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隔世異伝・転生記~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
女子高生夢幻現世回帰編!
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邂逅!?ミスラ?私は法子よ!

恭介達に迫るタミネタ改め、ヲタ!


そして救援者もまた向かって来ていた。


その救援者とは?

私は法子よ〜


私達と同じように、この世界に迷い込んだ姜子牙君と合流するために移動していたの。

電車移動だから、今回は楽よ。

孫悟空は電車の中で興味津々に動き回ってしまって、周りのお客さんに注目浴びて恥ずかしかったわ。


で、私達はと言うと、姜子牙君を探すその前に空海さんに頼まれて、もう一人の仲間と合流する必要があったの。

だから丹生ちゃんには別行動で先に向かって貰い姜子牙君の確保をお願いしたのだけど。



「誰なんだろうね?孫悟空」


「お前と関わりがあるとか言っていたな?お前のいた方の世界で仲が良かった奴じゃねぇか?知らんがな」


「う〜ん。心当たりないわ〜。会えば分かると思うけど。少なくてもかなりの戦力になるって空海さんが言ってたから、味方になってもらわないとね」


「俺様がいるから問題ないけどな。あはははは!」


「そうも言ってらんないわよ。ヒュプノス神と、その兄弟神が何人かいるのよね。それに総本山の皆も敵か味方か微妙だし。それに西王母の刺客が来ているんでしょ?油断大敵よ!味方がいれば、その分戦いが楽になる事は良いことよ」



私と孫悟空が着いた所は千葉県だった。

借りた携帯で地図を調べ、来た場所では警察官や消防車や救急車が集まっていて、何か事故が起きたのか?消化作業と怪我人を運んでいたの。報道の記者も状況を説明していた。


「何ごと?」


私も孫悟空も、これ以上近付く事は出来なかった。

それでスマホのニュースを見ると、この場で大事故があったようなの。

目撃情報によると化け物が現れたとか。



「まさかヒュプノス神?それとも西王母の刺客の可能性もあるわね」


こうしていても仕方ないので、私は孫悟空を連れてファミレスに入ると、とりあえずお昼を取ったの。


「旨っ!美味いぞ!法子。これ何だ?何て食い物だ?」


「それはドリアよ。そっちは釜飯。一応、空海さんにカード借りてお金の心配はないけど、あんまり使うと迷惑よ」


「よく言うぜ」



私と孫悟空の前にはお皿が何枚も重なっていたの。

久しぶりに現代の食事を食べると、あっちこっち手を出してしまうわ〜。

大食漢の私達に、周りの目が気になるわ。


落ち着いた所で私と孫悟空は動いたの。

既に周りは暗くなっていた。

それから再び事故のあった場所に入り込むと、地面に掌を置いて目を瞑る。



「残留思念を調べるわ」


と、その時だったの。


「法子ぉお!危ねぇー!」



孫悟空が飛び出すと、私に接近して来た何者かが炎を纏って突っ込んで来たの。

そこに孫悟空が如意棒を抜いて受け止めると、衝撃が波紋を広げて弾くように二人は距離を取る。


「な、何よ?まさか西王母の追手??」


「とにかく攻撃して来たからには殴って黙らせ、話を聞くのはそれからだぜ!」



すると炎の塊から人影が現れて、燃え盛る剣を手に再び攻撃を仕掛けて来たの。



「やっこさんもその気だぜ!この俺様に喧嘩を売った事を後悔させてやるぜ!」



如意棒と炎の剣が交差し、衝撃が走る度に孫悟空の手が痺れる。


(クッ、こいつ強えぞ!何者だ?それにコイツの炎、似ている)


「戦士の戦いの最中に何を考え事をしている!たわけがぁ!」


「ぬっ!」



そいつの姿は真紅の髪の青年だった。

しかも神々しいオーラを纏っていて、魔物の類いじゃなく神族だと分かった。

ならヒュプノス神の仲間?

それとも西王母の追手の可能性もあるわ。



「強いな。オマエ!楽しくなって来たぜ」

「愚かな魔物め!身分をわきまえろ!」



孫悟空に向かって振り下ろした剣を押さえつけ炎を噴き出させて目眩ましをしたの。

そして蹴りで孫悟空の腹部を打ち込み転ばすと、すかさず剣を振り下ろす。


「!!」


その剣は止まった。

孫悟空を庇うように飛び出した私の眼前で。


「させないわ!」


私の静止に、その者は身体を震わせて動きを止めたの。



「アッ、アッ・・・アッ!アッ!」



そして再び動きだすと、私に向かって


「えっ!?」


抱きついてきたのよ!!



