2度目の異世界での最初の...
どうも、相笠です。
夜分遅くにすみません。
最近、小説投稿にも慣れてきたので、
裏で現実恋愛物を書いています。
裏で書き終えたら、投稿しようと思います。
が、駄文、駄作、盛り上がりに欠けるなど、
そういった要素があると思いますが、
温かい目で見守ってください。
アドバイス、感想等あれば、
ぜひお願いします。
では、どうぞ。
コツンコツンー
僕は魔王城の地下、牢屋に来ていた。3人の反応は全てここにある。
「ーッ!?…誰だ!」
ースパッ
何人目だろうか。僕は警備員を切ると、一瞥してまた歩き出した。彼らは魔王の部下、それも邪神の加護がついている。かと言ってそれが命を奪う口実にはならないんだけどね。せめてもの手向けとして、痛みや恐怖を感じる前に殺すようにしている。一射一殺ならぬ、一振一殺と言ったところだろう。やはり、もう何度も生き物の命を奪っているが、罪悪感や、この嫌な感覚、正確には、自分の得物で相手の肉を斬り、骨を削る感触、には慣れない。いや、慣れてはいけないのだろう、人間として。自分の中で折り合いをつける必要がある。
…さっきの魔族にも家族がいたのだろうか…
「…霧崎?」
「…霧崎?…いやいや、そんな訳ないじゃん。ここ、魔王城だよ?」
ふと声がしたので声の方向を見やると、横田達がいた。…が、おかしい、視界に映る光点は全て正常だ。なのに、
「その格好どうした?」
3人とも血だらけな状態だった。
「あ、いやー、いきなり景色が変わったかと思ったら、目の前の気持ち悪いおっさんが魔王とか言うから『馬鹿じゃない?』って言ったら周りの奴らに殺されかけちゃった」
ハハハと笑う根本 美咲。だが、その傷の程度は笑えるものではなかった。
「…ごめん。もっと早く助けに来るべきだった。」
そう言って回復魔法の派生魔法、神聖魔法の上位魔法、エリアハイレンヒールを唱える。
「うわ!何これ」
「霧崎くん、凄いよ!」
「お前…嘘だろ?凄すぎんだけど」
「霧崎くんってまさかの異世界人説ある?」
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とりあえず応急処置は済ませた。暗い場所だったので、魔力波の歪んでる場所を中心に回復魔法を展開しただけなので、また明るい場所で治療する必要があると思う。…それにしても、スキルの不調だろうか。なぜ、光点が点滅しなかったのか、こっちに戻ってきてから、何かと気になる点が多い。とりあえず今は何があるか分からない。早めに帰るべきだろう。
「とりあえず、ここに入ってくれる?みんなのもとへ帰ろう」
そう言って檻を無詠唱で発現させた無数のファイアーボールで溶かし、亜空間の入り口を開く。
「失礼しまーす!」
「お邪魔しまーす」
「霧崎、大人3枚、安全運転でよろしく」
なんか、さっきまで心配してた自分が馬鹿馬鹿しくなるぐらい元気な3人を見て、ドロドロとした気持ちが晴れていくのが分かった。
「リョーかいっ」
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どうも、東條 柚です。先程から陽向くんが居ません。今は深夜の2〜3時ぐらいでしょう。体感的にそんな感じがします。私の異常現象は陽向くんによると「ゆにーくすきる」と言うものらしいです。ちなみに、私は嘘をつきました。本当は王様以外にもたくさんのクラスメイトの心を覗きました。王様は私達が見つかったことに対してとても安堵していました。主な理由は魔王ではなく、この国が戦争から逃れられるということからでした。クラスメイトのみんなは「異世界転移」だとか、「俺TUEEEEキター」とか言ってました。でも、陽向くんだけが、1番知りたい陽向くんだけ分かりませんでした。分かったのは圧倒的な力の差と何か大きなものを抱え込んでいるというだけでした。
「ーキャッ!?」
突然目の前に黒いマントの男の人が現れました…助けて陽向くん。
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王城の戻ると東條が怯えていた。
「って、なんでここに居るの?しかも、この時間帯に」
振り向いてそう尋ねるとバツが悪そうに、
「眠れなくて」
と答えた。…嘘つけっ!さっきまで寝てたじゃん!ちゃんとみんな寝ているの確認してから出掛けたんだよ?
「早く寝たら?」
…いかんいかん、根本達の受けた仕打ちがまだ脳内に残っているようだ。いつも以上に冷たくなってしまった。
「…何かあった?」
「…何でもない」
「…ごめん」
そう言って、東條は部屋を出ていった。あまり、自分が初代勇者であることがバレたくないから記憶破壊でもしようかと思ったが、東條なら大丈夫だろうと思ったのでやめておいた。手当り次第に記憶消すのもどうかと思うしね。
「さて、寝るか」
そう言って3人を亜空間から出す。
「なんとか交渉してここで過ごせるようにするから今日はここで我慢して」
「交渉できなかったら?」
「部屋を探す」
「大丈夫よ。ここで一緒に生活してもいいくらいだわ。おやすみなさい」
そう言ってベッドに潜り込む2人。残った男子2人はというと、
「そこ危ないからどいて」
「霧崎何かあんのか?」
「寝袋出すからそれ使おう」
「あーなるほど、助かるよ」
つらい記憶を残しておくのもどうかと思ったので、記憶破壊を行使しようとしたが、この4人は何故か記憶破壊が効かなかった。その理由は女神の加護。きっと魔王城へ送られることを察知して、加護を付け足してのだろう。それに、記憶破壊は闇魔法の派生魔法の暗黒魔法に含まれるので、それでより効きにくくなっていたのだろう。
そんな感じで初日は終わった。
少しずつ異世界物らしくなってきたような…
(全然そんな事ない)
少しストックが出来始めてるので、
時間があれば、消化していこうと思います。
話のペースはこれから少しずつ上がっていくと…
信じたい。
では、また今度、相笠でした!