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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生夢幻現世回帰編!
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この滅びる未来の結末に向かって動き出す!

姜子牙の復活は、この世界で意味があったのか?

私は法子よ~


私と孫悟空は、空海さんに言われた通りにアータルと姜子牙君と合流出来たの。

それにしても、大変だったのよ?


アータルが、姜子牙君に敵意を感じて剣を向けた時には焦ったわ。

何せカミシニは神族の天敵。この世界にカミシニが存在しないと言っても、目の前に現れたら本能的に敵意を感じても仕方ないのだけど。



「駄目よ~ダメダメ!喧嘩は駄目だからね」


私が止めて、孫悟空が割って入り、何とか落ち着いてくれたのだけど。

そこに空海さんの念波(テレパシー)でアータルに説明が入った事で私たちは同じ目的に手を組む事が出来たの。

そこで空海さんが重大な事態を告げたの。



『皆の者。役小角様より伝令でございます。ついにあの者達が動き出しました』


「!!」


それはヒュプノス神達の襲撃。

その標的は総本山だったの。

総本山は今、ヒュプノス神兄弟に占領されてしまったようなの。



「お父さんは、大丈夫なのかしら」


私は胸を強く押さえて心配になる。

たとえこの世界では、親子じゃなくたって、やっぱり何かあったら嫌よ。



「私と孫悟空は総本山に向かうわ。それからアータルも力を貸してくれる?」


「当たり前だ。それがジャスティスだ」


「ありがと」


そこに勇斗と丹生さんが当然のように立ち上がると、私たちの戦いに参加表明してくれた。



「父さん(空海)は小角様の傍から離れられない。だったら息子の俺が戦場に出るのが当然だろ」


「私も微力ながら、神の転生者としてお力を貸してさしあげますわ」



頼りになる戦力は嬉しいわ。

そこに、新たな仲間が言葉をかけてくれたの。


「え~あ、えっと。そなたと面と向かって話すのは初めてだったな。私は姜子牙。うぬらに助けられていた事は、何となくだが記憶しておる。礼を言う」


「あ~姜子牙君。元に戻ったのね?良いのよ。君も大変だったの知っているから。だから、えっと、うん。こうやってお話出来るくらいに回復してくれて本当に嬉しいわ」


「世話になった」



すると姜子牙君は私に手を差し出すと、


「この私も力になりたい。いや、私を使って欲しい。恩は恩を持って返す。それが私の礼儀なのだ」


「本当に?なら、嬉しいわ。助かる!」



それから、えっと~


「姜子牙。俺たちも」


彼らは誰?


聞くに、この世界の一般市民らしいの。

それが今回の事件で命を失いかけたところを、詳しくは分からないのだけど、カミシニとして復活したらしいの。



「うぬらはまだ戦場での戦い方には素人だ。たとえ神族が相手で、その能力が多少なりとも抵抗力があろうとも、今度は本当に命を落としかねないのだ。これは私からの命令だ。うぬらは私たちの帰りを待っていて欲しい」


「そ、そうだな。俺たちは足手まといだもんな。仕方ないよな」


「そうではない。私は、もう二度と友を目の前で死なせたくないだけなのだ」


「と、友?俺たちがか?」


「違うのか?」



その言葉に恭介さん達は顔を見合せ、笑っていたの。


「違くないよ!なぁ?皆!」

「うん」

「当たり前だ」

「僕もだよね」



と、恭介さん。かすみさんに、真壁さんと、弟の真君は安全な場所で待つ事になったの。

そして、私たちはその足で急ぎ向かったの。



「美味い!うまいぞ~!法子」


「本当にこの世界の食事は頬が落ちるほど、たまらんな~」


孫悟空と姜子牙君が並べられた食事を手にしながら、次々と食してたの。



「戦いの前の腹ごしらえよ」


私たちは横浜中華街で、食事をしていたの。

とにかく今は万全な状態で挑めるようにしとかないとね。







その頃、総本山では・・・



「クッ・・・!!」


座主は両腕を縛られ、全身を管のような物で突き刺された状態で拘束されていた。

そして全身から力を抜かれていた。


「な、なぜ即座に殺さぬ!神共!」


視線の先に立つヒュプノス神達を睨み付け、座主は叫ぶ。



「お前のような人間は役に立つのでな。下等な人間でありながら、我らの兄弟を甦らせるための贄となる事を光栄に思うが良い。人間」


「くぅぅ!」


自害しようにも、肉体に力が入らず麻痺した状態でなすすべがなかった。

その離れた場所で、安倍晴明が笑みを見せていた。

まさかの反逆者としてヒュプノス神の側についた裏切り者。



「邪神エリス殿の復活は間もなくです」


「そうか。お前の事はまだ完全に信じているとは言えぬ。しかし働きようには、しかる地位を約束しよう。この世界を再び神族のみの世界にした後にな。先ずはエリスを甦らせてみよ。それからだ」


「承知致しました。タナトス様」




そんな中、この総本山に向けて法子や孫悟空達とは別に動き出している者達がいた。


「俺たちが総本山を奪い返す」


「ウム」


坂上田村麻呂と仁王であった。

既にヒュプノス神達とは幾度と交えていたが、安倍晴明の横入りで襲撃を受けて敗北し、固唾かたずを飲み潜伏していた。

そしてこのタイミングで、ついに動き出したのだ。




今、世界は動き出す。


この滅びる未来の結末に向かって

次回予告


未来の先が待つ戦場は総本山にて起こる。


ヒュプノス神達神々と法子達。


この世界の行方は?


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