「えぇええええ???」



その状況に動揺したけれど、


「何しやがる?お前は!!」



無理矢理孫悟空が引き剥がしたの。

引き離された男は、



「オマエ邪魔をするな。久しぶりの再会を邪魔するとは野暮であろう?愚か者め!」


「誰が愚か者だ!」



そして孫悟空は私を見るなり、



「コイツは知り合いなのか?法子?」


私も冷静さを取り戻すと、



「知らないわよ〜!全然、他人よ!他人。初めてのご対面よ〜!」


「何を言ってる?まさか私を忘れたのか?ミスラよ!まさか、この者に何かされたのか?この私、アータルを忘れたとは言わせないぞ!ミスラ!」


「アータル?」



私は知らない。

アータル?

覚えてないわ。

けど、彼は私を知っているの?

でも、私の事をミスラと呼んでいるし。


「誰かと間違ってないかしら?私はミスラじゃなくて法子よ!法子!」


「間違いない。その顔、その姿、その魂魄。オマエは過去昔、生き別れとなったミスラだ!私が見間違うはずはない!」


「違うから!」


また近付こうとするアータルに、孫悟空が塞ぐように如意棒を向ける。



「さっきから雑念があって不覚を取ったが、もう関係ねぇ!テメェを法子に近付かせねぇよ!」


「オマエのような下等な魔物が私に勝てると思うな。このジャスティスにかけてミスラは返して貰う」


「知っている奴の炎と似てたから気になっていただけだ!」


「私の炎がどうしたと言うのだ?」


「阿修羅って仲間の炎に似ていたから気になっていただけだ。これからが本番だ!お前をぶん殴る」


「阿修羅だと!!今、阿修羅と言ったか?」


「ぬっ?」



アータルは剣を下ろすと、孫悟空に向かって問う。

それはまさかの阿修羅について。



「何故、お前が阿修羅を知っている?阿修羅が仲間だと?どういう関係だ?」


「はっ?阿修羅を知っているのか?阿修羅は俺様の義兄弟だ!それよりオマエこそ何者だ?」


そこに私が二人の間に入って、


「二人共!ちょっと話し合わない?もしかしたら私達、戦わなくても良いかもしれないじゃない?ねぇ?」



二人は警戒しながらも武器をおさめる。

そして、私達は自己紹介兼ねて知ってことを話したの。


炎神アータル。

正義神アフラ・マズダーの使徒。

太古昔に阿修羅と共闘して悪神との大戦に挑んだことがあったとか。


「私、阿修羅に聞いたことあるわ。蛇神との戦いの途中、過去の世界で大きな戦争に巻き込まれたって」


「あ〜そんな事を言ってたような。そこで滅茶苦茶パワーアップしたんだったな」



そしてミスラって仲間がいて、その大戦の最中に逸れてしまったの。



「彼女は瀕死の状態だった。だから生きて再び巡り会えた事は喜ばしい」


「待ってよ!私はミスラさんって女神様じゃないわ。それに私は神様じゃなくて人間よ」


「オマエは下等な人間だと?」



そして私をじっくり見ると、



「確かに人間のようだ。しかし、では何故?まさかと思うが、やはりそうなのか」



するとアータルは私に向かって答えたの。



「ワタシはオマエと争わない。そこの手下とも争わない。だから同行させて貰う」


「えっ?それは、まぁ、構わないけど。私達、空海さんって方から言われて仲間を探しているのよ」


「何?空海からだと?」


「えっ?嘘?もしかして、貴方が空海さんの言っていた仲間の神様なの??」


「空海にはこの世界で厄介になっている。どうやら改めて挨拶しよう。アータルだ!宜しく頼むぞ!ジャスティスにかけて」


「あ、うん。宜しく」




そして私と孫悟空はアータルを仲間にしたの。

けど、とてつもない戦力だわ。



あれ?う〜ん。

後から思い出したのだけど、私のいた世界でも会ったような気がするけど。

何処だったかな〜?


そんなこんな。

次回予告


ヲタを相手に、再戦する勇斗!

パワーアップした化け物を倒せるのか?

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