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合宿初日とフェンリルへのご褒美

どうも、相笠です。

え、えと、遅れてしまい申し訳ありませんでした。

…自分の自動変換に「お」だけで上の文が出てきてしまう事を反省します。

だめですね、1度遅れると、サボり癖というか、遅れやすくなってしまいます。ただ、言い訳をさせてもらえるなら、一つだけ。えー、新作のゲームが配信か…え?言い訳させない?あ、すみません。

まぁ、前置きはここまで。また後書きではアンケートというか案を募集します。では、どうぞ。

「えー、さて、ついに強化合宿当日となった訳だが…お前ら大丈夫か?」

 翌日、僕らは団長に一人づつ叩き起され、眠気と戦いながら歩く集団を成して、食堂へ集められた。

 もちろん、僕も眠気と戦いながら昨日の事を思い出していた。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 僕が狼…フェンリルと共に王城へ帰ると、知らせを聞いたのか、皆が門の前で待っていた。それこそ王様すらも待っていたのには驚いた。

「陽向!おかえり!」

「良かった…無事で」

 クラスメイト達が口々にそう言ってくれた。

「まったく…心配しましたよ、ヒナタ様。せっかくお嬢様のストッパーを見つけたと思ったら…」

 本気とも冗談ともつかない言葉に苦笑いするしかなかったが、リアさんの安心した顔を見ると、冗談か、照れ隠しのどちらかなのだろう。

「ただいまです、リアさん。ご心配をお掛けし…」

 ードタドタドタ…バフっ

「グハッ」

 …誰かが猛スピードで突っ込んできた。

「…心配、したんだから!心配したんだからね!もう…バカ…」

 突然の事で、突進の勢いに耐えきれず、地面に押し倒されると、そのままその人は抱きついてきた。

「 ワンワン!…グルル」

『ちょ、ご主人様!苦しいです…誰ですかこの女!勝手にご主人様に触れるなんて!』

 腕に抱えているフェンリルが苦しそうに声を上げる。鳴き声だけでなく、念話でも伝えてくるあたり、相当苦しいのだろう。

「東條?…分かった、分かったから1回退こう?この娘も苦しそうだから」

 本当に狼が苦しそうなので、1度離れるように言った。

「…ふぅ…ねぇ、陽向くん。さっき嘘をついたでしょ」

 徐々に力を抜いていき、しばらくして落ち着いたのか、東條は名残惜しそうに僕から離れた。

「どういうこと?」

「私ね、気になる相手が嘘をついているかどうか分かるスキルを手に入れたみたいなの…って、気になる相手ってそうなんじゃないからね!?」

 嘘を見破る能力?

 僕は立ち上がって東條のステータスを見た。東條のステータスのスキルの欄には『読破の魔眼』というスキルがあったので、これがそのスキルだろう。レベルは5。スキルの最高レベルは10なので、まあまあ高いレベルだ。前に見た時よりもレベルが上がっているので、何回か使用したのだろう。

