プロローグ 2度目の転移
どうも、初めまして、相笠です。
初投稿ですので、もう少し長く書け!
と思う方がいても大目に見てください。
投稿は不定期だと思います。
実際しっかりとしたプロットはないので、読者の皆さんの考えなどを取り込んでいく所存です。
並行して、現実恋愛物を出すかも知れません。
とある世界、アハトラシアは平和な世界だった。しかし、人よりも能力値の高い、魔族が現れてからは、魔物が闊歩する危険な世界となった。
人々は魔物は魔族が生み出していると考え、魔族の王、魔王を討伐することにした。当然、魔物が現れる以前は戦うことなどしなかったので、勝てるはずもなく、異世界から勇者を呼ぶことにした。
呼び出された勇者は、元の世界に戻る為に極限まで自分を追い詰め、ついには魔王のいる魔王城へ単身で乗り込んだ。
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ーキィーン!
豪華だった塗装や飾りがボロボロになり、荒廃とした魔王の部屋に、激しい剣戟が続いていた。
片や、人類の希望を背負った青年。片や、守るべき民の為に必死に戦う壮年の男性。人類の敵でもある。
この剣戟は約半日渡って続いた。そして、日が落ちてから暫く経ち聖剣と呼ばれる、勇者の象徴、一振りで幾つもの命が飛ぶ、恐ろしい剣を、魔王と呼ばれる、民に優しい、良政の鏡とも言える壮年の男性の胸に突き刺した。
「ッ!グハッ。やられてしまったか。…青年よ、一思いにやってくれないか。…クソッ、後3日、3日だけ生きていたかった。…私はどこで間違えてしまったんだろうな。…青年よ、君は守りたいものはあるかい?…なら、それを守るために、決して目的と手段を間違えるんじゃないよ。なすべきことを間違えるな。僕みたいにね。……僕は君に会えてよかった。僕は君の事を見守ってるよ。決して1人じゃない。…」
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「陽向?大丈夫か?なんか難しい顔してたけど」
「あぁ、うん。大丈夫だよ。」
あれから、勇者こと僕は元の世界に帰ってきた。一年半程向こうに居たのに、こっちは召喚された時のままだった。
もう戻ってきてから3ヶ月が経った。今じゃ向こうのことを考えることも少なくなってきたが、やはりふとした瞬間に思い出してしまう。
「なんか悩んでんなら、相談乗るからな。あと、次は数IIじゃなくて数Bな」
今は昼休み、僕は市内でも有数の進学校に通っている。国公立対策として、文系であるのにも関わらず、数学を習っている。僕はその2年生だ。
「アハハ!何それ!めっちゃ面白いじゃん!もう由希ちゃん最高!」
「もー、そんなんじゃないってばぁ〜」
「でも、由希ちゃんはその気あるんでしょ?」
クラスの片隅から女子達の声が聞こえる。
「今のって、藤原達だよな」
「あぁ、そうだね」
最初に笑ってたのは、朝日奈 晴子。ソフトボール部所属で、クラスの中心にいる人だ。愛くるしい見た目や明るい性格で、男女関係なく人気な少女だ。
いじられてたのは、笠木 由希子。大人しめだが、誰にでも優しく、物腰の柔らかい態度からこちらもなかなか人気がある。
最後に、藤原 くるみ。4月に転校してきた少女で、当初はその容姿から多数の男子が恋に落ちた。告白の嵐に困り果てた藤原を朝日奈が助けたことがきっかけで今の3人組が出来たらしい。
ちなみに、この3人組は3大美少女と呼ばれている。
「結構活発になってきたな」
「まぁ、そんなものでしょ。多分、学校に慣れてきたんだよ」
「まぁ、もう9月だしな。それもそうもな」
「なぁ、トイレ行こうぜー」
「「おー、行こうぜー」」
隣を男子が通り過ぎていく。
ーガタッ、ガタガタッ
「開かないんだけど!」
「どういうこと?」
「確かに、開かない。他のドアや窓は?」
「ダメだ、開かない」
「こっちもよ」
「さっきまで動いてたのに…」
「どうした?」
「と、時計が…!」
「…う、嘘だろ?」
だんだんとクラスがザワついてくる。1部からは、「これ、異世界転移とかじゃない?」「俺TUEEEEてきな?」とかいろいろ聞こえてくる。
もし、そうなら僕は行きたくない。
そう思ってシャーペンとハサミを持って窓を壊しに行こうとした。もし、違っても、怒られるだけだからまだいい。
その時…
ーポーン
航空機のシートベルト着用のアナウンスの音に似ている音が流れた。
「ただいまより、転移作業を開始します。……プログラミング成功。…第1フェーズから第2フェーズへ移行。…完了。…妨害を確認、1名傍受確認。作戦に支障なし。続行。…第2フェーズ終了。最終フェーズへ移行。……転移先アハトラシア…転移開始」
瞬間、辺りは閃光に包まれた。
こうして、2年3組の生徒はアハトラシアへと転移した。すなわち、地球から居なくなった
ありがとうございました。
コメント貰えると嬉しいです。
酷評?どんとこいです!
1つ1つのコメントに返信することは出来ませんが、ちゃんと全て見てますので。
って、コメント来ますかね
では、また次回お会いしましょう!
相笠でした!