──貴方のフレイシア家も⋯*★○♭♯もひねり潰してあげる。されたくなかったら⋯⋯余計なことは言わないで下さいましね?」
彼に向かって笑顔を向ける。この生徒は2年のフレイシア家の長男だ。バッチリ名前と顔は覚え済みよ!
彼の表情は威圧的から、恐怖に支配された顔をしていた。これなら大丈夫ね。そうして彼は、産まれたての子鹿のように逃げて行った。
「ふぅ⋯」
なんで、こんなにストーリー変わってんだ。
「あっあの⋯!助けて⋯下さって、あ、ありがとう⋯ございました⋯」
ハッ!!なんで私アイラお姉様を助けてるのよ?!ダメじゃない!!って⋯!!
そもそも出会いの所から変わってるからおかしいのよねってそうじゃなかった!
「いえっ⋯もう大丈夫ですから。えっと、とりあえずこれを着て下さいませ。それから保健室に行きましょう。と⋯失礼しますね?」
上着をかけつつ⋯アイラは、ガタガタと震えている。それに涙が目に溜まって流れていた。あぁっ!!泣き顔も麗しいです!!じゃないっ!!
こうなっても、仕方ない。襲われていたのだから。もちろん怖いわよね⋯。
「へっ?」
アイラは素っ頓狂な声を上げた。え?なぜって?私が、お姫様抱っこをして保健室に運ぼうとしているから。
あーちなみに⋯羽のように軽いよなんて嘘ぱちだからね。どんなに軽い子でも、お姫様抱っこすると前に重心が行くからおんぶより困難。前世では、そこそこ力持ちだったから自信あったのに⋯。
「あ、暴れないで下さいましね?それより抱きついて頂ける方が助かりますわ」
その言葉に、アイラお姉様は抱きついてきてくれた。あ、めちゃくちゃいい匂いする。やばい。めちゃくちゃいい匂いする⋯。
はっ!いかんいかん!!
早く保健室に行って、怪我してないかどうか見ないと。入学式には間に合わないかもしれないけど一大事だしね。そうして保健室に、やってきて先生⋯はいない、か。とりあえずベットに降ろした。
「痛むところはありますか?」
「手首くらいで⋯」
あーあれだな。抵抗しようとしてたけど力負けしてたからね。仕方ないよね。少し冷やした方が良さそうですね。
とりあえず、氷かな。保健室を漁って、冷やすものを用意し手首に当てる。真っ赤になっていた。これは痛い⋯。
アイラの可愛さと美しさは分かるけど!!これは頂けないな⋯ほんとクソ男だな!!今度会ったらタダじゃおかない!
私の理想の嫁を!!
第2の嫁になるわけだけど!!あんなあんなハレンチな!!って⋯ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!黒歴史ぃいいい!!
「あの本当にありがとうございま⋯す⋯。なんとお礼を言えばいいか⋯」
「そんなの気にしなくて大丈夫ですわ。あ、少し公爵令嬢らしからぬ事をしてしまいましたが御内密にお願い致しますわね」
「も、勿論ですっ⋯!えっ⋯公爵令嬢⋯?」
「ご挨拶が遅れました。私、ソフィ・カンタレラと申します。どうぞ宜しくお願い致しますわ」
本当は名乗る気なんてなかったのにぃぃぃぃ!!
何やってんだァアアア!!
「私もご挨拶が遅れました⋯申し訳ございません。私はアイラ・ユーフィリアと申します。どうぞ宜しくお願い致します」
あぁああっ!!可愛い!!可愛いわ!!!こんなこと思ってるなんて貴女は知らないでしょうね!!
と、とりあえずよ⋯出会ってしまったのは仕方ないし!元はと言えば私の浅はかな行動が良くなかったのもあるけれども⋯目の保養がまた1人増えたので嬉しいのである。
っていやいや!!
喜んじゃダメだ!!離れないといけないんだって!
「そろそろ落ち着きまして?」
「えっ⋯あっ⋯。本当だ⋯。いつの間にか⋯震えが⋯。⋯⋯落ち着きました⋯」
ニコッと微笑むアイラ。ズキュン!!ぐっはぁああ!!
「カンタレラ様っ?!」
「だ、大丈夫ですわ⋯⋯」
こ、これが!!夢にまで見た主人公!!やばい可愛すぎhshsして食べた───はっ!!だからダメなんだって!!気を強く持つのよ私!!
「あの⋯入学式どうしましょう⋯」
「ユーフィリアさんが大丈夫なのであれば行きましょう?」
「あ、あの⋯おこがましいのですが⋯。カンタレラ様が居てくだされば⋯私は⋯⋯」
えっ待って⋯。ダメその上目遣いからのお願いダメだから!!私の心臓がリアムとはまた違った意味でズキュンドキュンされてKOされるから!!
