13、キュレンデルの森
明日とか言いつつなかなか投稿できてなくてすみません。今回も楽しんで頂けたら嬉しい限りです。
「いててて⋯。此処、どこよ⋯」
私は、お城から、かなり離れた場所にいた。え、何故かって?私にも、訳が分からない。
遡ること数十分前───。
そう、私が鼻血で倒れて⋯なにか別件の用事があるらしい、リアムが部屋に来るまでの間、掃除をしていた。私は気持ちよく掃除していた。
いや、落ち着かなかったが正解。
だって名前は名乗ってないし、いや知られてたけど。礼儀正しい令嬢とは、ほぼ遠かった。鼻血、出して倒れたし⋯。
そんなことを悶々と考えていたから⋯人が入ってきた事にすら、気づかなかった。
ほんとにマヌケよね。
今更、考えても仕方ないんだけど。
一思いに、ふけって掃除していたら⋯誰かに押され壁際にぶつかるとグルンって回転したの!!
えぇ⋯!!前世で言う忍者屋敷のように!!そうね、扉が閉まる際に見えたのは───
紛れもなく、白と黒のレースをあしらった服。つまり、メイド服。あの3人のうち誰かと思われた。
反対側に移動した私は、もの凄い速さで一気に滑り落ちていった。かなりの時間を滑ってるなと思った途端、お尻が痛い⋯。
えぇ、地面に放り出されたからですわ。
そして、帰ろうと試みました。私の得意魔法、闇の魔法を使って。
ですが─────────
「Oh my God⋯⋯!!」
嘘でしょ⋯闇の魔法が使えない?!そんなバナナ!!えぇ、ウケなかったでしょうね。
穴があったら入りたいわ⋯!
懇親のボケは、もう転んだでしょうね!!!
とにかく!あの⋯とおーくにあるお城まで、徒歩で帰りますか。ふぅ⋯普通の令嬢だったら泣きじゃくって喚きまくって、食い散らかしてるところよ!!
そうして─────
私は、ゆっくりと歩きつつ、道草に生えている草や花を頂きながら、森の中を進んでいた。
すると、小さな女の子が何故か傷を負って倒れていた。腕から沢山の血が出ている。そして、意識がないのか、呼吸も荒い。
これは本当に、ヤバイわ。
とりあえず、傷口を────!!
深く突き刺さったかのような、2つの傷口。これは獣か何かにやられたに違いないわ。
布は無いので、ドレスを、おもいッきり破って
傷口をキツく締めた。そして、心臓より高い位置に腕を上げる。一旦、応急処置よ。
処置の仕方が良かったのか、血は難無く止まった。ホッとした⋯。安定した呼吸が聞こえてくる、少女の荒かった息も落ち着きを取り戻していた。
かなりの出血量だったけど───
なんとか、一命は取り留めたようで嬉しいの一言しかない。人間だったら、もう死んでいると思う。
それより、こんな所にいてはダメ。早く治療してもらわなくちゃ。おんぶするしかないわ。早く行かなくちゃ⋯⋯⋯⋯もう一度使えないかしら⋯。身体能力を、あげる魔法。
上限解除
あ。いけた。魔力を使う量が少ないものなら使用できるみたいね。これで早く、どこかに行けるわ!街が、あるかもしれない。
さぁ急ぐわよ!!
何とか街に着いたのは良かった。だけど私は忘れていた。この国には、獣人しかいないことに。私が街に着いた途端、獣人達は一切に私を見た。そして顔に書いてある。
なぜ人間のお前が俺達の領地にいるのだと。
うん、歓迎されないわよね!!えぇ、仕方ありませんもの。でも私、こんなのへっちゃらなんだから!!!
