21、 Bane And Dark Ⅲ
急にかっこよくなるタイトル笑
これには、意味があります。とまた、ソフィのお馬鹿ぶりが炸裂します。
ソフィside
あれから、嫁の国をたくさん案内してもらった後⋯私は無事に家へと帰ってきた。
「あ──!!課題!!」
そう、火の魔法の課題があるのだ。
幼い頃から頑張っていた甲斐もあって、殆どはマスターしている。ただ、闇魔法をあまり使うべきではないから私に唯一ある火属性の魔法の特訓をしているのである。
家庭的に役立つ程度なら難なく使えるのだけれど⋯例えば攻撃技の上級魔法に当たるものは、まだ使えない。
何故なら、私の基本となる基盤が闇魔法であり得意なのも闇魔法であり、火属性の魔法は、ただのオプションだから。
少し使えたらいいね!って事。でも、私は使えるようになっておきたい。もしかしたら、戦闘で役立つかもしれないしね。
それと、お忘れではないだろうか。ウィンとソイ。2人の精霊と契約したことで風と土魔法を使えるようになったのは分かるんだけど。まだ特訓とかしてないから⋯それも、していかないといけない。
体術は、そこそこ完璧だとは思うけれど魔法も使えるに越したことはない。というわけで、スザクのお家へレッツゴー!!
「スザク!」
「うわっ?!」
「あらあら、そんな驚かなくても良いじゃない」
「その床から、ニョキっと出てくるのやめろよな?!」
「だって⋯スザクの驚く姿が面白いんだもの!」
因みに私は満面の笑みです!!
「タチ悪い⋯」
「ふふふ⋯!」
「課題は、やってきたか?」
「えぇ、座学は理解した⋯つもりなんだけど⋯」
「また失敗するかもってか?」
「まぁ、ね」
「そう思ってるうちは出来ないぞ」
「──はぁーい⋯スザク師匠⋯」
だってね?元々、私に火属性なんてある設定作ってないのよ?それに、ウィンとソイの風と土魔法もそう。だって闇魔法で何とかなったし。
闇こそが悪⋯!!みたいなものがあった訳で。それに私、破滅しかないし??とまぁ⋯それを何とかして回避しようとしている訳だけれど⋯⋯。
なんと言うか⋯物語補正が学園に入ってから、あるのでは無いかと思ってしまうのだ。学園に入るまでに、出来る事はやっておく。
これが私のモットー。あと推しをhshs⋯⋯⋯ゲフンゲフン⋯見守るのよ!!
そうして、スザク師匠の厳しい特訓を毎日行っていた。今日は、実技練習。
「ソフィ、まずは外に出よう」
「分かったわ!師匠!」
そうして、お庭へと出てきた。気持ちがいいわ⋯。
「さてと、ここでいいな。まずは、魔力を体に巡らせるところからだ」
「はーい!」
「と言っても⋯闇魔法は俺達の得意分野だからすんなり取得はできただろうけど。ソフィの火属性の魔法は小指に魔力を少し貯めるので精一杯だと思う。とりあえず、最初は分からないだろうから、俺が魔力を流す。それで感覚を掴め。いいな?」
今まで、課題は勿論だったけど闇魔法は言葉だけで難なく覚えることが出来た。身体に魔力を流す事も可能だけれど⋯師匠が言うには魔力を流すのだとしても属性が変わると、また違ったものになるらしい。
ただし、火、水、土、風魔法は今回魔力を流すという課題を習得すれば水以外の魔法が扱えるようになる。簡単に言えば、闇魔法を使うためには闇魔法に適応する魔力の流し方があって、火、水、土、風魔法この4つにも適応する魔力の流し方がある。
最後に光魔法に適応する魔力の流し方も、あるということ。理解⋯出来たかしら?
