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アリス、森、おしるこ(300字)

 おしるこを一口啜った。

 甘ったるい味とぶつぶつとした食感が、口いっぱいに広がる。ふと不思議の国のアリスを思い出した。


 アリスが飲んだ小瓶の中身も、こんな味だったのかしら。


 大きくなったアリスはもう家から出られない。

 私も、あの家から出られない。

 いっそ、アリスのように大きかったら、あの人を埋めているこの森も、血まみれのあの家も、何もかも壊せるのにね。


「お前の運が悪かったんだ」。あの人は言った。

 浮気性の俺と結婚だなんて運が悪いな、という意味かしら?

 確かに、自販機では、コーヒーを選んだはずなのに、おしるこが出るなんて運が悪いわねぇ。


 はぁ。甘ったるい。

 でも、これから甘くない毎日を送るだろうから、ちょうどいい。

 

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