なんせ、この子の命が、かかっている。
獣人達が、私に対して敵意をむきだした状態で近づいてくる。でもそんな状態だろうが、どうってことない。
「すみません!!どなたかお医者様はいらっしゃいませんか!!この子が怪我をしているのです!!」
私の発言にザワザワしだす。
「どなたか!お医者様は、いらっしゃいませんか!!」
1人、集団の波をかき分けて来たフードを被った1人の男性。
「とりあえず、その子を連れて来るんだ」
「はいっ!」
その男性に着いて行った。
街から少し離れると違う集落が見えた。
そして、その集落にたどり着いた途端───。
「グレンお兄ちゃん!!」
着いてこいと言った彼は子供に囲まれた。彼の名はグレンというのだろう。
「お前ら、ちょっと大人しくしてろ。患者だ」
「「「かんじゃさん?!じゅんびするね!!」」」
「あぁ、頼む。それと、こっちだ」
「はい」
言われるがままについて行き、木の小屋へと案内された。中は質素だが、清潔⋯なのだろうか。
貧困ぽい気がしなくもない家の中だった。
「そのベットに寝かせてくれ。症状を見る」
「わかりました」
女の子をベットの藁に寝かせる。
そして、グレンさんは女の子の傷を確認する。
「⋯正しい処置のおかげだな。命に別状はない。薬草を塗っておけば大丈夫だろう」
「良かったですわ⋯」
ほっと安堵した。
そして、彼は緑っぽいクリーム状の物を傷口に塗っていた。この部屋には薬品ぽいものはあちらこちらに置いてある。あ、そうだ。
連れてくる際に、見つけた薬草を渡しておこうかしら。
「あの、この薬草使えますか?」
「これは───また高価な⋯」
「???高価なのですか?タダで手に入れましたけど」
「まさかとは思うが⋯。キュレンデルの森から取ってきたのか?」
「キュレンデル??あぁ、あの森の中のことですか?」
「よく生きてこれたな」
「えっと、何にも出くわしませんでしたし。それに、その女の子と出会ったのも、そのキュレンデルの森ですわよ」
「なっ⋯!?──そうか。余程の理由が、あったか⋯」
ん?この驚きよう⋯。
「危険なのですか?キュレンデルの森は」
「あぁ。獣人でも数人の凄腕がいないと仕留めれるか分からない⋯ぐらいの魔物がうじゃうじゃと生息している。だから、この村や街の者たちは一切、入ろうとしない。旅人も勿論だが」
「ほう。凄腕がいても、適うか微妙な所ってことですわね」
「あぁ⋯⋯。ただ、たまに入ろうとする奴らが居る。どうしても欲しいものが、ある時だけに命懸けでな」
「例えば万病に効く薬草だとか?」
「あぁ⋯そうだ」
「へぇ⋯⋯ではこれとか?コレとか?」
ポケットから、たくさんの薬草や花を取り出す。
「!?!?」
一体どこから出したのかって?
闇のポケットからですわよ!おーっほっほっほっ!えぇえぇ、私はですね、ドラ○もんの4〇元ポケット〜!!とか作ってみたかったの。そして、成功したんですわ!!
思ったものを思い浮かべると、入れたものであればすぐに出てくるのです。便利でしょう?
「これは⋯!!凄いぞ?!」
「薬草や花ですかね?」
「あぁ、そうだ!!この花は、あの婆さんに効くし。この薬草は、じいさんとこの息子に効くし⋯」
1人でブツブツ言っている。
「タダで、あげますわよ」
「なっ?!高価な物なんだぞ?!」
「えぇ、高価なのかもしれませんが⋯私は知りませんもの。この子達の価値なんて。価値が、わかる方に渡すのが⋯この子達にとっても、嬉しいはずですわ」
「なにか取り立てたりしないだろうな」
する訳ないじゃない!!
「取り立てなんてしませんわ。そんな恥知らずな」
「そうだな⋯悪い。お前は普通の人間と違うしな⋯」
普通の人間と違う?何が?至って普通の人間と同じだけど⋯。
「そもそも獣人を助けたこと事態が、ありえない事だからな」
「へ?」
「俺達、獣人も人間が傷を負っていようが診てやる事はない。酷いなんて思うなうよ。そうしてきたのはお前達なんだから」
「思わないわよ。大丈夫。こうして、話をしてくれてるだけで有難いもの」
「ほんと、お前は変わってる」
「グレンにぃちゃん!」
「グレンお兄ちゃん!」
「綺麗な布とか持ってきたよ!!」
「お、ありがとな」
「「「あー!!さっきの!人間のおねーちゃんだー!!」」」
「このこ、助けてくれたんだよな?」
「え、えぇと⋯そうなるのかな?」
「そうだよ!こんな人間、初めてだ!!」
キャッキャと一瞬で賑やかになった。
「今は、安静にしてないといけない子がいるから⋯お外に行きましょうか?」
「「「うん!!!」」」
「ついでにお前達、村を案内してやれ」
「「「はーい!」」」
そうして、街を案内してくれる事になった。
Q、レンさん、スザクさん、お2人はソフィをどう思いますか??
レン:変な女の子。
スザク:変人…?
ソフィ:ちょっと!!スザク!?変人ってどういう事よ!!
スザク:うわっ?!お前いつの間に!!
ソフィ:で、どういう事?
スザク:変わってるって言っただけで、お前のことは嫌いじゃない…。
ソフィ:………(ギャァァァァァァ!?か、可愛いぃいっ…!)
スザクは照れくさそうに"嫌いじゃない"と言った。