「えっと…それは」

 何に対してなのか分からないので聞くと、

「さっき、仔犬を助けたって言ってたけど、その子はまも…」

「ちょっとこっちに来て」

 危ない。魔物とはこの世界の人達にとって忌避すべきもの。それを街に入れるなんて最悪死罪にされてもおかしくない。それに、この様子だと他にもいろいろ知られていそうだ。

「…陽向くん?」

 玄関を抜けて、僕の部屋に入ると、僕は胸に抱えていたフェンリルを下ろし、東條と向き合った。

「…えっと、いきなりごめん。でも、どこまで知ってるのか分からなくて」

「…それは、陽向くんの圧倒的な力と何か大きなものを抱え込んでいるということに関して?」

 そこまで分かるのか…。

「…今回の件の嘘はどんなの?」

「えっと…その子が犬じゃなくて…ふぇんりる?とかいう魔物であることと、陽向くんが看病ではなく、何か危険な事をしていたことぐらいかな」

 マジかぁ…。でも、少し曖昧な感じだし、何とかなるかな。

「まぁ、ちょっと危険な事はしたよ」

「え…嘘だ…え?もっと危険な事…したの?」

 魔眼を使ったのか、僕の顔を見て唖然とする東條…。

 …あ、しまった。

「えーと、うん。まぁ、ね」

「ねぇ、何したの?」

「魔物退治、です…」

「うん、そうみたいだね。ところで、その魔物の強さは?」

「勝てなくもない相手でした」

「うん、ちょっと違うね」

 なおも嘘をつく僕に腹を立てたのか、こめかみに血管を浮き出させながら笑顔で詰め寄る。

「1歩間違えたら死ぬレベルでした」

「最初から、素直に言えばいいのに…」

「…心配かけたくないから、つい」

「心配するのは仕方ないでしょ、ここでら数少ない日本人で大切な仲間なんだから…ねぇ、あんまり無理しないでよもっと私達を頼ってよ」

 東條が僕を抱きしめ、狼が足に擦り寄ってきた。

「…それは約束出来ないかな。それにこれは自分のケジメだから」

 僕は1度死んでもヴェルみたいに女神様に助けてもらえるけど、皆はそうじゃない。だから、全員を無事に地球に返すには多少の無理は厭わない。元々、僕を呼ぶ為の術だった女神様から聞いている。それが邪神や女神様の介入でクラスメイト全員にまで術式の範囲が広がり、こんな危ない異世界へ来ることになった。だから、これは…皆を護るということは僕のケジメだ。

「…ねぇ、もし、もしだけどさ。私が死なずに地球に戻れたら、私と付き合ってくれる?」

「…どうしてそうなるのさ。それに、付き合うことはできないかな」

「……そうだよね。ごめん、変な事言っちゃって!わたし、帰るね!」

 顔を真っ赤にして東條は部屋を飛び出た。

『大丈夫ですか?とっても辛そうですよ?』

「辛そう?…そんなこと…そんなこと…」

 自分自身に辛くなんてない、そう言い聞かせる…けど、やっぱり皆と一緒に帰れないのが辛い。皆を危険に晒すのが辛い。自分が出れば無傷で勝てる相手にクラスメイト達が傷だらけになるのが辛い。

『ご主人様の隣には私がいます。私の前では強がらないで下さい』

 その優しい言葉に涙が溢れる。

「少し、ほんの少しの間だけ抱きしめていいかな。その後はいつもの僕に戻るから…」

『存分に。私はご主人様に頼られて嬉しいです』

 その後、僕はフェンリルを胸に抱いて泣いた。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なぁ、名前って欲しい?」

『え?何ですか、急に。そりゃあ欲しいですけど』

 今は、野営地で夜を過ごすために必要な木などの材料集めをしている。

「いや、振り返ってみると、結構君に助けられているな、って思って」

『ご褒美ですか!』頭の上に乗っているフェンリルが嬉しそうに尻尾を振る。威厳の欠けらも無いなぁ。

「でも、僕にはネーミングセンスなんてないから、どうしようかな、って。それに、ご褒美は他に何かやって欲しいこととか、欲しいものとか何でもしてあげるよ」

『ご主人様がつけてくれる名前ならなんでも嬉しいですよ。あと、その言葉忘れないでくださいね!』

「分かった。今は特にないんだね。そっか…なら…」

 と考えても、いい名前が思い浮かばない。…せっかくだからいい名前をつけたいとは思うけど浮かばないし、かといって今ここでこの話題を出したからにはここで名前をつけないのはどうかと思う。

『急がなくても大丈夫です。いつか、とっておきの名前を思いついたら、その時に私の名前をつけてください』

 ありがと、そう言って頭の上のフェンリルを撫でて、僕は材料探しを再開した。

さて、今回、名前を付けようと思ったのですが…話の通り、思いつきませんでした。なので、皆さんの中でいい名前があれば教えて下さい。

ちなみに、私の飼ってる(ビーグル)はラッキーという名前です。まぁ、オスなのでここでは除外。

募集要項

・フェンリル(イヌ科)

・メス

・なるだけ可愛いやつ

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