『『「はいっ!!」』』
「あれ?なんか今⋯ソフィ以外の声が混じってなかったか?」
「あ⋯それは⋯」
勿論⋯。
『ウィンだヨ?』
『ソイだゼ!!』
そういう事。
『ボク達も、今日から練習だヨ』
『知識だけは、あるからナ!!』
「え⋯?一体、誰が喋ってるんだよ」
「スザク、ここに妖精が2人いるのよ。風の妖精と土の妖精。風の妖精がウィン」
『ウィンだヨ。宜しくネ?スザク』
「そして、こっちが土の妖精ソイ」
『よろしくナ!スザク!!』
「いやだから、自己紹介されても──。姿が見えないから分からない⋯。はぁ、まぁいいか⋯俺はスザク。宜しくな」
『『宜しく!!』』
「ねぇねぇ2人とも、スザクに見せることは出来ないの?」
『出来なくもないけど──まだ嫌だネ』
『そうだナ』
「そういう事⋯⋯」
って、これってスザクに聞こえてる?!
『大丈夫だヨ。聞こえてないヨ』
『オレ達は、自由に聞かせれる相手を変えれるからナ!』
分かりずらいわよ⋯。
「あと返答ありがとう」
『うん!いいヨ!』
『どういたしましてだナ!』
「2人はなんて?俺には聞こえなかった⋯」
「2人はね、時が来たらって」
「ふぅん⋯分かった。そうだな、声の音色で分かるから、それで対応する」
「ありがとう」
「じゃあ、やるぞ。肩に手を置く」
「分かったわ」
そうして、私の肩に手を置いたスザク。
「流す」
肩から、冷たい何かが流れてきた。
それは身体中に回っていく。
これが魔力を身体に流すということね。
『おぉ⋯⋯!なんか暖かくなってきたヨ!!』
『すごいナ⋯!!これが流すって事なんだナ!』
「何となく⋯分かったわ」
「早いな?」
そう言ったスザクは直ぐに肩から手を離した。
「じゃあ次は自分で、やってみろ」
「はいっ!!」
私は、魔力となるものを身体に少しずつ流していく。巡回するように───。でも、半分くらいでシュルシュルと消えてしまう。
あれ?なんで??
『上手くいかないナ⋯』
『でも、ここまで出来たのは進歩だヨ!今までのボク達だったら、これも出来なかったヨ。ソイ、頑張ろう』
『そうだナ!!』
2人もやる気、満々。
これは私も負けてられないわ!!
そうして、身体に魔力を流すという特訓を行って⋯⋯⋯1時間ほど。
「で、できた!!」
『ボクも!』
『オレも!!』
「本当だな⋯⋯。ちゃんと身体全身に魔力が行き渡ってる⋯。よしそれが出来たら、次は魔力を1箇所に留めるよう特訓だ」
「はい!」
「と、その前に一つ質問だ。魔力を1箇所に留める場合と全身に魔力を巡らせる場合、どのような効果が得られるか」
「全身は───」
『防御だったり、身体の向上だヨ』
「正解だ、ウィン」
「ちょっと!!次は、1箇所に留める場合は────」
『1番力を出したい時にだナ。例えば、足に魔力を留めると足を早くしたり出来るナ。手だったら、腕力が。全体に流す時より腕力のステータスが向上するとかナ』
「正解だソイ。例えば数値で現すなら、全体に流した時の腕力のプラスは+5に対し、1箇所に留めた場合は+10になる。ただし留めた場所だけだ。今、例えた例でいくと2倍になるという訳では無い。魔力を留めた分だけ、+の数値は上がる。だから、魔力が多ければ多いほど有利で1箇所に留めることが出来る魔力量が多ければ多いほど強さが増す訳だ。ただし、魔力量の加減を見誤ると魔力切れをおこして起きれなくなるから気をつけろよ」
「ぐぬぬ⋯⋯次こそは⋯⋯!!」
『『はーい!!』』
そして、1箇所に留める特訓をしたのは良かったのだけれど⋯なかなか上手くいかない。それから、来る日も来る日も特訓に励んだ。
出来なかったことが1つずつ出来るようになるって、すごく気持ちいい!!!そうよね!!ウィン!ソイ!
『『うん!!』』
『ボク⋯風を扱うことが出来るようになったしネ!!』
『オレだって!!土で植物を増やしたり、再生させたり出来るようになったしナ!!!』
「えへへ⋯⋯3人で頑張ったもんね!!」
私達3人は良きライバルであり、親友であり、仲間でもあり⋯⋯大切な家族であり⋯この子達と巡り会えて幸せ────────って待って??私⋯大事なこと忘れてない??
婚約破棄できてなぁあああいいい!!!
今回で幼少期あたりは、終わりかな。もうすぐ本編に突入です!




