17、初めての友達
続けて、イケおじ様に答えを述べる。作ることは可能よ。
『そうか。では、2人に何か作ってあげてくれ』
なるほど。私の魔力が含まれた物を渡して、受け取って貰えると成立する仕組みかしら?
『そういう事だ』
そうだなぁ⋯⋯!私と、お揃いが良いなぁ⋯。そうだわ!!ピアスに、しましょ!!闇の力を少しだけ引き出しイメージする。
生成。
私の手には3つの、大と小2つ⋯黒に紫がかった星型のピアスが出来上がった。
「じゃあコレを、ウィンとソイに」
2人の小さな手に乗せた。すると───光った。
私の手にあるモノも。
光が収まると、手にはピアスが、あるのだけれど⋯。ピアスを見ると角度によって茶色や緑に見えた。す、すごい!!2人のピアスも、そうだった。茶色は、ソイ。緑は、ウィンの色。
「お揃いね!!」
友達と、お揃いなんて出来るの初めて!!私は嬉嬉として喜んだ。
『お前達、出てきなさい。息子達が此処を少しの間、離れるのだぞ』
コソコソと出てきた妖精4人。髪の色で分かった。ソイとウィンのお母さんと、お父さんだ。これは、ご挨拶しないと。
「初めまして、ソイとウィンのお母様とお父様ですね。私はソフィ・カンタレラと申します。当分の間、2人をお借り致します。決して、傷つけるような事は精霊様に誓って致しません。それと⋯ご両親の許可なく契約をしてしまい、すみませんでした」
私は深々と頭を下げた。よくよく考えると軽率だった。
『あ、頭を下げないでっ!』
ソイの、お母さんがそう言った。
『そうよ!!私達は貴女に感謝しているの⋯』
次に言ったのは、ウィンのお母さん。その声を聞いて顔を上げた。
「え?」
『あぁ⋯息子をどうか、宜しく頼みます。ソフィさん』
ソイのお父さんは、今度は私と逆で頭を下げて言った。
『息子が、あんなにイキイキしている所を見るのは久しぶりだった⋯。ウィンは少々頭が硬いところがあるが悪い子じゃないんだ。どうか宜しくお願いする』
「はいっ!!大切な息子さん達、私が責任をもってお預かり致します⋯!」
お願いします⋯とお母さん、お2人にも頭を下げられた。
「頭を、あげてください!私は大したことはしてないし。それに、友人が出来てとても嬉しいです。こちらが頭を下げないといけないです」
『ソフィ⋯。堂々巡りになりそうだから、その辺でな。そういえば、この森に入ってきたのはなんの用事だったのか⋯覚えているか?』
「覚えてますよ!!勿論!約束したので⋯!!万病を治す花を1輪⋯分けてもらいに来たんです」
『忘れていなかったようで何よりだ。では、そうだな⋯タウ』
『はいっ⋯!』
ソイのお父さんはタウさんと言うらしい。
『案内を』
『畏まりました』
『それから、エウン』
『はっ!』
ウィンのお父さんは、エウンさんと言うらしい。
『一緒に同行しなさい』
『仰せのままに』
『次にセイとイアン』
『はい』
『はいっ⋯!』
セイさんは、ソイのお母さん。
イアンさんは、ウィンのお母さん。
ということが判明。
『2人の旅支度を、整えてあげなさい』
『『はいっ⋯!!』』
『では決まったな』
叔父様⋯何から何まで、ありがとうございます。
『お礼を言うのは、こちらだ。また、会える日を楽しみにしているよ』
はい!私も!
そうして、タウさんとエウンさんの案内により、難なく目的の物を見つけることが出来た。
「光ってる!綺麗⋯。どうも、ありがとう。これで、約束が果たせるわ!そう言えば⋯妖精の姿って、人間や獣人に見えるの?」
『基本は、私達が見せたいと思った時にしか見えません』
ソイのお父さん。タウさんが、教えてくれた。
「なるほど。じゃあ、今この状態で喋っていたら⋯私は独り言を喋っているヤバい奴になるわけね。御教授どうもありがとうございます。タウさん」
『いえいえ。ソイ。これからは、ソフィさんにソイが教えるんだぞ』
『わかってるヨ⋯!!』
『そうだ、ウィンもだからな。知識は多いからな誰よりも』
『もちろんだヨ』
「へぇ〜!!流石2人ね!!知識は、あってナンボよ!」
それに、知識が人より多いのも誇れる事なのに。なぜ落ちこぼれ扱いに、なるのか分からないわ。
『えへへ⋯そんな風に褒められたのは初めてだヨ』
ウィン!可愛い!!ギュッってしたい!!すんでのところで、抑えた。お父様達おられるし⋯ね⋯我慢よ!!!