「わ、私もついておりますから⋯⋯行きましょう⋯か」
「はいっ!!」
ブワッと花が咲きました。
やべ、これ鼻血でて死───。
大丈夫だった。私耐えた。耐えたよ!!皆!!それから遅れて講堂へ行き先生に事情を説明したところ後ろの席から出席することになった。と言っても、入ってきた順に着席しているだけらしい⋯って言うのも私が書いた通りの黒歴史。
今から⋯偉い人の話はすっぽかして考えに没頭する事にする。まず初めの、アイラの出会い編について。
まず、本来であれば出会うべき人物に1人たりとも出会っていない可能性が高い。
一番最初に桜もといサイラの花弁と共に登場するアイラ。その美しさと可愛さに周りにいる人(特に男性)がアイラに見惚れる。
そしてアイラは、初めての学校に憧れと不安を抱きながら門を潜り⋯そこで男子生徒に絡まれるのだ。
決して私のように"ブス!"とか言われる訳ではなく。"可愛いね、これから中まで一緒に行こうよ"と誘われるのだ!でも、相手は男⋯。男に免疫のないアイラは、嫌ですと恐る恐る答える。その断りに逆上した男子生徒がアイラを無理やりに─という所でレン様登場。
"嫌がっているだろう。やめておけ。"と絶対零度の瞳で言いのける。それに戦いた男子生徒⋯まぁ身分もあるけど撤退するのだ。そこで、アイラは御礼を述べる。
そこへ第2の攻略対象⋯グラウスが登場。赤い髪が印象的な騎士様ですね。"ああいう奴にはガツンと言ってやって正解だぜ"と声をかけてくる。
この点に関して私には声をかけられていないのでセーフでもないな。フラグ折ってんじゃん。アイラ会ってない⋯。
次に第3の攻略対象、アクア。将来、大魔導士の彼は"そこ。通行の邪魔"と一言だけ口にして⋯
アイラは慌てて避けるというのがイベントである。
ただ、前にも言ったけれどレン様ルートしか書いていないから不安しかない。乙女ゲームみたいに誰々のルート!とかシナリオがあればいいけど書く前に私死んだので。
それにイレギュラーと言えばスザクやリアムの2人。それと妖精のウィンとソイ。私には闇の魔法は使えても、火はまぁ使える描写を書いてたわね⋯うん。2つだけだった。でも、今は4つの属性を使うことが可能。
私はかなりの悪行を私に行わせてきたけれど、その中で土と風にまつわるものは書いていない。土なら生き埋めとか、風魔法なら⋯切り刻もうとするとか。書いていたと思う。でも、実際に書いてはいない。
だから、私の黒歴史は私の知らない黒歴史と考えるべきなのか、否か。んー⋯確かに違っては来てるのよね⋯⋯。でも、私がアイラに対して酷いことをしなければ処刑されることも、火炙りにされることも、串刺しの刑にされることもないと思い⋯たい。だってここに登場する攻略対象には興味がないし⋯そもそも私には嫁がいるから!!
だから婚約破棄だけしてしまえば⋯こっちのもんだし。あ、そういえば⋯あの時言ってた違うって話一体どういう事なのか聞かないと⋯。
『主は、物騒な事を考えるんだネ。まさか⋯』
ウィン?!切り刻んだりなんてしないわよ?!
『俺の力使って⋯まさか生き埋めとかしないだろうナ?』
する訳ないでしょーが!!私をなんだと思ってるのよ!!
『冗談だヨ!』
『冗談ダ!分かってる。主人は優しいからナ!』
面と向かって言われたら照れるでしょ⋯。でもその冗談シャレにならないからやめてね?!
『はいはーい!』
『わかったわかった!』
分かったのか??これは⋯まぁいいわ。話を元に戻すけど、アイラは今のところ私にしか出会ってない。まずい。
せめて、第4の攻略対象⋯スクラ⋯可愛いゆるふわ系男子!
見た目は!その子と出会ってないかしら。確認する訳にはいかないけれど、仕方ないわね⋯。それに違うといえばアイラの絡まれた事もそう。あんなハレンチな襲われ方が起こるなんておかしいのだ。だって書いてないから。
多分あの時アイラを探してなかったらアイラは今頃⋯外にも出れなくなっていたかもしれない。アイラはこの後、聖女の力を覚醒させるのだけど⋯どうやって⋯覚醒させるんだったか⋯っ───。
思い出そうとすると頭痛が酷くなる。思い出してはいけないとでも言われてるみたいに。思い出さないと困るの!!と思いながら、頑張って思い出そうとするけど⋯思い出せない⋯気分が悪くなってきた。
少し考えるのは、やめよう⋯。
「カンタレラ様、大丈夫ですか⋯?」
「だ、大丈夫ですわ⋯お気遣いありがとうございます⋯」
不安な思いを抱きながらも⋯入学式は無事終了した。レン様が代表の挨拶をしていた時、私を見ていた事さえ気付かないほど私には余裕がなかった。
私は実家から学校に通うことになっていて、軽い説明の後⋯すぐ帰宅する事となった。
因みに、リアムやレン様や他の攻略対象者達は寮に住む。勿論、アイラも女子寮に住む。関わることが少なる事は私にとっても好都合。家に帰るまではそう思っていた。馬車に揺られて、家へと帰ってきた。
「ただいま戻りました」
そこへメイドのネルが出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ。ソフィお嬢様。旦那様がお呼びです」
「えっ?今すぐ?」
「えぇと⋯はい⋯」
「分かりましたわ。ありがとうネル」
そうしてお父様がいるであろう公務室へ。ノックをして──
「ただいま帰りました。ソフィです。お父様」
「入れ」
お父様の顔は、何とも無表情だった。なにか異質な感じがしなくもないけれど⋯。
「お父様、なにか私に御用でしょうか」
「王子との婚約の話だが、婚約破棄された」
「えっ⋯」
えっ?!今日?!婚約破棄されたの?!!え!!やったじゃない!!今まで夢に見てきた婚約破棄!!こんな形で唐突に突きつけられるとは思わなかった。
私は興奮していた。これでバットエンド回避に近づいたと。これで少しは生きる可能性が増えた。そう思っていた。
首に強烈な痛みが走るまでは─────。




