15、捜索
今回かなり短いです。なので明日もちゃんと投稿します。評価もして頂けて大変ありがとうございます。
リアムside
異変に気がついたのは、俺がソフィの部屋を尋ねた時。部屋をノックしても返事がない。
寝てるのかと思ったが、とりあえず断りを入れてから入る。部屋の中はシーンとしていた。物音、寝息1つもしない。
そして、ソフィの匂いが全くといってない。本来ならば、部屋いっぱいに香りが残っていても、おかしくないのだが⋯。ふんわりと、匂いが残っているだけ。
おい達、獣人は匂いに敏感だ。嗅覚が獣と一緒だから。匂いを辿ればいいんだけど不自然なことに、ベッドからしか匂いがしない。
ソフィ以外の匂いが、ある訳でもない。
隈無く部屋を探し回った。そして、たどり着いたのは。暖炉横。クルッと扉では無いところが回った。
「?!」
そのまま、俺は滑り落ちていった。
───
──
─
少し痛い⋯お尻から着地した。此処は⋯村⋯??
「うわぁっ!?金髪の兄ちゃんが突然、出てきた!!」
「生きてる?いきてるのかな?!」
「生きてる」
俺は子供の返答に答えた。
「生きてたー!!」
「一体ここは、何処たい⋯?」
「ここは⋯クートン村だよ!!」
クートン⋯。街から西側にある村か。街から城までは、かなりの距離がある。あの部屋からこんな所まで出てくる隠し通路なんて知らなかった。
そんな時、1人の男が慌ただしく声を上げていた。
「アイン!!アイン〜!!どこにいるんだ!!早く出ておいで!!」
一体どうしたのだと言うのだろうか。
「どうしたんだ?」
立ち上がりながら、その男に問いかけた。
すぐ近くまで来ていたおかげで、俺の問いかけにすぐ気づいてくれた。
「私の大事な娘が、朝起きたら突然いなくなったんです⋯!!妻も、床に伏せているというのにッ⋯!あの子まで失ったら私はッ⋯」
「ちょっと待て⋯。娘が今朝、行方不明になったわけだな?」
「えぇ⋯はい。だから、早く探さないと⋯!!あの子に何かあったら⋯!!」
「分かった。俺も一緒に探す。実は、俺も探している人がいるんだ」
「本当ですか⋯!!」
「あぁ。そうだ⋯娘の容姿を教えてくれるだろうか」
「青い長髪に黄色の目をした、これくらいの身長の子です」
「分かった。名は⋯アインだったかな?」
「はいっ⋯!あ、あの⋯ところで貴方は⋯⋯」
「え、えっーと⋯リムだ。宜しく」
この村にまで、おいの容姿の情報が回っていない事は不幸中の幸いだ。ただ、服がこれじゃ⋯。どうするか⋯。
「宜しくお願いします」
「早速で申し訳ないんだが⋯⋯。この村の服を貸してくれないか」
「そ、それは別に構いませんが⋯」
「ありがとう。では早く支度しよう」
「はっ⋯はいっ!」
そうして、素早く着替えフード付きの上着も貸してもらった。
「えっと⋯」
「あぁ!申し遅れました⋯!私は、コーネルと申します」
「コーネルさん、俺は街で話を聞いてくる。コーネルさんは、この村と周辺を探して貰えるだろうか」
「はいっ⋯!!」
そして、おいは⋯⋯街へと向かった。
────
───
──
街に着くと、なにやら騒がしい。ヒソヒソと話す声を聞いてみれば⋯
『人間が、こんな所に来るなんて⋯』
『しかも、女の子を抱えたまま医者を!と叫ぶじゃないか』
『あぁ⋯あの子はもう終わりかもしれない⋯』
人間?!
「すまない⋯!!そこの、ご婦人方!人間が、此処に来たのか?!」
「「「うわっ?!」」」
「あ⋯失礼した⋯」
「いえいえ、良いのよ。そうなのよ、1時間ほど前にね黒い髪の人間が負傷した女の子を連れて、此処にやって来てね。来たと思ったら早々、大きな声を出して『どなたか、お医者様は、いらっしゃいませんか!!』と叫ぶじゃないか」
「あんな傷をつけておきながら、何をふざけたことを!」
固定概念は恐ろしか。
違う見方も出来なくなってしまうのは、視野が狭くなるたい。改めて、気をつけようと心に誓った。
そう誓いながら、話を促す。
「あんな傷⋯とは?」
「女の子の腕が真っ赤に、なっていたのさ」
「そうそう!!布で巻いていたようだけど、その布は真っ赤に染まっていたんだよ!それに、あの娘は、服からして4つのうちの村の娘か何かだろうね⋯可哀想に⋯」
可哀想にという前に、何か行動を起こそうとは思わなかったのか?と思うが、かなり重要な話だ。
その人間は、間違いなくソフィだ。
「負傷者の女の子は、どんな容姿だった?」
「ん?青い長髪の女の子だったよ」
間違いない。多分きっと⋯コーネルさんの娘さんだ。
「そうか。その人達は、何処に?」
「それがさァ、フード被った謎の人物に着いて行ったんだよ。あのフードの男も、どこかの村の奴じゃないかしらねぇ」
「情報ありがとう」
「いいのよ〜」
おいは、その場を直ぐさま後にした──。
ソフィ⋯。無事でいてくれ⋯!!
コーネルさんの娘さんも⋯。すぐに、見つけるたい────!!!
Q、ソフィさんソフィさん、次は貴方の出番ですか?
ソフィ:えぇ、そうよ!次は……森の中に突入するんだから!!楽しくなるといいわね。




