18、奇跡の治療
ぼちぼち投稿していきます。
「どれくらい時間が経ったかしら⋯」
『そんなに時間は経ってないヨ』
『そうだゾ』
「という事は──1時間?」
私からすると、かなり濃厚な時間を過ごしていた気がしたのだけれど⋯。なんて、ソイとウィンと話していたら⋯
「戻ってきたか⋯!!!」
「えっ!?」
森を抜けた先に、グレンさんが待ち構えていた。
「グレンさん!?なんで、此処にいるんです?」
「その前にだ。失礼」
体のあちこちを触られる。これは触診だな。
「大丈夫ですよ?」
「不思議なほど⋯大丈夫だな」
「もっ、ちろんですわよ!」
『まぁ⋯精霊様に気に入られてるしネ』
『だナ。じゃないとシンデル』
おーい!やめれい。死んでるとか言わないで!?
本当でも!!
「どうした?眉間に皺を寄せて」
「なんでもありません。あ、これ⋯例の花です」
「ほ、本当に持ち帰ったんだな⋯。無傷で⋯」
「えぇ!!アインちゃんと約束しましたもの。グレンさん、お薬を作って頂けますか?」
「勿論だ」
そうして、グレンさんは私が持って帰った花を
すり潰し、煎じ薬を作ってくれた。私は、と言うと⋯⋯⋯疲れていたのか、アインちゃんに寄り添うように眠った。
『ソイ、ボクたちも寝ようヨ』
『そうだナ』
ソイとウィンも私の頭の上を寝床にして
寝たそうな。
****
チュンチュン⋯⋯
「ふわぁぁ⋯⋯」
「⋯⋯ソフィ、お姉ちゃん⋯⋯?」
「⋯⋯おはよう。お花、持って帰ってきたわよ。って、あ!!」
「2人とも、よく眠っていたな。薬は完成した。持って帰れ」
「先生!!」
「まさか先生と言われるとは。まぁいい、そうだ。ソフィ。君に、客が来ているぞ」
「え?」
そうして入ってきたのは────
「ソフィ!!無事だったとね?!」
きゃぁぁぁああああ!!!!私の王子様!!
なんちゃって!!!凄い心配してくれているのが伝わる顔だった。そうして、ズカズカという言い方が正しい。
私に近づいてきたと思ったら─────
ぎゅうっと抱きしめられた。
「!?!?」
「凄い心配した。おいは⋯⋯ソフィに何かあったら──ソフィ?!」
私は⋯⋯というと。崩れ落ちた。
え?何でって?私、前世で男性と付き合ったことも皆無。付き合う前に、死んだが正しい。前世のほとんどを妄想で、生きてやり過ごしてきた。
私の1番の王子様に抱きしめられているこの状況に崩れない訳がなかった。
免疫、無さすぎだわ⋯⋯。
「ソフィ大丈夫たい?!」
「大丈夫⋯⋯⋯抱きしめてもらえるのは、嬉しいから⋯⋯」
多分⋯顔は真っ赤だろう。
それぐらい、熱い。いや、暑い。
心臓がドクドクと早まる。
あ、鼻血でそう──────
「!?!?!ごめんたい⋯!!!おい、思わず⋯!」
今度は、リアムが真っ赤になった。
あぁ⋯。麗しいです⋯!!グッジョブありがとう!!照れリアムを拝めたわ!!!
「大丈夫です⋯⋯。私に、免疫が、ないだけだから──」
「免疫がない⋯⋯⋯おいが初めてたい⋯?」
「え?抱きしめられたのは、うん⋯」
「ソフィの初めて⋯。嬉しか⋯」
「へ⋯⋯?」
今、なんて?
「ゴホン。仲睦まじいのは結構だが、そろそろ本題に入ってくれるか?」
「───!!申し訳ない⋯⋯!!アインという女の子を探していたんだけど、この子が?」
「あぁ⋯」
「良かった⋯!お父さんが心配してるよ。その薬も一緒に持って帰ろう。あ、傷口は⋯」
「大丈夫だ。人間だったら、全治数週間はかかるだろうが。無理しなければ、動いても平気だ。向こうにも医者は、いるだろう」
「うん⋯!お医者さまいるよ!私、おとうさんのところに帰る!お姉ちゃんが、もってきてくれたこの⋯お薬、おかあさんに届けるの⋯!」
「それじゃあ⋯」
「とりあえず⋯待て。リム。君も、朝飯は、まだだろう?」
「え⋯。あ⋯うん」
「よし、飯を食べて行ってから村に戻れ。少し距離が、あるからな」
「ありがとう」
そうして私達は、四人で食事をとった。
「美味しかったわ」
「うん!!」
ニッコリと可愛い笑みを浮かべるアインちゃん。
あ、そういえば──ウィンとソイは⋯?