負けるな理性!
でも、私の顔が醜く歪んでしまうのは許して欲しい。その後、お家へと案内されたが、とってもとっても可愛いミニチュアな⋯お家だった。
か、可愛いいい!!!
「お家の外観も素敵!!ソイとウィンのお家は⋯お隣さんなのね」
『まぁナ』
『そうだヨ』
「ふふ⋯幼なじみかぁ〜いいなぁ〜」
まぁ、男同士の幼なじみって結構珍しい気もするけど少女漫画の見すぎよね。うん。そんな事よりも、家の中でバタバタと動き回る音がする。急な出立だものね⋯。
『ボクタチ、こんなことになるなんて思わなかったヨ』
『オレもダ』
「私もよ。2人と考えることは一緒ね!仲間ぽくて良いじゃない!」
私、熱い友情モノも、すごく大好きなのである。前世では確かに、夢を見る乙女チックなところも勿論あった⋯。
それが黒歴史にまで発展した訳なんだけど。その乙女チックな私が次に推していたのが!!不良達の友情よ!!!
喧嘩して拳で語り合って⋯友情を深める!!
この上なく素晴らしい友情と絆!!!
たまらないわよね!!その男達が、またイケメンときたら⋯⋯ぐへへ⋯。
『うわっ?!気持ち悪イ、かおしてるゾ!?』
『わぁ⋯ほんとだネ』
ハッ!いかんいかん⋯気をつけなくちゃっ!!
「一言、二言⋯多いわよ?」
と言えば⋯⋯2人は沈黙する。そんなに私の笑顔が怖いかしら?なーんてね。分かってるわよ。
「そんな怖がらなくても良いでしょ」
『あ、あれは⋯人を殺せる⋯ゾ!?』
『⋯ボク⋯同意したくないけド───そうだネ⋯』
ちょっと、笑顔の練習した方が⋯いいかしら──。
─────
───
──
『出来たわ!!』
『こっちもよ!!』
同時に、バァン!と扉を開けて出てきたお母様達。
「息ピッタリですわね」
そう言えば、2人は照れていた。
きゃーっ!!可愛い!!The cute!!!この世界パネェわ!!癒しがたくさん!!ウハウハよ!!!
黒歴史⋯最高!!!!!
それから、すぐに⋯⋯お別れの時──。
『ソイ、元気に過ごすのだぞ⋯』
『分かってるっテ!!そんな心配すんなっテ!!』
『もう⋯⋯ちゃんとソフィ様の言うこと聞いてね?』
『聞くに決まってるだロ!!』
と、ソイは照れているのか⋯ほんのわずか頬が赤い。そして、つっけんどんな言い方をしているが表情は、すごく嬉しそうな顔だ。3人で、ひとしきりに抱きしめあっている。
一方、ウィンはと言うと。
『向こうでも筋肉を鍛えるんだ。分かったな?』
『はい、お父様。欠かさずトレーニングは続けますヨ』
『プロテインも大事よ』
『はい、お母様。毎日ちゃんと摂取しますヨ』
いや会話おかしいでしょ!!なんで筋肉の話してんのよ!!妖精よ!!筋肉つけないで!!
理想崩れるわよ!!
いやでも待って!?
ウィンのお父さん、エウンさん。
確かに⋯筋肉があるように見える。ただし⋯ゴリマッチョではなく、細マッチョ。
うーん。ウィンが細マッチョ⋯。悪くない⋯天然系彼の服の中は⋯ほんのりムキムキでしたとか⋯うん。
イケるわ!!美味しく頂けるわ!!わっと⋯!!危ない危ない⋯!!妄想が、ダダ漏れになっている。
そうして、2人に別れを告げた両親達は私達を見送ってくれた。
Q、ウィンとソイのお父さんとお母さんの分かりやすい名前の覚え方を教えて下さい。
✵ウィン✵:じゃあボクが説明するよ。お父様は、ウィンのウィの部分だけ次の文字になってるんだよ。あいうえお順だヨ。ウ→エ、ィ→ウ、ン→ン。分かったよネ?お母様は逆。ウ→イ、ィ→ア、ン→ン。覚えやすいでしョ?
✷ソイ✷:じゃあ、今度はオレが説明するナ!さっき、ウィンが説明した通り全く一緒ダ!オレの名前はソイだかラ……父さんがソ→タ、イ→ウ。母さんは、ソ→セ、イ→イ。全部一緒だと思ってたけド…よくよく考えたら違うナ…。
✵ウィン✵:マヌケだネ。
✷ソイ✷:言うナ!




