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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生夢幻現世回帰編!
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因縁の邂逅!?姜子牙を阻む安倍晴明!


法子達の戦いが始まった頃、


姜子牙と丹生の前に現れたのは、総本山の裏切り者。


安倍晴明であった。

私は姜子牙。


私の前に立つ男(安倍晴明)は何者?

この世界に私らとは異なるカミシニが存在するなど、信じられない。

いや?この世界にも姿を現さなかっただけで存在していてもおかしくないと言うことなのか?如何せん、この世界の事を法子殿にかいつまんで聞いたのだが、やはりよくは分からなかった。


え~つまり、この世界は西王母によって飛ばされた世界である事。

私が生きてきた世界の、ずっと先の未来。

で、法子殿が知ってる未来とは異なる世界。


まるで意味が分からない。


とにかく邪魔をする者は敵で間違いない。



「何者か知らぬが、通させて貰うぞ。もし邪魔をするなら敵とみなすが」


その者は、


「どうやら君とは遠い縁で繋がっているようだな。この私の魂が強く高鳴る。そうか、これは、この感情は怒りなのだな」


その男は指先で素早く空を切ると、


「ヌッ!?」


私は咄嗟に打神鞭を振り回して防御した途端、破裂音が何度も衝突して砂ぼこりが舞う。同時に私は腕に痛みを感じた。


「い、いつの間に?」


左側の片腕から血が流れると、その傷が再生しないで激痛が走る。



「どうやらとんでもなく強い相手のようで。外れクジ引いたようだよ」


(けど、何だ?あの者から感じる気配に胸が張り裂けるような感覚になるのは。やはり私はあの者と過去に会った事があるのか?何処で?いつ?何者なのだ?)


「だが、私も負けるわけにはいかんのでな」


私は本気になって見せる。

右瞼を綴じてから開き直すと、その瞳が銀色に光輝き、私から力が解放された。

銀色のオーラが私を覆うように纏われ、その手に握る両手の鞭に力を加える。


「打神鞭・雷焔(らいえん)


雷と炎が渦を巻きながら、あの者を捉える。


「ここから先は通しません。そしてこの私の荒ぶる魂を鎮めるために、お前には死んで貰うぞ」


その者の背後に立ち上がる九本の尾が無数の刃となって炎と雷を打ち消し、この私に迫って来たのだ。


「ぐぅああああ!」


全身が斬られた?

だが、致命傷は受けずに躱せた。

よし。ブランクはあるが、戦えない相手ではない。

それは多分、戦法が似ておるから。

以前、あの攻撃を受けた事がある。

この身で直接味わったせいか、本能的に身体が回避してくれたようだ。


あの戦法は・・・


紂王!!


(そうか・・・なるほどな)


「あの者は妲己と関わる者なのだな」



紂王は、妲己の力を手に入れてアレほどまでの恐ろしき力を手に入れたと言っていた。そして目の前のあやつが妲己と関わる何者かであれば、紂王に奪われ失われた力を何らかの手段で取り戻したと考えれば、それなりに辻褄が合うと言うもの。

そして恐る恐る目の前の男に向けて尋ねてみた。


「お主は妲己なのか?」


私の問いに、その者は答えた。


「私の名は安倍晴明。そうだな。その妲己と言う者がお前と関係あるのなら教えてやろう。私は妲己の転生者だ」


「て、転生者?」



それは輪廻転生の事か?

つまり生まれ変わりなのか?

信じられないが、どうやら何でも有りの世界ぽいから、あながち間違っておらぬのだな。

しかし女が男に転生とか、何か混乱する状況じゃ。



「とにもかくにも、お主を倒さねば前に進めなくてば、戦わない選択はないようだのう」


私は二つの打神鞭を振り回しながら防御を張る。

炎と雷の打神鞭。

二鞭流と言うのだろうか?

私の周りを雷と炎が渦を巻きながら旋風が巻き起きた。



「お前を生かして置く事は、私の魂が許さないようだ。最も残虐な手法で始末してやろう」


「お~恐いの~」



全身が震える。

まるで聞仲や紂王を相手にした時の緊張感だ。

しかし、私は負けぬ。

黄天下と約束したからの~



「我が王道の前に敵はおらぬ!」


互いの力が拮抗する。

その戦いの中で私は背後にいる仲間に合図をして先に向かわせた。



(聞こえるか?私があの者を食い止める。だからお主は先に行って結界の方をどうにかしては貰えぬか)



私のテレパシーを受け取った丹生殿は、驚きつつも頷く。



「分かりましたわ。貴方もお気をつけてくださいませね」


我らの戦いの合間を縫うような動きで走る丹生殿は、我らの攻撃の余波から身を守るように銀の盾を構えながら突っ込むと、無事に五重塔の中へと侵入に成功した。


後は頼むぞ。


これで私も目の前の敵に集中出来る。

次回予告


丹生朱美は、結解の張られている五重塔に潜入した。


早くヒュプノス神達に力を与える結解を破壊するために。

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