『おはヨ』
『起きてるゾ』
あら⋯!私の頭の上に居たの?!
『何だかんだで寝心地よかったからネ』
『だナ』
食事は?
『精霊のボクたちは、食事をとる必要は、ないんだヨ』
『まぁ⋯⋯取れなくもないけどナ』
プロテイン飲むって言ってたものね。そんなこんなで、2人とも話してるうちに食事は終わり⋯⋯
「グレンお兄ちゃん⋯!わたしを診てくれてありがとう。お母さん、たすけにかえるね!」
「ん。気をつけてな。まぁ2人も護衛がいるんだ。大丈夫だろうが」
「責任をもって俺が、ご両親に会わせますから」
「頼んだぞ。リム」
「はい⋯!」
「では、グレン先生⋯大変お世話になりました。また、会いましょうね」
「そうだな。お前なら、みんな歓迎する。気をつけて」
「はい!ありがとうございます!でも、私にはリムがいるので大丈夫ですわ!!」
えぇ!!なんせ尊い推しがいるんですもの!ズッキュンドッキュン!!!もう、それはそれは、愛しまくってますわよ!!
おっーほっほっほっ!!
そうして村を離れ────
「お父さん⋯!!」
「────!!!アイン⋯!!!あぁ、どこに行っていたんだ!!俺はっ⋯アインに何かあったら俺はっ⋯!!」
「お父さん⋯!!泣くのは、まだはやいの!!お母さんに会いにいく⋯!」
アインちゃんは、そう言うと、お父さんの腕からすり抜けて、母親の元へ。そこで、あの薬を飲ませた。
「お母さん、これをのんでね⋯」
何とか、飲みきったアインちゃんのお母さん。
飲みきった直後─────
アインちゃんのお母さんの体が⋯
「「「「眩し⋯!!」」」」
眩く光った。そして、眩しさが消えた頃には──
「⋯⋯アイン⋯に、貴方?」
「ああ⋯ぁ──!!奇跡だッ⋯!!マーゼル!!」
「お母さん⋯!!」
リアムから聞いた話、アインちゃんのお父様、コーネルさんが言うにはマーゼルさんは急に倒れたらしく医者に診て貰ったそうだけど、治る見込みがないと言われていたんだって。
そんな矢先、娘のアインちゃんが行方不明。
そんな時に私を探しに来てくれたリアムが出くわして⋯⋯。後は村を回ってたみたい。
リアム───かっこいい⋯!!
わざわざ私の為に探してくれるとか王子様かよ!!って王子様だったわ。
私は、ますます、リアムに惚れてしまったのでした。
「ほんとに良かった⋯⋯⋯」
「お姉ちゃん、ありがとう!!お姉ちゃんのお陰で、お母さん元気になったよ!!」
「全然⋯!私のお陰じゃなくて、アインちゃんが勇気をだして森へ向かったから⋯助けられたのよ。自分に誇りを持って。もし、アインちゃんが行動を起こした日以外に、動いていたら結果は違うかったかもしれないんだから。だから、お母さんを助けたのは、アインちゃん。貴女よ」
「えへへ⋯⋯!うん、お姉ちゃん!ありがとう!!!でもね、お姉ちゃんが居てくれなかったら⋯お母さん、今みたいに元気になれなかったとおもうの。だから⋯本当に、ありがとう!!」
「ふふ⋯。感謝の気持ち、受け取るわね」
「うん!!」
アインちゃんは、とてもいい子だ。このまま育てば⋯とても頭の良い思いやりある子に育つだろう。将来が既に楽しみである。
そうして、私達は村を離れた。
Q、スザクさん、スザクさん!好きな食べ物は何ですか!
スザク:何度も呼ぶな…聞こえてる。えっと……手料理……。
??:誰の?
スザク:わ、分かってるだろ?!言わせようとするな!
答えは、お分かりでしょうかw




